これからも頑張っていきます!!
私の左手に握られた拳は何にも阻まれることなく真上からマキの脳天に直撃した。
マキは叫び声を上げ涙目になりながら両手で頭を押さえる。
かなり痛そうに「うーうー」と唸りながらコンクリートの地面の上を転がり回っているが正直いって私の拳もかなり痛い。
人の頭というものはこんなにも固い物だっただろうか?殴った時にマキの頭と接触した部分は真っ赤になりはたから見ても痛いと分かる程だ。
だが今はそんなことは感じない程に私は頭にきている。まだ殴り足りない位だ。
「なにやってんだよ!!お前!!」
普段は出すことなどない大声かつ、がらがら声でどなるとマキも少し顔をしかめ、私を見てくる。
「な、なによ…しょうがないでしょ?眠くなっちゃったんだから…。」
頭に置いていた両手を外し立ち上がりながら言う。
なにをバカなことを言っているんだコイツは…。
マキの言いぐさに更にイライラしてきた私は頭をかきあげながらため息をつく。
それにしてもあの少女は何処に行ったのだろう?まさかマキがガキの子守りを放り投げて寝てしまうとは思えない。
私を前に珍しく不安そうな表情を浮かべているマキを睨みながら聞いてみる事にする。
いつもはマキのが偉そうにしているためか少し気持ちが良い。
「あの子はどうしたの?」
「あの子…?ああ、えっと…なんか親が迎えに来たから一緒に帰っちゃった。」
心無しか何だかぎこちないしゃべり方だが嘘は無いようにに思える。というか、嘘をつく理由がない。
それにしても、なのだったら伝えに来てくれれば良いものの…。
マキのことだ、面倒だったのだろう。
なぜこうなのだろう?私と一緒にいるやつは何でこう自分勝手なのだろう?ストレスの溜まり過ぎで私の寿命が来年まで続くかが不安だ。
「な、なに黙ってんの?きも…。」
「は!?今なんつった!!」
そんな感じで本日二度目の、口喧嘩が始まる。さっきまで私達の周りに集まって来ていた野次馬共はいつの間にやらほとんど居なくなってしまったようだ。
長くは続かずほぼ一瞬で勝負はついた。
さきほどとは逆でマキが私を見下ろすような位置どりになり清々しい顔で私を見てきている。
内容は言いたくないが反撃の隙もなかった…。
「てか、そろそろ戻った方がよくない?結構時間たってるし。」
私の泣きそうな顔を満足するまで見たマキは親指で後ろのクレープ屋を指しながら言った。
忘れていたが、そういえば私達はお手伝いをしてるのだった。なんの利益もない…。
「そう…だね…。」
出ない声を無理に出しながら立ち上がると空はもうオレンジ色に染まりつつあった。
なぜ外出したのだろうか?私達は…。
何か大切なことを忘れている気がするが…私達のことだ、どうせどうでもいい理由だろう。
私はマキに続きクレープ屋へと戻っていった。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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