部活も始まって書く時間がほとんどありません。
でも頑張ります!
地面に投げ出された私は体を守るために本能的に手を前に出した。
おかげで左手のひらを少し擦り剥いたが、それよりも体全体を支えることになってしまった右腕の方がなんだか抉れるようになり、ちょっとグロい事になっている。
まぁ、なんだか面倒な奴らにでも絡まれただろうか。
この状況を説明できる一番シンプルな考察を頭に浮かべながら、私は抉れた右腕を擦りむいた左手で押さえ、座ったまま私がさっきまで立っていた方向をチラリと見る。
「……はぁ。」
ため息が出た。
展開が思った通りすぎて何だか自分の運命に呆れてしまったのだ。
私の目に移ったのはちょっと探せば沸くように出てきそうな、例えるなら出てきて主人公に瞬殺されるタイプの安っぽいチンピラだ。
もちろん一人ではない、どうせ群れなきゃ生きていけないのだろう、人数は全部で3人。
その3人はニヤニヤした気持ち悪い顔を私の方に向けてきている。
私はもう一度そのチンピラ達の方を睨むように見ると、凝視したまま立ち上がった。
右腕を押さえていた左手は自ら出している血と受け止めている血で、赤く滲むようになっている。
なにをしようとしているのだろう?
こんな公園のど真ん中で『金を出せ!』などとは言わないだろうし…それとも何も考えずに行動してきたタダのバカなのだろうか…?
…バカには違いない、こんなに人が居るなか、中学生の女子を突飛ばすような犯罪行為をアホ面かましてやって見せるのだから。
「…なにか…?」
とは言っても相手は3人、虚しくもこんなにたくさんの人々が居るというのに私を助けようとしてくれる者は居ないらしい。
このまま黙っていても何も解決しないだろう…少なくとも医療費ぐらい払わせたい。
私はそんな思いで普段は自分からなど決して発する事のない、意味をもった言葉をチンピラ共に向かって言う。
返答は直ぐには来ない、ニヤニヤとしたキモい顔は変わることなく私の方を向き続けていた。
周りでは先程よりもかなり人の数が減ってきている。
迷惑事には巻き込まれたくないのだろう、私だってこんな現場に出会したら直ぐにその場を離れるだろうからしょうがない。
人間の大部分は頭が良いからしょうがないのだ。
それにしてもずっと見てきている、まさかそっち系の理由だろうか…?
「…あの…?」
脚力では多分敵わない…なんとかならない物かともう一度呼び掛けるとチンピラの1人がようやく、その顔面についている汚い口を開いた。
「いやぁさ、通行の邪魔だったからどかしたんだけどね?よく見たら君かわいいね。これから俺ん家来ない?」
…キモい…。
本当にキモい、吐き気が込み上げてくる程に。
なんなんだ??だいたい私を突き飛ばした理由が邪魔だったから??…いや、まぁチンピラらしいが、よく見たらかわいいって…なんで突き飛ばした後なんだよ!!私のこの怪我、浸けられなくてもよかった怪我なのかよ!!…俺ん家来ない!??いきなり家かよ!!もっと段階つめよ!!最初は食事とかだろーが!!!!
「…いえ、結構です。」
脳内で沸くように出てくる怒りの叫び、しかし口には出さずにシンプルに答える。
…聞くはずも無いだろう。
チンピラ共は私の言葉など聞こえかったとでも言うように何も反応せずこちらに歩きだす。
ああ…このまま家に連れていかれて、ヤられて、バッドエンドって感じだろうか。
まだ中学生だというのに…。
チンピラの手が私の肩にかかった。
「なんだよ…逃げないの?」
いまさらなにを言っているのだろう?
私はため息混じりに、そして笑いながら汚ねぇ顔面を見上げた。
「…早く逃げた方がいいですよ…?もう来ちゃいました…。」
そう、私には見えている。
「すいませーん!その子、僕の彼女なんですよ!」
小さく、頼りのなさそうなとても男とは思えないその声の主は『お取り込み中すいませーん』みたいなテンションでチンピラ共の後ろに立っている。
「とりあえず、死刑で!!」
ここまで読んでいただきありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。