World Happy Project   作:ルクコ

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今回はなんか、しゃべっただけですね…はい。
なのにいつもよりちょっと長いっていう…w


依頼!タダ働き!! 十五

「えー!本当に!?ヒドイよミキー!」

 

少し曖昧な返しをした私に対し、駄々をこねるガキのように顔を歪め私の目線まで腰を落とすユウ。

 

当たり前だが…いや、当たり前にしたくは無いが当然のように可愛い、もう…女の子でいいじゃん…。

 

なぜ、こんな奴が男をやっているのだろう?

 

神様のミスでは無いだろうか、女の子に生まれる筈が間違って男の子に分別してしまった的な…。

 

そんな神の失敗作であるユウはその人類の勝ち組である芸術とも言える顔を私の目の前まで持ってきて見せびらかしてくる。

 

…嫌がらせである。イジメである。

 

私はこいつを殴ってもいいのではないだろうか?

 

いや、いい筈だ。逆になんでダメなのか?説明できる人は是非、説明していただきたい。

 

「み、ミキ?どしたの…?そ、その硬く握られた拳はいったい…?」

 

「…せ、説明させようとすんじゃねーよ!!私マジでお前を殺すぞ!?」

 

「ええ!?なんで!?」

 

拳を握っていたつもりは無かったが、無意識だったらしい。

 

心の容量がオーバーして外に出てきたのだろう。

 

ユウに声を掛けられなければあのまま私はユウを殴っていたに違いない。

 

気を取り直して、私は気分を変えるため勢いよく立ち上がると、今はできるだけユウを視界に捉えないよう視線を奥の方に向ける。

 

当然だがユウの後ろには先程までユウと一緒に行動していたのであろう残りの二人が私達のやり取りを見ていたようだ。

 

その内、でかい方の頭に尻尾が二本付いている方は少し不機嫌そうにしている。

 

全く困った奴である、あんなちょっとした会話にさえ不快を覚える程愛しているのなら、もっとガッツリと…例えば『私だけを見て…!!!』くらい言っておけば良いものを。

 

それにしても女の子にしか見えないユウのどこに惚れたのだろうか?

 

はたから見たらGLにしか見えないと思うのは私だけだろうか…?

 

「…なに?」

 

そんな事を考えながらトモミの顔を凝視していたら、ウザそうな顔をされてそんな事を言われてしまった。

 

「え、いや別に…はは…。」

 

「…ねぇユリカ、私の顔に…なんか落書きされてたりする…?」

 

「え?そんなことは無いと思うよ?いつも通りキレイな肌だ!」

 

はぁ?小学生が何言ってんだ!

 

キレイな肌?このロリが!てめぇ、まだ肌の事とか気にしたこととか絶対ねぇだろーが!!

 

まぁ!私も中学生だし!?無いけどね!!気にしなくたってスベスベだもんね!!若さって素晴らしい!!!

 

しかし今日、トモミは機嫌が悪かったりするのだろうか?

 

ユリカちゃんがさっきから、いつもの様にトモミに話しかけているが『うん』とか『へぇー』とかそんなシンプルよりもシンプルな、そんな呼吸のついでに発するような声しか出さない。

 

…いや、いつもこんなかな。

 

だが、やはり不機嫌だったようだ。

 

トモミは私の所に来た時からずっと右腕を痛そうに押さえている。

 

はしゃいで転けでもしたのか…?

 

トモミが…はしゃいで…???

 

トモミには失礼だが、トモミがはしゃぐ…!?!?!?

 

私には、日常生活で走っている姿すら思い浮かびません!!!!

 

「そういえばトモミ、腕どうしたの?店長に重い物運ばされて痛めちゃったとか?」

 

どうしても外部からの傷だと思えなかった私は筋肉痛かなにかだと無理やり自分の中でつじつまを合わせ、一番あり得そうな状況を例えにして、質問する。

 

トモミは少し間を置いた後、ああこれ?なんて言いながら右腕を押さえていた手をどける。

 

「…うわぁ…。」

 

思わず目を反らす私、予想外というのもあるがその傷自体にも原因はあったと思う。

 

洗ったのかゴミなどは綺麗にとれていたため、なおさら傷が良く見えてしまう。

 

「さっき変な奴らに絡まれててさー!まぁ、勿論僕がボコボコにしたけどね!」

 

黙っているトモミを見てユウが変わってそんな話しをしてくる。

 

…ボコボコって…ボコボコですんだのだろうか?

 

これでもユウはこのイカれたクソメンバーの中でもケンカで、主にトモミに関わった事で負けた所を見たことが見たことがない…てか、相手を動けない程に痛ぶった所しか見たことがないのだが。

 

「お兄ちゃんスゴかったんだよ!私初めてあんなお兄ちゃん見た!」

 

「あ、後で詳しく聞かせていただきたいな…。」

 

この話しには深く関わらない方がいい、そう本能が叫んだ気がした。

 

 

 

 

 

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
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