えっ!?銃を持つのが当たり前なのか、ここ!?   作:にわKA

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どうも、作者のにわKAです。

誤字報告に感謝の舞、いつもありがとうございます
投稿期間がめっさ空いているのは、私自身が納得のいく展開のプロットに中々出来ず全部削除して、ずっと書いては捨てて書いては捨ててをしていたからです。
未だに納得のいくプロットが出来ていないのですが、今回は期間が空き過ぎていたので、更新しなければいけないなと思い、非常に短いですが急遽完成させました。

稚拙な文章ですが最後まで見てくれると嬉しいです

感想・評価よろしくお願いします!


18.悪天候の兆し

 

 

 

ロキと一緒にゲヘナに訪れた日の翌日。

私たちは対策委員会の部室で皆と情報共有を行なっていた。

 

「カイザーコーポレーションがアビドス砂漠で...!?」

 

"うん、怪しい動きっていう大まかな情報でしかないけどね"

 

ゲヘナ風紀委員長のヒナちゃんから貰った情報を私とロキが話すと、アビドスのみんなの表情がより一層険しくなった。

 

「...だとしても、黒である確率はかなり高くなりましたね」

 

「シロコちゃんの言う通り、怪しいって言葉で片付けるにはいかないって感じだねぇ...」

 

「そんなの早くどうにかしなくちゃいけないんじゃないの? 私たちの居場所があんな奴らの掌の上にあるのは納得いかない!!」

 

セリカちゃんの憤りの声に、アビドスの皆はうんうんと頷き、肯定の意を表す。

 

「即刻乗り込んで問い詰めるべき。悪行は白日の下に晒された方が世の為」

 

「...いや、それはやめた方が良い」

 

シロコちゃんの熱気に待ったをかけたロキ。

それを他のみんなは不思議そうな顔で見てる。いや、ホシノちゃんはその思惑に気付いてるっぽい。

 

 

 

「なぜですか? カイザーが何か企んでるんでしたら、すぐにでも止めたほうが良いと思いますけど...」

 

「詳細な情報が掴めてない今、あやふやな証拠で押し入っても追い返されるだけだ。

 なんなら、カイザーは形式上は合法的な手段で土地を手に入れてるはずだから、勝手に立ち入れば不法侵入とも言われかねない」

 

「た、たしかにそうかも...意外とロキさんって冷静だよね」

 

「意外って...俺そんなに頭働いてないと思われてたのか?」

 

「だって、ヘルメット団の襲撃の時はいっつも前に出て殴りに行ってたし...」

 

「事務所の依頼の時もそうですよ? この前なんか廃墟の柱を壊して敵もろとも倒壊させてましたし」

 

"え、何それ怖い..."

 

「待て、この話はやめよう。俺のイメージがどんどん脳筋に変わっていきそうで心配になってくる」

 

「もう手遅れだと思うけどなぁ...」ボソッ

 

「ユメ、聞こえてるからな」

 

 

 

「...んんっ! 話を戻しますよ。それなら、どうすればいいんでしょうか?」

 

「......今のところは証拠集めくらいしかできないな。さっきも言った通り、下手にコンタクトを取ろうとしても状況が面倒になる予感しかしない」

 

「うぅ...今すぐにでもとっちめてやりたいのに動けないなんて...」

 

「仕方ないよ、セリカちゃん」

 

「歯痒さに耐えるしかない、ってことですね...」

 

「もどかしいだろうが、如何せんこの状況じゃあな...っと、もうこんな時間なのか...俺は事務所に戻るから何かあったら連絡してくれ」

 

「分かりました。それじゃあ本日の定例会議はこれで終わりにしましょうか」

 

アヤネの号令によって、今日の定例会議は幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

事務所に戻った()は、引いた椅子にドカッと腰を下ろし、目頭を押さえた。

ここ最近は、色々と多忙だ。連邦生徒会長の失踪、犯罪係数の異常上昇、先生の来訪、セリカの誘拐、柴関ラーメン爆破とそれによる大怪我...

 

そして何より、ブラックマーケットで発見された、例の死体。

 

断言できる。あれは確実に、ねじれが関与している。正直、考えたくない、考えたくもない可能性だが...あの凄惨で異様な死に方に、俺は身に覚えがある。あれは絶対に、ねじれの仕業だ。欲望のまま殺し、惨たらしく食い散らかし、まるで綺麗に食べましたと言わんばかりに纏め上げられた、そんな死体。

あんなものが、何故ここ(キヴォトス)にいるのか...ここはあっちじゃない筈なのに。

 

「...クソッ、もうあんな奴らと関わらなくていいと思ってたのに...」

 

暗い気分を紛らわすように机の上に置いてあった依頼用の書類を手に取る。パラパラと捲ってみるが、どれもこれも特筆するべきものでもない。犯罪係数が上昇しているというのに、この事務所に舞い込んでくる依頼は変わらず平和なものばかり。

 

「...はぁ......」

 

書類をバサリと乱雑に放り投げ、ため息をつく。

どうしても逡巡する考え事が脳裏から取り払えず、タバコを取り出そうとコートのポケットをまさぐる。最近...というよりかは、ここに来てからはめっきりとタバコを吸うことが無くなった。だから、ポケットの中にあるかどうかも分からない。

幸いというべきか、タバコっぽい形をしたものが手に当たり、ソレを確かに掴む。そして取り出そうとした時。

手に引っ掛かったのか、大事な懐中時計も一緒に取り出してしまい、ソレが地面にゴトリと落ちた。

落ちた拍子に蓋が開いてしまった懐中時計の中には、精巧に作られた綺麗な時計盤...そして、一枚の写真が蓋の裏側に貼ってあった。

俺は少しだけその写真をボウっと眺めるが、すぐに壊れていないか確認して今度は内ポケットに仕舞った。

 

「...どうしろってんだよ」

 

取り出したタバコを口に咥えて弄ぶ。どうしてか、火を点ける気にはなれなかった。

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