W社ウーティス...ポニテですよポニテ!!
破壊力やべえっすよ...マジで...
稚拙な文章ですが、最後まで見てもらえたら嬉しいです。
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ユメ先輩に拾われたと思ったら勝手に借金返済を手伝うだなんて言い出したり、いつの間にかユメ先輩に取り入ってアビドス高校に居候するし。
はっきり言って今までみたいな私たちを無責任に手放して行った大人と一緒だと思っていた。
けど、そんな私の思いとは裏腹に、彼は借金返済のために沢山働いていた。学校に攻めてくるカタカタヘルメット団の対処も積極的にしてくれた。
ある日は泥まみれになって帰ってきた。
ある日は身体中に擦り傷を抱えて帰ってきた。
ある日は腕に血が滲んだ包帯をしたまま帰ってきた。
なんで.........
なんで...なんで....
なんでそんなに他人の問題に本気になれるのか...
なんで突き放そうとした人の居場所のために傷を負えるのか...
考えても結局1つの結論しか出なかった。
...あの人は本心で私たちの手助けをしたかったんじゃないか。
「...なんで...アイツが...」
...今からでも信じよう。信じよう。もう一度だけ信じてみよう。
やっぱりもう一度だけ信じてみようじゃないか。
「黒服が...ロキと一緒に...」
信じることは止まるものではない。進むから意味があるんだ。
「なんで.........また...私たちを...」
信じた未来が私たちを───────
「裏切るの...?」
...救うと信じて。
目覚めの良い朝...ではなかった。全身が極度の疲労で悲鳴をあげているのがわかる。
それもそうだ。ここ最近は依頼を大量に受注し、空いた時間に脱走した指名手配犯を捕まえるという休む時間の無い生活になっていた。
昨日も指名手配犯を捕まえるために四六時中走り回った挙句、帰る途中にまた黒服と出会ってしまった。
『お前らの条件は飲まないしアビドスにも手を出させない』と一蹴したらすんなり帰っていった。だが、黒服とは話しているだけで疲れる。あの物腰柔らかそうな口調も、干された布のように押しても手応えが無い態度も。
そんなわけで疲労困憊。動かしたくなくなっている体に鞭を打ち、必死にベッドから起きあがろうとする。
時刻は7:00、あと1時間少しすればホシノたちが登校してくる時間だ。
いつものように身支度をして、よく使う廊下を箒で掃く。
なんてことない、いつもの日常...
のはずだった。
「...」
「ホシノ、おはよう。」
いつもの時間にホシノが登校してくる。相変わらず返事はされない。
しかし、その表情はいつもと違い、重く沈んだような顔だ。
...もしかして俺なんかしたか...?
って言っても何も悪いことはしてないと思うんだがな...
なんなら、最初に出会った時と比べて今はホシノからの信用も少し得ている気がしたんだが...
「...あー、ホシノ、今日はユメと一緒に来なかったんだな。」
「......」
「...そ、そうだ、昨日は指名手配犯の確保が簡単でいつもより多めに連行できた。おかげでいつもの2倍の賞金をもらえたぞ。これでアビドスの借金問題解決まで少し早まった────―」
「貴方は...」
重く閉じていたホシノの口がようやく開いたかと思うと、低く重みのある怒りの混じった声色が出てくる。
「本当に...本心で借金問題を解決したいと思っているんですか...?」
突拍子のない質問に、少し答える間が空いてしまった。
「...? ああ。ホシノたちは恩人だからな。でもなんで今更そんなことを────―」
「だったらなんで...なんで......」
「
2人の間に静かな、それでいて暗く沈んだ沈黙が流れる。
「...見てたのか。」
「質問に答えてください。なんで貴方は黒服と二人だけで話していたんですか...!」
「.........」
言えない...わけではない。言ってしまえば、この誤解も解けるだろう。
ただ、正直に話してしまえば要らぬ心配をさせてしまうかもしれない。
...もしかしたらされないかもしれないが。
こちらは助けてもらっている身だ。これ以上、彼女らに厄介事を増やすような真似はしたくない。
...昔の俺のように。
「...だんまりですか...じゃあやっぱり...貴方も今までの大人たちと同じなんですね...」
そう言うとホシノは彼女の
「出ていってください......」
「...待ってくれ。」
「出てって。」
「話せないわけじゃない。だが────」
「出ていけ!!」
瞬間、ホシノの愛銃から弾丸が放たれた。
...ホシノは考えなしで撃ったわけではない。今までロキの戦う姿を見てきたからこその、強さへの信頼。
絶対に避けられるだろうという信頼。
所謂、信頼という名の油断。
もちろん、ロキも飛んでくる弾丸は避けられるだろう。ただし、''万全の状態''ならである。
「ッッッ!!!」
ロキの心身は疲労により擦り減っていた。連日の依頼処理、指名手配犯の連行、黒服の一件による心身の摩耗。
...避けられなかった。
ロキは弾丸を回避しようと足に力を込めた瞬間、めまいと激しい全身の痛みに襲われた。そしてそれと同時に、肩に激しい痛みと熱さが広がる感覚を味わう。
「ッ...!」
「ぇ......」
肩に目を向けると、そこは真っ赤に染まっている。じわりと広がる赤。となく流れる
「なん...で...だって...」
「...ホシ...ノ、落ち着け...とりあえず...話を...ッ!」
激しい痛みがじわりと滲む。銃弾によって抉られた肩から腕を伝って、床にはポタポタと鮮やかな血が広がる。
「だって...ごめ...やだっ...!」
「ホシ...ノ...! いい...から...落ち着け...!」
「ご...ごめ...んなさ────―」
依然としてホシノの呼吸は荒いまま。視線もロキの傷口に釘付けになっている。
そんな彼女にロキが...
「落ち着け!!」
「っ...!」
一喝。教室にロキの声が響く。
その声にホシノも我に帰ったのか、少しずつ呼吸が整っていく。
ロキが傷口を手で押さえて立ち上がる。
「...落ち着いたか?」
「...」
無言で頷くホシノに、ロキはゆっくりと話し出す。
「...俺が黒服と一緒にいたのは、アイツの''実験''に勧誘されただけだ。」
「ぇ...」
「もし協力するなら、これ以上ホシノのことを勧誘しないしアビドスの借金の半分を負担するって持ちかけられてな...まあ、怪しいし信用できないから拒否したが。」
「じゃ...じゃあ...」
「ああ...もしかして俺がアイツ側に付くと思ったのか? 何回でも言うが、俺は''義理堅い''んだ。それに、アイツのことは俺も信用できないしな...」
ホシノの顔に安堵が広がる。
しかし、それと同時に、激しい怒りが湧いてくる。黒服に対して、そして...
何も知らずにロキを責めて怪我をさせてしまった自分自身に対して。
「ごめん...なさい...何も知らずに...知ろうともしないで...貴方を撃ってしまって......」
「...いいんだ。俺もすぐに相談すればよかっただけだ...これ以上迷惑をかけまいと...相談できなかった...ホシノにだけ非があるわけじゃない、すまなかっ...た...」
「!? ロキさん!!!」
倒れ込むロキをホシノが
「あー.........すまない......ちょっと手当てだけ......してくれないか...? 今、体が動かないんだ...」
「っ...! 分かりました!」
ホシノがゆっくりとロキを床に横たわらせると、急いで保健室へと走っていく。その姿を目で追い、見えなくなったところでついに気を失ってしまった。
...
......
.........
気が付けば、何も無い真っ暗な闇に囲まれた場所にいた。
先が見えず、永遠に広がっているのか、はたまた一寸先は壁なのか。見えるのは自分の体とただの黒だけだ。
少し不気味な空間を歩いてみると、遠いところに光に照らされた背中が見える。漏れ出る明るい明るい光がこちらに差し込んでいる。
無意識にその光に近づきたくて、歩く。
歩く
歩くたびに鮮明になるその背中。
歩く、歩く
近づくたびに大きくなるその背中。
歩く...歩く...
...いつも見てきたその背中。
歩く......歩...く.........
......今はもう見られないその背中。
「...''ゼナ先輩''...!」
『...やあ、ロキ』
振り返り、ロキに優しく微笑む女性。
紺色の長い髪を靡かせ、鋭くも優しく暖かい目をした女性。
そして、もう会えなくて、もう一度会いたかった女性。
「先輩...その...あの時は...」
『あの時...? ああ、ロキが私のおやつを食べたことかな? あ、いや、それとも私の200万くらいしたドレス工房の鎌を勝手に持って行ったことかな?』
「...」
『冗談冗談! あの時のことでしょ? "君が愛してやまなかった先輩を見放した"時のことでしょ?』
「.........本当に...あの時は...」
『うんうん』
「...仕方がなかったんです...先輩が行くって躍起になってて...それで......」
『仕方なかった、かぁ...まあ、そうだね。あの時は色々焦りすぎてたし。けどまあ、私は......うん、私は確実に、あの時に死んじゃった...』
『いや、''君が殺した''んだよね。』
女性は不敵な笑みを浮かべる。
「...違う...」
『何も違くないよ? あの時君が私を止めていれば...』
「違う...! 俺の所為じゃない...!」
『あの時君が私を止めるほどの力を持っていれば...』
「違う! 違う!! 俺じゃない!!」
『あの時君が判断を誤っていなければ...』
「俺の所為じゃ────」
『私は死ななかったのに』
「ぁ...」
その時、彼の心の何かが割れる音がした。
『...せいぜい、今を楽しむんだね。』
────......さ...............で......
『死んだ私になんか目を向けずに。』
────...キさ............です...
『...そういえば、聞きたかったんだよね。』
────ロ...さん...丈...です...
『どうして私を救わなかったの?』
「ロキさん!!!」
「っっっ!!!!!」
目が覚めると、そこには俺の顔を覗くユメの顔があった。
「大丈夫ですか!? 随分魘されてたようですけど...」
「はぁ......はぁ......大丈夫だ...」
嫌な汗が額を覆う。頭が痛い。なんで今更あんな夢を...
肩が痛い...肩の感触で包帯が巻かれているのが分かる。
息を整え、ゆっくりと体を起こす。
ゆっくりと辺りを見渡すとそこには...
何故か青い顔をして正座をしたホシノがいた。
「えーっと.....ユメ、なんでホシノは正座してるんだ? しかもすごい青ざめた顔をしてるんだが...」
ユメがホシノへ視線を向ける。
「...さっき、ホシノちゃんとロキさんのことで怒ってしまって。それで正座をさせてるんです。それと...」
ロキに視線を戻したかと思うと、鋭い視線を向ける。
...やっぱり黒服と話したことが不味かったのか...
...そりゃそうだよな、自分の後輩を危険に晒そうとしてる不気味な大人と繋がってたんだから...
最悪、アビドスから出ていけって言われても仕方な────
「ロキさんは相談することをもっと大事にしてください。」
「...え?」
予想外の言葉に思わず腑抜けた声が出てしまった。我ながら恥ずかしい...
「黒服?という方の件もそうですが、何より最近の疲労困憊した姿です。大量の依頼、連日の指名手配犯の連行...」
「...」
「確かに、アビドス高校の借金返済を手伝ってくれるのはありがたいです。ですが、もっと私たちを頼って、もっと自分の体を大切にしてください。」
ユメの鋭い視線はいつの間にか、いつもの穏やかな目に変わっていた。
「あ、ああ。分かった、善処す「それと、」...?」
「私、心配したんですよ。学校に来て教室に入ったら、いきなり血塗れの床があって。」
「あ...あー...すまない、掃除は俺がしておk「それに、」...」
「床の血を辿ってここまで来たら、泣きじゃくるホシノちゃんと包帯を巻かれて横たわってるロキさんがいたんですから。」
「ちょっ!? ユメ先輩それは...!!」
...相当心配させてしまったみたいだ...反省しないとな...
...いや待ってくれ?
「ホシノが...泣きじゃくってた???」
え、嘘だろ、あのホシノが...?
あのいつも俺のことを信頼も信用もしてなさそうだったホシノが!?
「うぅ...なんで言うんですか先輩...!!」
驚いてホシノの方を見る。
確かに、目には涙を浮かべた跡がある。本当に泣いたのか...
「...とりあえず、すまなかった。今後、無茶はしないし話すべきことはちゃんと話すようにする。約束だ。」
「はい。約束です!」
これにて、ホシノと俺の仲違いは終わりを迎えた。めでたしめでたし。
...ちなみに、この後ホシノと仲直りの証に一緒にラーメン屋に行った。ユメはその状況をニッコニコで見ていた。
少々雑な終わり方になってしまいましたが、これにてプロローグは終了です!
...まじで雑な終わり方だな...
まだ終わらないんだなぁ、これが(特大ガバ)
この後は番外編を3話ほど投稿した後に本編に突入という流れです。
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