小学生一日目から朝抜きなんて、ついてないな…。
当分起きてくることはないと思われる父の方の皿にラップをかけると私は朝食の行程を飛ばし歯を磨きに洗面所に向かう。
それにしてもやはり何も食べないのはマズイだろうか?
式の最中に倒れて、その理由が腹減りって…初日から飛ばすなぁ…。
まぁ、周りはバk…いやいや、幼い子達ばっかだしそんなので浮いたりはしないよね!
…私が言えた事じゃないけど…。
歯を磨き終わり、顔を洗い直すと…しまったタオル置いてないや…。
時々あるよねー、こういう事!
できるだけ水が床に垂れないように、早歩きで洗濯物を積んである場所まで行き素早く顔を拭く。
「…垂れたかな?」
来た道を振り返り確認するが大して目立って濡れている所は無い。
安心したついでに時計を見ると7時25分くらい…そろそろ起こさないとな…。
テーブルの上に袋ごと置いてある食パンを一枚抜き取ると私は子供部屋、つまり弟の『アヤト』が寝ている部屋へと向かう。
「アヤト…起きて。」
…え、想像と違う?もっと大声で起こすと思いました??
私は女の子なんですよ!朝から大声なんてはしたない!
それに大声だすと父の方を起こしてしまうかもしれないし…。
それはいいとして勿論アヤトはピクリとも動かない…まるで屍のようだ…なんて。
アヤトの布団の横に膝をつくとお腹辺りに手を乗せ揺らす。
「起きて、早く起きないと朝ごはん食べられないよ。」
先程から唸っているだけで起きる気配は無い…いつもの事だが、全く嫌になっちゃうよ。
まぁ、容赦はしない…てか出来ない。
大声だしちゃダメと言う厳しい条件の中、残されている行動といったら数少ないのではないだろうか?
私は無言で私の布団の上から枕を手にした。
私はアヤトから素早く布団を奪い取ると反射でうずくまるアヤトの顔面目掛け手に持った枕を勢いよく叩きつける。
「…うう。」
枕といってもいままで幼稚園児だった奴が使ってる物なので攻撃力はたかが知れている。
綿でも詰まってるようなフワフワな感覚です。
アヤトは顔を押さえながら何の前触れも無く起き上がる。
「起きた?早く食べてね…私、色々する事あるから。」
それだけ伝えると私は部屋の恥にあるランドセルの元まで行く。
「二度寝したら殴るよ。」
入学式の準備をするため…といっても真面目な私は昨日のうちにやってしまったのでする事は無いのだが、真面目なので再確認をする。
…その前にランドセルの上に手紙が置いてあった。
内容は『ヒスへ 入学式行けなくてごめんね。頑張れ!! お母さんより』だそうです。
ちなみに全部ひらがなで書いてありました。
漢字とかまだ私読め無いんでね!!カタカタもちょっと怪しい…。
まぁ、取り敢えず頑張ります!!
ここで悲報!!
今日の入学式、私、私服で出る事になりそうです!!
あれが無いんだよねぇ…今、気づいたけどあれが無い。
そう!なんか制服みたいなやつ!
ここまで読んでいただきありがとうございます。
これからもよろしくお願いします!