なんかね!テストとかいうやつ?あれね…
一桁だったんですけど…!?!?
「えーと…。」
私の着ていく服だというのにアヤトは何故か納得出来なかったらしい。
私の手を引き、子供部屋に戻ると私の服が入っているダンボールを掻き出すようにして服を見回す。
そう、私の家は貧乏なのでタンスなどという豪華な物は無く、服は全てダンボールに仕舞われているのである。
それにしてもアヤトは気にしすぎなのである、服なんて何でも良いではないか!くまさんでも!!
「ね、ねぇ、服グチャグチャなんだけど…これでいいじゃん!」
「いや、くまさんはダメだってば!てか何でいいと思ったの?」
いや…私が着てく服だし…。
アヤトはどうしても私にくまさんを着てほしく無いらしい。
ダンボールの中を探りながらこっちには目もくれずに返答してくる。
なんだよ!私のセンスが悪いとでもいうのか!コイツは!
少し腹をたて私はアヤトにそっぽを向いた、まぁ本人には一切認識されてはいないが…。
そういえば時間は大丈夫だろうか?
アヤトに流されのんびりと服を待ってはいるがさっき見たときはもう行ってもいい時間だった筈だ…。
…8時?
「あ、ああ…!!アヤト!!!」
「これがいいよ!」
ダンボールから数枚の服を重ねた状態で引き抜いたアヤト、満面の笑みである。
って…それどころじゃない!!!
「い、いや!もういいから!!時間!!時間がヤバい!!」
「え、時間?」
私の慌て様を見て服を持ったまま時計の方に目を向けるアヤト。
「うを!ヤベーじゃん!!」
私はそんなアヤトの間抜けな言葉を聞き届けることなくアヤトの手を掴み勢いよく引っ張りながら玄関まで直行。
そんな私に引かれながらもアヤトはヘラヘラとしている。
「おねぇちゃん!服は?」
「え!?いや、それどころじゃないでしょ!?」
私に引っ張られながら不完全に靴を履きながらアヤトは言ってくる。
「せっかく選んだのに!!絶対可愛いよ!あれ!」
「かわっ…は!?」
なんだコイツ!おちょくってんのか!こんな時に!!
普段言われる事は無い事をまさかのアヤトに言われ同様してしまう私。
「てか、一回戻ろうよ!僕まだリュック持ってないよ!てか、おねぇちゃんもランドセル持ってないし!!」
「…え?」
一気に減速する私、と同時に今度はアヤトが私の手を引き、走って引き返す。
アヤトは今日何度目かも分からない子供部屋にもう一度入ると私の手を離した。
「ほら!僕が準備する間にこれに着替えちゃって!」
そう言い、床に落ちていた先程アヤトが選んだのであろう数枚の服を私に押し付けると慌てながら自分のリュックの所まで行った。
「え、ちょっと…ねぇ!!」
思わず受け取ってしまったが時間もない、アヤトもこれを着なければ面倒な事になりそうなので迷っている暇はなかった。
今来ているくまさんを脱ぎ捨てるとアヤトから受け取った主に黒中心の服2枚を重ねて着ていく。
…思わぬサービスショットを入れてしまった、ロリコンに気をつけてなきゃ!
そのままズボンをスカートに履き替える。
「おねぇちゃん、着た?」
「え、うん…。」
気になったのか、アヤトが準備際に私の方を向いてくる。
「ほら!可愛いじゃん!」
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