World Happy Project   作:ルクコ

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もうそろそろ夏休みも終わりです。
考えてみれば部活しか…マジで部活しかしてませんでしたww
それで、あとちょっとで終わりだなぁなんて遠い目をしながら考える訳です。
…どうしよう、宿題やってねぇwwwwwww


みせかけアンハッピーズ 裏1

あの人の第一印象は怖い人だなって思った。

 

髪はボサボサで無愛想で、まるで中に大人の人でも入っているのではないのかと、割と真面目に思った。

 

 

 

真っ暗な部屋で私は目を覚ます。

 

まだ日も登っていないという時間なだけあって聞こえる音といえば時計が時を刻む一定のカチカチという音と…あと、私の隣で寝ている弟の寝息ぐらいだ。

 

別に目が覚めてしまったとかいう偶然的な物ではない、私は普段からいつもこんな時間帯に起きているのだ。

 

えっと…そうだな、不自然だと思ってもらうにはもう一押しと言ったところかな?

 

私がただの健康的なお姉さんかもしれないし…。

 

年齢を言えば多分…というか一般的思考を持っている人なら絶対におかしいと思ってくれるはずだ…。

 

私は今6歳、今日から小学一年生の…そうだな、言ってみればウルトラスーパーロリ少女…と言ったところかな?

 

といっても私自身、この不自然に…つまりこのような生活リズムになんの不自然も感じていないのだから、私は一般的思考を持っていないのだと…言ってしまえば何も分からない『普通』のガキなのだと言うことを分かってほしい。

 

そんな私は今日も居ない母の変わりに…愛する家族のために朝一番に起き、家事をするのだ。

 

誤解してもらっては困るが別に私の母は死んでなどいない、正確には『仕事で忙しい母の変わりに』だ。

 

そんな感じで私は隣で寝ている弟を起こさぬよう静かに部屋を跡にした。

 

部屋を出て一番に目に飛び込んで来たのは、リビングのソファの…いやそんな大層な物ではなかった。

 

一空間に置かれた横に長い椅子の上に脱ぎ捨ててあったゴミみたいに汚い服だった。

 

「…帰ってきてたんだ。」

 

思わず口から溢れるようにそんな言葉が出てきた。

 

それは私の物でも弟の物でもない、ましてやそんな汚い格好で仕事に行くわけもないので勿論、母の物でもない…。

 

それは父の物だった。

 

私の大嫌いな。

 

その人物はもう既に私の中じゃ父親でありながら父親では無くなっていた。

 

父はとんでもない程にパチンコ…つまりはギャンブル中毒者だった。

 

その為に母の稼いだ金は…少なくとも半分以上はそこに吸い込まれる。

 

だがまぁしかし、別に私は無知なガキな為そんなことは知らない、ただ雰囲気で嫌いなのだ。

 

なんというか…まるで私を見ていないような、興味が無いようなあの態度が大嫌いだった。

 

しかし私にも立場という物があり、従ってなきゃ打たれるので従っている。

 

という訳でその汚い服を洗濯機に放り込むと変わりの綺麗な服を脱ぎ捨ててあった場所に畳んで置いておく。

 

小さな台所に行き今日の朝食は父が帰って来てるからちょっと豪華にしなきゃな、なんて考えながらこれまた小さな冷蔵庫の中を覗く。

 

豪華と言えば先日、母が無いお金を奮発してランドセルを買ってくれたんだった。

 

まぁ、そりゃ嬉しかった。

 

私がもっと活発で感情を表に出す少女だったら、天にも昇る心地という言葉があるように本当に空を飛んだかもしれない。

 

ほら、案外可愛い思考を持った普通の女の子だと思わない?

 

…なんて考えていたら卵を割るのを失敗してしまった…スクランブルエッグだな。

 

ほら、なんて言うか片手で割るのに憧れてるんだよ、分かるでしょ?

 

前、一回出来たからもしかしたらって毎回やっちゃうんだけどまた失敗…困っちゃうよ。

 

そんなこんなで朝食ができた。

 

時々、無心とは怖いと思う。

 

なんて言うか流れ作業でそれが自分にとって当たり前になっている動きをしていると、気付かぬ内にそれが終わっている事があるのだ。

 

だからまた、誤算が生まれる。

 

作ろうとしていた物とは違う物を作ってしまったのだ、いつもの動きで。

 

目玉焼きがスクランブルエッグになったという事の他にも、スクランブルエッグにしてしまった事からいつもの流れが出来てしまったのだ。

 

つまりだ…いつもは作っていない父の分を作り忘れ、私と弟の分しか皿の上にはないのだ。

 

ちなみに母の分は無い。

 

母はいつも私が寝るより遅く帰り私が起きるより早くに出ていってしまう。

 

この前ランドセルを買って貰ったと言ったが、あれは母がその為だけに普段休みなどない仕事を休みにしてくれたのだ。

 

私には何を考えているか分からなかったが、やっぱり嬉しい事には変わり無かったので私には良い事だったのだろう。

 

…その話はいいとして、取り敢えず父の分を作り忘れてしまった。

 

今から作り直すにしてはやはりもう時間が無いのは確かである。

 

私は今日、小学校の入学式なのだ。

 

準備もあるし…弟を幼稚園に送らなければならない。

 

そうだな…じゃあ、私の分を父に回そう。

 

弟と皿を別にして、弟に食べさせてから出発すればいいだろう。

 

まぁ、結論だけ言うと…今日の私の朝食は抜きだ!

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
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