ルビー家滞在記【オリジナル】完結   作:苺のタルトですが

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47旅番組を宇宙人と

二人して手を繋ぎ、手を片方あげて小さくふりふりする。

 

「地球のみなさん、初めまして。

CMなどで知っている方にもまた会いましたね。宇宙人であり異星人のナターシャです。ルビー家の長女でもあります」

 

「ルビー家の次女、エマ。ぺこり」

 

エマは淡々と可愛い自己紹介をする。

 

どこでこんな可愛いしかないものを覚えてきたのだろう。

 

ぺこりはいい。

 

「かわいいなうちの妹は」

 

たまに己の容姿も似たようなものだとつい忘れて、身内の容姿に惚れ惚れしてしまう。

 

「いやーっ。我々は歴史的にも珍しい事態に遭遇してしまったみたいですね!ねえ、ジローさん」

 

「ええ。本当に。ゲスト参加ですが、たった今出演をその場でオファーしたら良いと返事をもらったのですよ。前から予定していたわけではないので本当に驚きです」

 

「旅番組で宇宙人となんて、夢みたいですね」

 

「質問したいことがたくさんあります。歩きながらおしゃべりしてくださいますか?」

 

エマとナターシャはジローの会話に頷く。

 

おお、とスタッフはどよめく。

 

ここまでフレンドリーな宇宙人は、極めて珍しいなと話題になり出す。

 

「今までこういう風に出演した宇宙人っていましたよね?」

 

流石に驚きがいき過ぎている。

 

疑問をぶつけるとははは、とスタッフを含めた人たちが苦い笑みを浮かべていた。

 

なにか、気まずそうだ。

 

「美人すぎる宇宙人の時もオファーしたらあまりに人が殺到して、怒って地球を出てしまいまして」

 

「え」

 

ナターシャはびっくりした。

 

そんなことがあったのかと。

 

「ナターシャ、どうやら美人すぎる宇宙人はフエル人」

 

「あー、フエル人かー、ならさっさと出ちゃうね」

 

エマが検索したのか、なにがあったのかと時系列をまとめて説明してくれる。

 

フエル人は、地球の架空存在でいうエルフの見た目に一番近い。

 

それに、美しいので過去奴隷として捕まえられ続けた歴史もある。

 

人に詰め寄られてまた奴隷にされたり、連れて行かれるかもしれないと不安になってしまったのだ。

 

「フエル人と言うのですか?なにも語らず、ただ怒っていたのでだれもなにも聞けなかったのですよね」

 

「フエル人は奴隷として美しさで悲惨な時代を通っているので、人一倍、誰かの反応に怯えているのだと思います」

 

「それは、申し訳ないことをしましたねぇ」

 

俳優ジローは、カメラに向かって美人すぎる宇宙人として有名になった人へ、謝る言葉をかけた。

 

「我々はただ、あなたのことを知りたかっただけなのです。少なくとも地球はあなたにまた来て欲しいと望んでますよ。いつか会えたらわたしと散歩しましょう」

 

さすがベテラン。

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