暇とは言いません!むしろ忙しいわ!!!
部活ってなんなの?!
「ヒヒ…ヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!!幸せににしてやるよぉ!!!!私がぁ!!!!!」
仮面の奥にある鋭く全てを拒絶するような目がよりいっそう闇を増す。
それはもう人とは呼べない…そう、彼女もまた本能のまま行動する獣に…いや、今、目の前にいる獣を刈り取るだけの化物になったのだ。
仮面は獣が飛んだ先を見つめながら体制を低くした。
地面が砕ける音ともに仮面は飛び出すと一瞬で獣前まで移動、そのまま腹部に拳を突き刺す。
「…ぐがぁ!!」
腹を押さえ踞る獣だが、仮面の猛攻は止まらない。
蹴りや拳を一瞬の隙も与えずに繰り返し続ける。
「ヒャヒャヒャヒャ!!!どうしたよ!?!?まだ、薬は残ってるぜぇ??私を倒せば食い放題だ!!!もっと踊ってくれよぉ!?!?」
獣は仮面の攻撃を腕で防ぐのが精一杯のようだ、そしてその腕もうじきに折れてしまうのだろう…竹がしなるような音が仮面の攻撃を受け止める度に響く。
「ぐ…ぐわぁぁぁぁ…!!!」
木材を叩き割るような音…そんな呆気なく…簡単に。
「ヒャヒャッ!!一本目ぇ!!両方折れたらお前どうすんだよ!?足で守んのかぁ???」
休みなどはない、仮面は攻撃を止めず…更に速さと威力を上げているようだ。
もう一本の腕が死に、ブラリと垂れ下がった。
「あーあ、終わっちゃったよ…!!!」
仮面は体を捻るように回転させるとその勢いにのせ、拳を獣を頭目掛けて振り払った。
頭蓋骨が吹き飛び真っ赤な液体を吹き散らす光景…すくなくとも仮面はそんな未来を想像したのだろうか…。
空を切った仮面の拳…獣はしゃがむ事によって回避したのだ。
そして反撃、獣の振り上げる足が仮面の顔面へと向かう。
「…あ?」
体制を崩している仮面にそれを回避する事は出来なかった。
バコッという硬い物同士が激しくぶつかり合う音と共に、仮面は横へ投げ出される。
「っ…!!!」
空中で何度か回転しながら地面に手を突き滑るように着地する仮面。
仮面の目の前には両腕をぶら下げている血だらけの人間・・が立っていた。
「まだ…まだ、死ねない…!!!」
目に見えると思わせる程の殺気を仮面へと向ける。
「へぇ…まだ心残りがあるの?残念だけどあなたの人生はこれに手を出しちゃった時点でエンドってる、諦めるんだね。」
その言葉には反応せず、厚着の男は仮面に向かって全速力で走りだす。
すでに使えなくなってしまった両腕はその振動を受け力無く右へ左へと揺れる。
「え、なに?無視すんの?私そういうの悲しいなぁ!!!!」
厚着の男は仮面の目の前まで一気に間合いを詰めると体全体を使うように激しく回転し、振り上げた右足を仮面目掛けて振り下ろす。
しかしその蹴りが仮面に届くことはない、仮面は片手でそれを受け止め掴んで逃がさない。
普通の人間がそんなことをしたのなら明らかに腕の骨が先から先まで砕け散り二度と動かすことは出来ない程の怪我を負うだろう。
厚着の男も驚きのあまり少し困惑しているようだ。
「なかなかやるね…まぁ、あれ食ってんだから当然…なのかな…?」
「っ…!!!」
仮面は男の足を掴んでいる手に力を込める。
ギシギシとひねり出したような音が響き始め、男が振り払おうとしてもピクリとも動かない。
「ヒヒ…大丈夫、安心して?もうじき君は幸せになれるから…なにも考えなくていい、なにもしなくてもいい、動かなくても、喋らなくてもいい…最高に幸せでしょ???」
「くそっ!!離せ!!!」
男が力を強くし、振り払おうとすればするほど仮面の手はよりいっそう力を強めた。
「くそぉぉぉぉぉぉぉおおおおお!!!!!!!」
抵抗虚しく男の右足は潰れるように折れ、動かなくなってしまう。
我が身を支える物がなくなってしまった男はその場に勢いよく腰を打ち付ける。
仮面はまだ止まらない、男が座り込むとほぼ同時に男の左足を踏みつけ砕く。
「くっ…!!!」
「ヒヒ…コレでもう動けないね…まぁ、たいくつだったけど、少し楽しかったよ。」
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