なんのこっちゃって感じの章でしたね!ww
苦やしながら弟のチョイスした、普段よりちょっと増しになった服に身を包んだ私はアヤトの手を引き、アヤトの通う幼稚園に向かっていた。
前までは私も通っていた幼稚園に二人で行くといった形だったが今は違う、私は保護者としてアヤトを今日から送り迎えするのである。
ああ…!!なんか、なんか!!めっちゃテンション上がります!!!
自然とニヤつくように上がる口角をなんとか押さえ込もうと必死になるが、なんかピクピクしてしまう。
「お、お姉ちゃん、どしたの?」
「な、なな、なんでもないよ!!別にいつも通りじゃん!!二人で幼稚園行くのなんかいつもと変わらないじゃん!!」
「何も言って無いのにペラペラと喋るお姉ちゃん。緊張しているのか不安なのか…はたまた…。」
「うるさい!うるさい!!いつもと変わんないってば!!」
ちゃんと前向いて歩けや!!この弟が!!
アヤトの確信をつく言葉に同様を隠せないまま無意識に歩幅が何となく大きくなる。
それにしてもやっぱりランドセルはテンションが上がります!!
あれですね!!勇者とかが伝説の剣手に入れる時とか多分こんなんなんでしょうね!!
『遂に俺も本当の勇者っぽくなったか』みたいな!!
私も今そんなんです!!『私も遂に小学生になったか』です!!
「お姉ちゃん?ね、ねぇ…。」
「なんだい!私は今マイワールドで検討中だよ!!」
「いや、ついたから手を離してって。」
「え?」
気づくとそこは既に第一目的地の幼稚園へと変わっていた。
いつのまに…!!恐るべきマイワールド…!!
そんな下らない茶番劇を脳内で、繰り広げながら言われた通りアヤトの手を離す。
「んじゃ、行ってくんね!入学式で転けたりすんなよ!」
「なっ…!しないよ!!バカ!!」
それを最後にアヤトは私に背を向けて幼稚園の門から中に駆けていった。
…それが最後になるなんて今の私はまだ知らない…なんつって。
フラグを立てる感じだったけど最後ので全て粉砕しました!!
じゃあ、私も行くかな。
生憎、ここの幼稚園と今日から私の通う幼稚園はさほど離れてはいない…てか、むしろ近所なみに近い。
そんな数えられる程の歩数で私は小学生前の門の前まで歩を進めた。
もう既に今日の入学式に出るのであろう沢山の子供が親の手を握りながら笑顔で昇降口まで向かっている。
「…まぁ、当然だよね…。」
私は込み上げてくる、理由も分からない感情を、歯を思い切り噛みしめ手を握り閉めることによって圧し殺した。
「早く受付いかないと…!!親がやる感じだけど…大丈夫かな?」
こんなはずじゃなかった、なんでこんなに足が思いのだろう?あんなに楽しみだったじゃないか…!!
周りのザワザワとした声が耳を通り脳を直接刺激する。
「うるさい…うるさいよ…!!」
耳を塞ぎその場に踞ることしか私には出来なかった。
「ね、ねぇ…。」
突然肩に手を置かれビックリした、小さな手だった…。
「…え?」
私は顔を上げる、まぁ肩を叩かれ無視をするのもあれなので。
できるだけグシャグシャな顔は見せないようになるべく気をつけて…。
「え、あ…えっと、大丈夫?なんか死にそうな顔してたから。」
死にそうな顔…私はそんな風に見えていたのだろうか?
人見知りと言うこともあり言葉が出ないまま沈黙が流れる。
なにか、なにか言わなければ…。
「あ、あの…なっなま…!!名前!!」
ああ…もうなんかパニックだ…いきなり何てことを…。
もう、嫌われた…少なくとも私の中ではもうこの人とは関わらないようにしようと決めた…そう、これ以上嫌われないように。
「ははっ!いきなり何だよ!!お前!!私の名前が聞きたかったら自分から名乗れよ!」
黒染めしたのかと思わせるくらい真っ黒の髪の毛をかき上げながら突如男混じりの口調となった彼女は私にはとても、とても眩しく美しく見えた。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。