楽しく読んで頂けたら幸いです。
漢字スキルがクソです。ご了承ください。
「えっと…皆どうしたの…?ね、熱でもあるの?」
今まで私の背後にあるソファで赤毛のツインテールと添い寝をしていたそいつは少し伸びた後ようやく何時もとは違うこの家の空気に気づいた。
ソファから立ち上がり両手を前に向けまるでお母さんと迷子になってしまったガキのようにあっちを見たりこっちを見たりとオドオドしている。
全くこういう振る舞いをするからコイツは女の子見たいと言われるのだ。
そんな思いが頭を過るものの私は直ぐに目の前にあるマキから借りた問題集に目を戻した。
そう、今は目の前にいるボサボサも含めそれどころでは無いのだ。
一年から二年までの学習の内容をこの二日間で全て頭に押し込まなくてはならないのだから。
「え…と、チユ?」
「だー!!!もう!!何だよ!!忘れちまうだろ!!ガンジイ!!」
「がんじい…?」
多分もうユウの思考は完全にフリーズしているだろう。
ただでさえこの理解不能な光景なのだチユ語など理解できるはずがない。
「チユそれ鑑真じゃない?」
「あ?ガンジン?」
チユが力強く握っている社会の教科書を除き混みながらマキが指摘を入れるもののチユは対して反応せず直ぐにページを二、三ページ捲っていく。
おそらくコイツには『い』も『ん』も同じ日本語として認識されているため対して違いが理解出来んのだ。
「だからあの…そんなのはどうでも良いんだけどさ…。」
再びユウは口を開くが視線は下を向き何とも覇気が無い、ユリカちゃんが初めて喋った時を思い出させる。
しかしユウもずっと黙っている訳にはいかないのだろう、この状況を理解するだためにも。
恐る恐る次の言葉を発し始めた。
「何事…!?勉強なんて…!!」
「明後日テストだぞ!!」
そんなユウとは裏腹にチユはあっさりと言いはなった。
「……!?」
不安そうで青ざめていた顔が今度はまた違う意味で青ざめ、体中が震えてきた。
「て…すと…!?」
「ど、どうし…。」
「ギャーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
いきなりユウは何処かの狩りゲーにでも出で来るような咆哮のような雄叫びを上げるとソファに座ったまま眠っているトモミの両肩に手を置きユサユサと前後に揺さぶりまくる。
「と、とっとととと、トモ、トモ、トモミ!!!!!!」
「ふぁ!?」
「トモミ!!!!!!!おき、起きろ!!!!!!!!目を開けろトモミ!!!!!!!!!!」
まるでトモミが殺されたかのような扱いだな…。
私がそんなこと考えいる間もユウの暴走は止まらない。
チユやマキ、今までその横で眠っていたはずのユウカちゃんですら異変に気付きユウを押さえつけようとしているがまるで意味をなしていない。
「トモミ!!!!!!!!」
「あわわわわわわわ、ど、どうしたのユウ!おち、落ちついて…!」
トモミからも説得しようとしているがユウはまるで止まる気配がない。
「ちっ…。」
…!?
気のせいだろうか…今トモミが舌打ちを…。
「おい、落ち着け…何事だ…。」
この場の空気が凍り付く。
勿論ユウの動きもだ。
本当にトモミから発声された音だったのだろうか…。
どす黒く低い低い声だった。
「はぁ、…それで…どうしたの…?」
…良かった、何時ものトモミの声だ。
少し安心するものの全く…あんなに静かなトモミの裏にはあんなにも恐ろしい物が…。
「…ねぇ、どうしたの?」
固まって身動きがとれなくなっているユウにトモミはもう一度聞き直す。
その目はユウの目の奥だけを除き混んでいるかのようだ。
「え!?あ、そう!そう!トモミ!!大変なんだ!!」
ユウは我に帰るともう一度暴れ出しそうな体を何とか押さえつけながら言った。
「あ、明後日…明後日テストなんだよ!!」
「……え?」
ユウがそれを言い終わるか終わらないかという所でトモミの顔がさっきのユウのように青ざめていく。
「トモミ?大丈…。」
「ギャーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!」
……このカップルめんどくせぇ。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
これからも是非よろしくお願いします