楽しんで読んで頂ければ幸いです。
※漢字スキルがクソです。ご了承ください。
そいつの第一印象は髪が綺麗なヤツだなって思った。
何時も一人で居るのかなとも、一人で楽しいのかなとも思った。
「早く起きなさーい!!」
しんと静まり返り居心地の良かったその部屋はもう私にとっては最悪の環境へと変わり果てていた。
異常に甲高いその声は何度も何度も部屋中を谺し何度も何度も私の頭中に響き渡った。
「起きて…るよぉ…。」
「早く朝御飯食べちゃって、今日は入学式で早いんだから。」
そう告げるとあの異様に煩い声の主は慌ただしく私の部屋から出ていった。
まだ、あの雑音が頭中に残って、谺している。
まるであのウザったいハエの羽音のように。
私はその音を下記消すために私の体のサイズにしてはかなり大きめの掛け布団に頭を深く埋めた。
「入学式ったって何時もと変わんないだろ。」
そう、今日は私が小学校に入学する日。といっても特にワクワクしている訳でも緊張している訳でもない。
だってそうだろう、小学校に入ったからって変わることなどほとんど無い。
変わる事といったら親の送り迎えが無くなったり、少し勉強が本格的になるだけの話。
「もうちょっと寝ようかな…。」
ほとんど無意識にそう呟くと私はもう一度目を閉じこの暖かい布団の中で二度目の睡眠に入ろうとした…が、いつまで足ってもあの忌々しい雑音が頭の中にこびり付いたかのように纏わり離れない。
このまま寝れるはずも無く、私は嫌々布団の外へ出た。
この前までは布団から出ればひんやりとした空気が体全身を襲い出ようにも出れなかったが、大分暖かくなったものだ。
そんな事を思いながら私はこの部屋を後にした。
窓から入りこんだ陽の光が階段の柵に遮られ所々影になっている階段をリズムよく下りリビングへと繋がるドアを開ける。
「おはよぉ…。」
まだそこまで目が覚めたという訳では無い私は少し眠そうに挨拶をする。
「あ、おはよう!早く食べちゃってね。」
「うん。」
私は言われた通りリビングの略中央にあるテーブルまで行き、何時も座っているテレビを見やすい真ん中の椅子に腰かけた。
目の前にある主に目玉焼きを中心として規律よく盛られている朝食をゆっくりと口まで運んでいく。
「あれ?お父さんは?」
「ケイを幼稚園に連れていったわ。大丈夫、入学式には来れるから。」
いや、別にそういう訳で聞いたのでは無いのだが。
私は休まず皿の上に盛られている物を口に運び続ける。
ちなみにケイというのは私の弟である。まだ小さいからなのか好奇心旺盛で何でもかんでも私に質問してくる。まぁ、私が言えたことではないのだが。
朝食を食べ終わり私は歯を磨くため洗面所に向かった。
洗面所で歯を磨きながら鏡に写った自分の顔を見る。
「ちょっと跳ねてるかな…。」
…私だって女の子なのだ、可笑しな所など一つも無い。
左で歯を磨きながら右手に串を持ち髪の毛を溶かしていく。
「小学生か…大丈夫かな。」
私らしくも無いが冷静に成ってみれば結構心配になってくる。
そういえば今日はあのゴワゴワした服を着るんだったけか…。
「動きずらいんだよなぁあれ。」
私は歯を磨き終わり入学式の準備をしに自分の部屋へと戻った。
ピカピカの一年生…無理だ。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
次回も楽しく書ければいいと思うのでよろしくお願いします。