プロローグはこれと次で終わらせたい所存...終わるかな...
終わらせるんだよォ!!
というわけで終わらせます。
稚拙な文章ですが、最後まで見てもらえたら嬉しいです。
よろしければ感想・評価お願いいたします!
ユメたちに拾われて数週間が経った。俺は今、アビドス高等学校の借金返済のために奔走している。
...何をしてるのかって? まあ大体2つの仕事をしている。
1つ目は''賞金稼ぎ''だ。
どうやらこの
始めに聞いたときはツヴァイ協会と似たようなものかとも思ったのだが、少々違うらしい。というのもヴァルキューレはツヴァイとは違い特定の自治区を持たず、各々の地区に拠点を置いているらしい。
そしてそのヴァルキューレ警察学校では、悪事を働いた不良などに賞金を掛けて指名手配をしている。
もちろん捕まえれば賞金は捕まえたものが受け取る仕組みだ。しかもそれなりの額が貰える。
そのため、後述する仕事と兼ねてちょくちょく指名手配者を連行している。
そして2つ目は────
プルルル、プルルル
「はい。『振り子事務所』のロキです。どんなご依頼でしょうか?」
そう、都市でもやっていた
基本的にはどんな依頼もこなす雑食型のフィクサーとして運営している。
...まあ事務所なんて大層なものはないんだがな...そもそも今はアビドス高校に居候させてもらっているわけだし....
振り子事務所ではブラックマーケットでの護衛や、ゲームの大会に一緒に出てくれなど、色々な依頼を受けている。
中には「科学の進歩のための実験に参加してくれ(主に実験台として)」という少々物騒な依頼も寄ってくる。そういう場合は大体断っているが。
「...はい...はい...分かりました。それでは会場の入口付近で待機していますので。失礼します。」
ちなみに今の依頼は『今日の夜にブラックマーケットで開催されるオークションに護衛として来てくれ』という内容だ。
護衛だけなら簡単なので受諾することにした。
主にこの2つの仕事をしているわけだが、今のところ収入の内訳は3割がフィクサー、7割が賞金稼ぎになっている。そして、その収入の9割をアビドス高等学校の借金返済に当てている。
だが正直言って返済の目処は一切無い。9億という莫大な借金、そう簡単に返せるわけがない。
だが、やるしかない。もらった恩は返さなければならない。そう、ゼナ先輩のように...
「...そろそろ会場に向かうか。」
・
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・
・
・
「つ゛か゛れ゛た゛ぁ゛.........」
時刻は午後の11時。オークションの依頼がやっとのことで終わり、アビドス高校に帰る途中だ。
今回の依頼はオークション中の護衛ということで、難無く終わる...はずだったのだが、まさかの会場に
さらに依頼主同士の落札したい物が被ったりなんだりで、そこから戦闘に発展。2対1という数の差がありつつもなんとか対処をしていたら、急にその同業者の1人が会場を爆破しやがった。
キヴォトスでは爆破することが日常茶飯事なのか??
ちなみに依頼主はしっかり欲しいものを落札できたし、怪我もしなかったため依頼料は想定の倍ほどもらった。嬉しい誤算というやつだ。
「結構稼げたな...そろそろ金も貯まってきたし事務所設立も視野に入れておくか。いつまでも居候はしてらんないし。んでもってやっぱ...一番の問題はアビドス高校の借金問題だよな...どうするかな...」
ゆっくりと歩みを進め、そんなことを呟いていた時。突然、後ろから誰かに話しかけられた。
「クックックッ...その問題、私ならお力添えできますよ?」
「ッ!?」
瞬時に声の元から飛び退き、ホルスターからハンドガンを取り出して構える。
警戒していたわけではないが、声を聞くまで気配を感じることができなかった。明らかに手練れである。
暗闇に佇む人影に目を凝らすと、そこには黒いスーツを身に纏い真っ黒な面に白色のひびが入ったような顔をした人が立っていた...いや、人でもないかもしれない。
異質な雰囲気と佇まい...明らかに人間じゃない...
まるで、20区にいた''ねじれ''のような...
「クックックッ...そんなに身構えなくても────」
バァン!!
ハンドガンから1発、その人影に向けて撃ち出す。
「────は?」
だが、明らかに当たるはずだった弾道はまるで何かにぶつかったように人影から逸れる。
「まずは挨拶でしたね。初めまして、そしてこんばんは、ロキさん。私は...そうですね、『黒服』とでも呼んでいただければ良いです。」
「...初対面のはずだが、よく俺の名前を知ってるな?」
「ええ、こちらでもキヴォトス内のある程度の事象は観察しているので...」
その男は終始不敵な笑みを浮かべたような表情...表情?と口調をしている。正直気味悪い。
もう一度ハンドガンを構え、今度は撃ち逸らさぬようにしっかりと標準を合わせる。
「ククッ...ですから、そう身構えないでください。こちらは何も持っていませんよ?」
「生憎、俺はお前が本当のことを言ってるかどうか調べる術は無いんでね。1歩でも動いてみろ、今度は確実に頭に撃ち込む。」
「血の気が多いですね...それで、私の話を聞く余裕はありますか?」
相手の話し方は、妙に落ち着き払っていて、話していて気持ち悪く思える。このまま話し続けていたら相手のペースに乗せられてしまうな。
「...質問するのは俺の方だ。力添えって何のことだ?」
「そうこなくては......もし貴方が私の条件を飲むのであれば、アビドス高校の借金の半分を肩代わりしましょう。」
怪しい、怪しすぎる。信じられるわけがない。
...ホシノも俺と初めて会った時はこんな感じに見えてたのかな...そりゃ信用されないわ。
「借金の半分...つまり4億5000万くらいってことか? そりゃ随分と懐が暖かいようで。」
「クックックッ...どうです? アビドス高校の借金を返済したい貴方にとって千載一遇のチャンスですよ?」
ロキは少し考えた後、黒服を睨みつけるように言う。
「...その条件とやらによるな。」
「そうですね。簡単に言えば、''貴方に我々の実験の被検体になって欲しい''のです。」
「実験...か......はっ、笑えるな。なんでこっちでも...」
「それで、実験って何だ。」
「ええ。貴方はキヴォトスの中で唯一ヘイローの無い男性...その体に興味があるのです。」
「ああ、そうかよ。すまないが俺はそういうことはうんざりなんだ。俺は帰────」
「小鳥遊ホシノ。」
「ッ!!」
踵を返そうとした途端、突然飛び出した名前に急いで再び銃を構える。
しかし、出てくるとは思わなかった名前に動揺しているのか、銃が少し揺れる。
「彼女はキヴォトスの中でも随一の''神秘''を持っていましてね...彼女も実験の対象だったのですが、何度交渉をしても断られてしまいまして...」
嫌な汗が額を伝う。緊張感、嫌悪感、不快感が背筋をなぞる。
今すぐコイツを撃たなければいけない。分かっている、頭では理解している。
撃たなければ、ここで、今すぐに。
だが、できない。何故か分からない、だが、できない。
「もし貴方が条件を飲んでくれるのであれば、これ以上小鳥遊ホシノに執着するのはやめましょう。」
...だから。
「...おい。」
「...なんでしょうか?」
「もしアイツらに手ぇ出してみろ......」
「お前のそのふざけた顔、一生喋れねぇように凹ませるからな」
出せるだけの殺意と嫌悪感を剥き出しにして凄むことしかできなかった。
が、黒服はそんなことを意に介していない。
「クックックッ...それは貴方の選択によります。是非、良い返事が聞けるよう待っています...」
「...チッ...」
黒服はロキに名刺を渡すと、そのまま夜の闇に消えていってしまった。
...相談...はできない。余計な不安をホシノたちに掛けたくはない。
ロキは溜息交じりの息を夜の空に吐き出す。
「実験...クソッ...」
その日の夜はやけに冷たかった。
うわーん!!文字数2000以上初めて書いたので加減が分かりません!!
次回でプロローグ終わりにします...するしかないね!!
番外編はプロローグ終わりに1,2話書いたら本編入るかもしれないです。
うーん、楽しみだなぁ。
【ロキ転移前について】
「振り子事務所」
20区の巣に構えるフィクサー事務所。探し物から護衛までなんでもこなす。
人員はロキが加入した時点で代表、ロキ、ゼナの3人という超少人数。
額は少ないが借金を抱えている。
「ゼナ」
振り子事務所所属のフィクサー。
ロキの発言からすでに死亡していることが伺える。
「代表」
振り子事務所代表。名前などが一切不詳。
生粋のギャンブラー。故に事務所の借金が増える増える。