【完結】北斗神拳、アイドル界に炸裂!   作:朝比奈小町

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基本的に当作はコメディです。
本筋には関係ないので、読み飛ばして頂いてもOKです。
下ネタがあるのでご注意ください。

(二重投稿になってたようです、すみません)


【過去編】アクア、母のビキニ姿で…!?

※アクア

これは俺たちが五歳ごろのお話…。

 

「うおぉおおおおおお!!!ルビー、そこでボンビーをひくなぁああああああ!!!!」

「ああああああああ〜〜!引いちゃったよ、お兄ちゃん!ごめん!押しつけるね!(笑顔)」

「ルビィイイイイイイ!!!!!」

 

――俺達の目の前でコメントが流れる――

兄にボンビー押し付けるの草w

ひでえw

待 っ て ま し た ! 友 情 破 壊 !

wwwwww

芝不可避

 

俺たちはとあるゲームをやっていた。

――人生ゲーム風の友情破壊ゲームを!!

 

すると、さらに目の前のコメントが流れ続ける。

――ここでなすりつけるあたり最低w

――大草原不可避w

――それでも許しちゃうあたり兄も兄よねw

 

あぐらをかいた膝の上には妹のルビー、さりなちゃんがいて、俺は今日も元気だ。

母のアイは死ぬことなく、今日も平和にアイドル活動している。

俺たちは大きくなり、留守番を任されることが多くなり、

 

そして最近、配信活動を始めた。

――これが思いのほかウケている。

 

俺たちは小学生にして、仲良し兄弟として人気配信者になっていた。

 

――これは、俺こと星野アクアが、

――動画制作者、配信者、映画監督として出世していく物語である。

 

※アクア

初めはアイの一言がきっかけだった。

――死に際になり、

――俺の人生を決めるかと思われた一言

 

「……アクアは将来俳優さんかなぁ」

 

――これが俺の青春の炎の――

――光の色を変えた――

 

要領の良さはあるつもりだったし(ただし勉強と違うのを自覚していなかった)、それでも、俺にはアイと同じように才能があるんじゃないかと……。

 

――期待していた時期もあった

それは猛烈に無駄な時期ではあったけれど――

 

俺はどこにでもいるただの売れない俳優にすぎなかった。

 

同業とも言える有馬かな(後に事務所に移籍してきた)と、姉のダイアモンドの輝きが強すぎた。

でも、特に有馬かなやカントクと出会えたのは幸運だった。

(カントクはアイ出演作の時に知り合った)

 

――どこまで行っても

――売れない俳優

 

と言う「世に有りふれたジャンル」から抜け出せないことに気づけたんだから。

 

そんな時、俺はルビーを撮って撮って撮りまくっていた。

将来、ルビーがアイの後をついでアイドルになった際に、ルビーの幼少期とかの動画素材があった方が何かと便利だからだ。

それにルビーはアイの影響を受けた逸材。

俺を好いてくれていた『さりなちゃん』という事実を差し引いても、

――ルビーはかわいい

 

——人の美を見ることは健康にも良い。

 

そしてつまり……、

――俺はこの【美】を世に提供する義務があるんだ!!!

 

それに、前世で約束したんだ。

——さりなちゃんがアイドルになったら俺が推すって!

 

知ってか知らずか、ルビーも母の影響を受け、アイドルごっこをやり始めた。

ファンは俺一人。

推しているのも俺一人。

 

それで構わなかった。

 

さりなちゃんが言ってた生前の約束

――さりなちゃんがアイドルになったら俺が推すこと

 

ルビーも楽しんでいたし、彼女のキラキラした笑顔を撮ることが俺も楽しみになっていった。

 

そうこうしているうちに……

 

「アクアはルビーが大好きなんだねー。これだけカメラ片手に動画撮りまくってると、将来映画監督かな?」

 

俺は人の影響を受けやすい。

そして俺の持論もあった。

 

——人の美を見ることは健康にも良い。

 

そして姉のダイアの金剛石の如く力強い言葉もあった。

 

「これもうぬの人生……。妹を泣かしたら、ただではおかぬが、転生者ゆえ、好きなことをやってみるのもよかろう!」

 

俺の将来、人生のテーマは容易く決まった。

――健康にいい美、

――美しい美を他人に届けること

 

つまり……

 

――アイドルを撮ることだ!!!!!

 

※ルビー

俳優業を挫折してからのお兄ちゃん、ゴローせんせの動きは早かった。

あれからママが出てた映画監督のところへ弟子入りし、編集作業を任されている。

合成?やレフ板?やらなんちゃらのアイドルを撮るためのお勉強をしているようだ。

 

キラキラしたモールのようなゴミ?が散乱した背景から、アイドル特有の背景がキラキラしてる動画や写真を作っていたときには驚いた。

 

あたしもお兄ちゃんにひたすら写真を綺麗に撮ってもらったり、ママもお兄ちゃんに撮ってもらったりしている。

ママは特に嬉しそうだ。

 

いつものグラビアや雑誌の写真撮影なんかよりも、自然なのほほんとした笑顔が出ている。

 

「お兄ちゃん……すごい……!!」

 

プロ被写体であるママから自然な笑顔を引き出すとは……!!!

 

「ママ!最っ高にかわいいよ!!」

「ありがと、ルビー♪」

 

ママは本当はこんな笑顔をするのか……!

自然で優しく、キャピキャピしていない、でも心の底から出てくる笑顔。

 

嘘で塗り固められていない本当のアイ。

今までアタシたちが見ていたのは幻想だったのか……!!!

でも……、幻想だったとしてもいい!!

それでアタシたちに本物の笑顔を見せてくれるのだから!!!!(熱烈)

 

そう思わせるほどに自然な笑顔だった。

家で撮ることが多いと思うけれども、それにしてもお兄ちゃんは小道具を用意し、様々なシチュエーションでママを撮っている。

 

エプロン姿で家庭料理を振る舞う自然なママ!!(もちろん美しい)

ミヤコさんとミーティングする自然なママ!!(もちろん美しい)

アタシとママ!!(もちろんママも私も美しい)

 

そうして、お兄ちゃんはそれらをPV風に撮り、監督やB小町のMVの監督に見せにいったりしているらしい。

(ちなみに後で聞いたらアタシは斎藤夫妻の娘という設定だった。……残念ながらそれはそう)

 

しかし他の監督の発言で、お兄ちゃんは貶されたようだ。

「君、センスないね」

「うーん、デッサン力を感じないんだよな……」

 

だが、一言二言強く言われただけで、お兄ちゃんは諦めなかった!!

(さすがアタシのお兄ちゃん!!ゴローセンセ!!)

 

センスがないと言われたら、古今東西のファッション誌を読んでセンスを磨き!!

デッサン力が無いと言われたら必死に絵を描き……!(みるみるうちに上達していった!!)

 

そうして気づいたら、ママやB小町のMVのアシスタントをしていた……!!!!

(最初子役と間違えられたらしい。お兄ちゃんイケメンだもんね!!)

 

そうして、お兄ちゃんはみるみるうちに新しい動画をバンバンと小学生の暇な時間を使って上げていき、

――気づいたら二人で兄妹チャンネルを作っていた。

 

※B小町まとめサイト B小町Fans!!

 

【美少年&美幼女】bro_sisチャンネルについて語る17スレ目【斎藤ルビー/アクア】

 

001:名無しさん

美少年&美幼女の斎藤ルビーとアクアのYoutubeチャンネルについて語るスレです。

 

アクア:美少年ショタ、本人曰く5歳。ルビーの兄。

ルビー:美幼女。本人曰く5歳。アクアの妹。

 

????:三つ子の長女。通称:お姉ちゃん。

曰くとんでもない存在感があるらしい。詳細不明。

 

事務所HP:http//www.ichigopro.SiskonChannel/co.jp

 

前スレ:http://www.7ch.Bro_sis_16.co.jp

 

Youtubeチャンネル:http://Youtube.com/Bro_sis_Channel

ニコ動:http://niconico.SP.β.Bro_sis.co.jp

 

次スレは>>975が立てること。

 

 

002:名無しさん

スレ立て乙!!

 

003:名無しさん

乙かれ

 

004:名無しさん

 

006:名無しさん

ところで最新話のSwat hawk downのプレイ動画みた??

 

007:名無しさん

見た

 

008:無しさん

三田

 

009:無しさん

見ないはずなかろう。

 

010:名無しさん

やっぱりこの二人のプレイ動画見ていて気持ちいいんだよな。

今北産業向けに説明すると、

 

超本格SWATシミュレータ

敵は容赦なく壁抜きしてくる

CPUに撃ち合いで負けるFPS

 

って超地獄みたいなFPSなのに、見応えのない場所はスキップしてるし、見やすい。

 

それに妹のルビーちゃんかわいい

 

011:名無しさん

分かる

 

ほんとそれ。

しかもアイドルか?って思うぐらいかわいいのに編集の良さがそれを際立たせる。

 

なんで今までこういう編集の動画なかったんだろうな。

 

012:名無しさん

いや、あったけどずば抜けてアクアたんの編集が上手い。

本当に小学生?

 

012:名無しさん

いや、5歳じゃなかったっけ?

まあおっさんからしたらどっちでもいいけど。

 

013:名無しさん

しかしBrother_and_sistersってなんで空白じゃなくてアンダーバーなん?

 

014:名無しさん

お前2バイト文字はバグの原因だと言うことを知らんのか

 

 

015:名無しさん

2バイト文字がバグの原因なりうることを知っている

――その時点で五歳児の行動ではない。

 

しかしこのルビーちゃん、かわいいなぁ…

 

016:名無しさん

分かるまん…

お兄ちゃん大好きっ子と言うのが伝わってくる。

 

017:名無しさん

そり

他人の子供って興味ないもんだが、アクアたんとルビーちゃんだけはぐうかわ

 

018:名無しさん

こないだの動画配信見た?

同時視聴者数2万の大台を超えててびっくりしたわ

 

019:名無しさん

分かる。

でも増えてほしくない気持ちもある。

この美の化身とも言うべき兄妹にはファンが増えてほしくないね。

私だけが独占してたい。

 

020:名無しさん

バカ言うなお前

それ言ったら戦争だぞ

 

アクアたんの配信(サブチャンネル)見ると分かるが、ルビーの美しさを世に広めたいって言ってるんだぞ。

 

021:名無しさん

でも独占したくね?

 

022:名無しさん

したいがそれは主の意向に反する。

 

023:名無しさん

アクアが神扱いされてて草。

 

でも現状動画投稿主としてはNo.1の勢いよな。

 

 

【管理人より】

――――過去の7chを見てたら管理人も過去のルビーちゃんを発掘しました!!

確かにぐうかわですね……。

 

アイドルとしての可愛さは五歳児時点からすでに健在です!!

 

 

※ルビー

この頃を通じてお兄ちゃんは変わっていった。

 

前世の生前に会った時よりも、生き生きとするようになった。

母が刺されそうになった時に垣間見えた、闇のようなものは感じない。

それでも……、それでも………!

 

やっぱり私は笑顔のお兄ちゃんが好きだ!!

大好きだ!!

 

 

 

※ルビー

………

……

おそらく夢だ。

 

ふとした記憶が蘇る。

アタシたちがまだ五歳だった時の記憶だ。

 

「どうしたの、お兄ちゃん」

「失敗した失敗した失敗した失敗した……」

 

なぜか私の兄ことアクア(ゴローせんせ)がPC(まだ当時そこまで普及してなかった)の前で落ち込んでいる。

 

その目の前にはYoutubeの再生数が50の画面で止まっている。

…………伸びる気配はなさそうだ。

 

「これからいっしょにのばしてこうよ!」

「どうやって……?」

「私とお兄ちゃんでこうやってさ……!」

 

私はお兄ちゃんに抱きつくと、自撮りを撮り始める。

 

すると、ガラケーには尊み溢れる写真があった。

幼児コンテンツかつ、アイの血を引くイケショタロリ兄妹である。

 

――我ながらえぐい。

 

「……一回それでやってみるか?」

「うん!私も将来芸能界デビューしたいし、今からお兄ちゃんに下地敷いて欲しいな!それに、MV撮るならお兄ちゃんに撮って欲しいし……」

 

肩を回して近づくと、お兄ちゃんは照れ屋さんだから、顔を背けている。

――でも耳は真っ赤だ。

 

「お兄ちゃん、照れ屋さんだね……」

「言わないでくれ、恥ずかしい……。でも君がそういうなら……」

 

と、撮影セット一式(一眼レフという大型カメラらしい)を取り出し、アタシのことを撮影し始めた。

――ちなみに一眼レフは幼稚園の入学祝いにママにねだったらしい

――ママは困惑してたが、「さすが私の息子!! 子供産むのにも才能がいるんだね!」と何故か納得してた。

 

「イエーい❤︎」

「指ハート♪」

 

こうして私を何百枚か撮影し終えると、お兄ちゃんは言った。

 

「これで宣材写真は作れる!!だが……、問題は動画の企画内容だ!!!」

 

そう言ってお兄ちゃんは急にワードソフトを立ち上げると、企画書を何枚も書き始めた。

今思うと、お兄ちゃんは才能があったのだろう。

 

これを機に、私たちのチャンネルはすごく伸びるようになる。

 

お兄ちゃん曰く、「エンタメとは前にあったのをちょっと擦って違うのにすればいい」とのことだが、

 

――今度はそれでバズった

 

「おぉ〜〜〜……!ついに登録者数3000人突破だね!」

「でもまだまだ!ルビーの可愛らしさ、美しさ、愛らしさが世に十分に届いているとは言い難い……!!」

「えへへ〜。お兄ちゃん、ありがとう❤︎」

 

お兄ちゃんのほっぺにキスすると、お兄ちゃんはいつも耳まで赤くなる。

アタシを意識してくれているのがとても嬉しい。

 

ゴローせんせはアタシのお婿さんだ!!

 

「ルビー…………!残念ながら、アイドルとしての下地に、お前に足りないものがある……」

「え、……まさか?」

 

「――そう、ダンスと歌の特訓だ!!!」

 

※ルビー

あれから数年は小学生という暇な時間を生かしての激務が始まった。

前世は小学校高学年から寝たきりだった私には結構新鮮だったがハードスケジュールだった。

お兄ちゃんは姉のコネでダンストレーナーを雇うと(お姉ちゃんは『うむ』とだけ言ってとりあえず100万円出してくれたらしい。さすが私のお姉ちゃん!!あとでとてつもなく感謝した!)ダンストレーニングと歌唱トレーニングをし始めた。

 

ヒップホップダンスから始まり、ラテン、日本舞踊などなどetc……。

背筋が伸びるからとバレエのレッスンも始まり……。

 

歌声も、伸びる余地があったのか、どんどん声量も大きくなり、オペラ歌手とまではいかないがクラシカルな歌い方もできるようになった。

 

ファルセットや裏声での音程の捉え方も習得した。

 

だが一方で、私は疲弊していた……。

 

過酷!あまりにも過酷なスケジュール!

とても小学生のスケジュールじゃない!!

 

って思ってたけど……。

 

この頃の私は自分では気づいてなかったが、挫折しかけていた。

 

「辛い……。思ったより、私才能ないのかもしれない…………」

 

詰めに詰め込まれるボーカルレッスンとダンスレッスン。

――いつか私もアイドルになる。

 

その日を夢見てトレーニングしている。

まだ小学生だ。

それも10歳の小学5年生。

 

たまらずエゴサする。

――私たちはすでに1万人前後のフォロワーを抱える、小〜中規模配信者となっていた。

 

『ルビーちゃん可愛い……、可愛くない?』

『可愛い。それよりも、兄の方がキュンとくる。あの小柄な妹を守ってあげなくちゃ感が出ててすこ』

『はぁ〜〜〜〜〜……遠くから見守っててぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜』

 

側から見たら変態さんなのかもしれないが,これもうちのチャンネルの様式美となっている。

 

さらにさらに。

 

――気づいたらお兄ちゃんより背が伸びていた。

女の子のが成長期早いって本当だったんだ!

 

そして、ママがハタチの慣例として、ビールのCMをやるようになって、お兄ちゃんは変わってしまった。

急に部屋にこもるようになり、部屋がどこかイカくさいのだ。

 

※アクア視点

アイがビールのCMを受けた。

そこまでは良かった。

 

——問題は……。

 

そのCMが水着であることだ!

 

部屋に一枚飾ってある、どこにでもあるようなビールのポスター!

——アイのビキニ姿とビール、浜辺、セクシーにコチラを流し見するアイ!

 

「アイィ゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!」

 

――『美』

 

――『美』

 

――『美』

 

どこを見ても美しい!

どこを切り取っても美しい!

 

写真家の腕も相当に良い!

沖縄の浜辺、エメラルドグリーンの海、それに合う薄着の美女!

若い女!!

堂々と掲げる冷えた旨そうなビールから垂れる水滴のシズル感!

 

究極の美がそこにある――

 

当然、僕も性を覚えるには早すぎたが、

――前世の影響か

 

――気づいたらお布団を濡らし、部屋のアイのポスターで致すの癖になってしまっていた。

 

体に引っ張られている。

そう感じた時にはすでに遅い。

 

もうゴミ箱はティッシュでいっぱいになっており、そして…………

 

――その様子を母、アイに見られていた。

 

「そっか……。アクアはもう『性』を覚える年頃なんだね…」

「〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!」

 

顔が恥ずかしさで真っ赤になる。

動揺のあまり、露出していた下半身にトランクスを履かせようとするも、ベッドからすっ転んで落ちる。

それがみじめさに拍車をかけた。

 

「アクアもずっこけるなんて、そんなことあるんだ…。お母さん、何か感動しちゃった。大丈夫、誰にも言わないから、安心してね☆」

「…………」

 

アイの明らかに気まずい空気を誤魔化す、外向きの天使の営業スマイルが出た時に、さらなる問題がやってきた。

 

「お兄ちゃん!今日も兆鉄であ……そ………ぼ………?」

 

――妹に母でオナニーしているところを見られた。

――僕の絶望が始まった。

 

※ルビー

「何あれ!!!100年の恋も冷めるんですけど!!!!!」

「ごめん、ルビー……」

 

お兄ちゃんが最初何をやっているかは分からなかったが、母のその後の一言、「そっとしておいてあげてね♪(営業スマイル)」の一言で気づいた……。

家族向けじゃない笑顔で気づいてしまった。

気づいてしまったんだ……。

 

「お兄ちゃんもオスだったんだね!!!! 母親で欲情するなんて最低だよ!!!!!」

「ごめん……、ごめん……」

 

お兄ちゃんは罰としてパンツ一丁で正座で反省している。

奥の部屋にはイカくさいティッシュがまとめられたゴミ袋が散乱している。

 

アイドルのママにやらせたくなかったから、私が捨てた。

触りたくなかったから、ゴム手袋を二重にしたし、マスクもしたし、エプロンまでした。

 

「この……!お兄ちゃんの不潔!!!!!嫌い!!!大っ嫌い!! 死んじゃえばいいのに!!!!」

 

お兄ちゃんがただのケダモノにしか見えなくて心底嫌いになった。

――本当は好きなのに…、本当は好きなのに…。

 

一部しか見えてない自分も、お兄ちゃんに暴言吐いちゃう自分も嫌いだ…

 

…………お兄ちゃんのこと受け止めたいけど、……受け止めきれない自分が嫌になる。

 

✳︎アクア

「ほんと僕ってバカなやつだなー……。我ながら呆れてしまう」

 

昔、遠い昔。

部下の看護婦に、「アイって子が付き合ってって言ってきたら付き合うんでしょ?」と聞かれたことがあったが……。

 

「あれは本当だったんだなぁ……。多分僕は付き合ってくれ、って言われたら、多分付き合ってしまう……」

 

――大馬鹿者なんだ

 

多分、投影していたのかもしれない。

独身の歪んだ願望を……

 

――アイに――

――母親に――

 

「はぁ……」

 

ため息しか出ない。

アイの営業スマイルがとても気まずかった………。

 

ルビーとの仲も当然気まずい……

 

――もう絶望だ。

絶望しかない。

 

 

※ルビー

私は斎藤社長のオフィスに呼ばれていた。

目の前には斎藤社長。

売れているのか,高級そうな本革の椅子に座ってリラックスしている。

 

「なあ、ルビーそろそろ機嫌直したらどうだ? アクアも相当落ち込んでるみたいだぞ……」

「う゛っ……。これは家庭の問題なんですぅ〜! 社長は口出さないでくれますか!?」

「そうは言っても,お前とアクアはウチの事務所の預かりなんだ。動画が更新されないのはこちらとしても,よろしくない」

「…………それは、そうなんですけど……!」

 

何も言い返せない。

社長の言う通りだからだ!

 

私はきまずい……!

あれからお兄ちゃんに謝るタイミングを逸し、あれから二周間が経った。

 

ママはお兄ちゃんに相変わらず接しているが、…………それはそうか。

私とお兄ちゃんはママがエッチして出来た双子だもん。

 

でも……、私から謝るのは絶対や!!!

 

「そう思って、謝らせ1銃士を連れてきた」

「謝らせ1銃士??」

 

部屋に入ってきたのは……

――お姉ちゃんだ!!!!

 

まだ10歳で私と変わらないはずなのに、160cmを超える巨体でのっそのっそと私を見下ろしてくる。

 

「ダイア、すまん。やってくれ」

「普段世話になっているうぬの頼みでは仕方がない。でやぁっ!」

「あべしっ!!」

 

――北斗真言究心

――『この技を受けた者は真実しか喋れない』

 

「すまぬ、妹よ。だがこれも愛のため。来い!アクア! そして斎藤よ去れ!」

 

動けない私!!

何をどうやったのか分からないけど、一つだけ分かる。

姉は私を改心させようと本気だ……!

 

そうしているうちに、アクアが来た。

 

「お兄ちゃん……♡」

 

だめだめだめ〜〜〜っ!

私、お兄ちゃんのことは好きだけど、今はだめぇ〜〜〜〜っ!!!

何で口からラブコールみたいな声が勝手に出てんの!!

 

――そしてアクアも何故かダイアの拳法を受けた

 

「ひでぶっ!」

 

「では互いに心ゆくまで語り合うが良い……!さらばっ!」

 

お姉ちゃんはそう言って、体が動かずただ本心のみが出ちゃう状態の私たちをおいて去っていく。

 

…………

……

「ルビー、ごめん……。アイで自慰してしまうなんて……。自分でもきもち悪いと思う。反省してるんだ……ごめん」

 

「うん………。きもち悪い、って思ったけど……。お兄ちゃんも男の子だもんね……。気持ち悪いけど!……でも今のままみたいに、お兄ちゃんと仲悪くなりたくないよ……」

 

「ルビー……。気持ち悪いのは当然だよな、ごめん。けど嬉しいよ………。ルビーとはこのまま疎遠になるかと思ってたから……」

 

――お兄ちゃんが饒舌になってる!?

普段落ち着いてすました顔してるお兄ちゃんが、ペラペラと喋る……!

あまりのギャップに私は胸のキュンキュンが止められないよぉ〜〜!!

 

「お兄ちゃん……♡」

「ルビー…………!」

 

私とお兄ちゃんが見つめあったところで………。

 

「うむ、もう良いようだな」

 

――お姉ちゃんが割り込んできた!!

 

「お姉ちゃん!!私とお兄ちゃんに何をかけたの!?」

「そうだ。急に呼び出して謀るなんて酷いじゃないか」

 

「うぬらの言う事も、もっとも。しかし、我は途中から北斗神拳を解いておった。その証拠に今、うぬらが自在に動けるのもその証拠!」

 

「ほ、ほんとだ……!」

「まじか……」

 

確かにさっきまで、十字架に磔にされたように動けなかったけど……!

 

今なら動ける……!

 

「お兄ちゃんっ!」

 

――気づいたら私は抱きついていた

 

「お兄ちゃんっ♡」

「ルビー……!嬉しいよ……。許してもらえて本当によかった……」

 

お兄ちゃんは私の胸の中でさめざめと泣く。

どこかその様子は、肩の憑き物が落ちたみたいだった。

 

泣いている横顔を見ると、不意に胸がキュンとしてしまう。

 

「お兄ちゃん……、ちゅ♡」

「ルビー!?」

 

気づいたらお兄ちゃんのほっぺにキスをしていた。

 

「えへへ……」

 

勢いでしちゃったけど……、怖くてお兄ちゃんの顔が見れない。

…………そ〜っと、お兄ちゃんの顔を見てみると……。

 

「〜〜〜〜!!」

 

お兄ちゃんは耳まで真っ赤にして向こうを向いている。

 

「可愛い……」

「ひぁんっ!……ルビー……、やめるんだ」

 

思わず耳を甘噛みすると、変な声が出ちゃったお兄ちゃんが可愛かった。

……まるで女の子みたい。

 

照れてるお兄ちゃん可愛い。

ますます好きになっちゃった……。

これが惚れた弱みってヤツ?

 

「これからもよろしくね、お兄ちゃん♡」

「ああ」

 

お兄ちゃんは照れ屋さんだから、こっちを見てくれないが、耳が真っ赤なのはさっきと変わらない。

むしろさっきより赤くなってる?

 

※アイ

なんか、ダイアがルビーとアクアの喧嘩に仲裁したみたいだけど、それ以来ず〜〜〜っと、ルビーはアクアのそばを離れない。

 

「ふふ〜〜♡お兄ちゃん♡」

「………何」

「呼んでみただけ〜〜〜♡」

「……そうか」

 

ルビーはアクアの胡座の上を意地でも譲らないし、アクアもそれを受け入れている。

幼稚園の先生から聞いたけど、向こうでもこの状態らしい。

 

「ダイア、本当に何をしたの…?」

「言えぬ! 兄妹の契りを交わした仲なればこそ!!」

「そう……」

 

なんだかアタシが家族でも仲間外れみたいだけど、それでもよかった。

…………三人兄妹たちが元気そうで。

 

この子達を見てると、胸がポカポカしてくる。

これが幸せというヤツなのだろう。

 

そしてアクアは相変わらずルビーをカメラで撮りまくっているし、ルビーは嬉しそうにしている。

そしてダイアは相変わらず舞を舞っている。

 

「よ〜し! これからアタシもバリバリ稼ぐぞ〜〜〜〜っ!」

 

この子達の幸せのためにも!!!




『評価』をください……!
評価が作者のやる気になるので何卒……!

余談:やっぱりアイドルといったらビールのポスターでしょう!!(断言)

前提)2024/7/18発売の本誌にて新情報が発表。

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