…つまりそゆことです!ww
バカでかい予鈴チャイムの音と共に私はテストの朝の雰囲気の、つまり皆が教科書やら問題集やらを広げ眺めているあの感じ、そんな中ぺったんこなカバン片手になんの罪悪感も持たず教室になだれ込んだ。
突如勢いよく開いたスライド式のドアに教室内の人々は皆が皆、こちらに注目してくるが、先ほども言った通り私は全てを超越したのだ。
体育館内に侵入した鳩ほども気にはならない。
むしろエサ片手に※バードテンペストを起こしてしまいたい程だ。※なんかめっちゃ鳩来るやつ(私命名)
私はスキップをしながら以前行われた着替えで黒板から三列目、右側から二列目というなんとも微妙なポジショニングを果たした我が席へと向かった。
椅子に座り、まずすることと言ったら何だろう?まぁ、愚問だが家から持ってきたラノベに目を通すのが基本的だと思う。
これはいわば中学生最強の武器と言える。
ゲーム禁止、マンガも禁止とされたこの牢獄でもノベルであるという理由だけで許される。
内容は勿論ラノベなので楽しく健やかに読み進められ、時間潰しにもなる。
はっはっは、教育委員会めお前らは私にとんでもない兵器を与えてしまったようだな…!
パラパラと巡りながら栞の位置を探る。
といっても昨日、一昨日は休日で奴らが来ていたため、その他諸々の理由で家では全くと言って良いほど読めていないので探る程も進んではいない。
まぁ、楽しみは取っておくに越したことは無いのでこれに関しては全然いいのだが。
「なんだよ、勉強しないとかかなり余裕みたいじゃんお前。」
気づくと一人の人影が私の席手前に現れていた。
問題の奴らとはクラス替えの時に全員私とは一緒にならなかったため、学校では至って平和な日常を送れている私。
別に友達やらとかは多くなくていいと考える私なのでクラスてはかなりクールなポジションで朝から話しかけて来るような奴は居ないと思うのだが…。
ゆっくりと顔を上げる私。
「えっと…?」
そこにいたのは知らない白髪の男子。
まあ、白髪と言っても全部が全部白いので染めたようにも見える、てか染めたな。
いや、うん…知らない、こんな人うちのクラスに居たっけ?
周りのクラスメイトがざわざわとこちらを眺めて来ている事からこいつはやはりこのクラスでは無いことを改めて理解できる。
「ああ、いや、怪しい者ではないよ?マジで。」
私の視線が痛かったのか両手を前でブンブンと左右に降りながら弁解してくるが…いや、無理があるだろ…。
服装も私服だしこの学校の生徒でも無いのでは?
「あの…基本的に関係者以外の校内立ち入りは禁止されてると思うんですけど…?」
まぁ、クラスではそんなキャラなので…はい。
「え、そうなの?じゃあどこ行けば良かったんだよ…ちゃんと教えてくれよ…。」
いや、そんな事言われても知ったこっちゃないがな。
まぁ、取り敢えず私はテスト前の読書をしないと行けないのだ早く退散して貰おう。
「あの、先生とか来る前に早く帰った方がいいですよ…大体どうやって…。」
そこで私は不自然に私の髪を扇ぐ風をかんじた。
思わず窓の方に視線を向ける私。
まぁ、当然と言えば当然かもしれないのだが…なにがおかしいの?と聞かれたら何もおかしくは無いのだが。
窓が開いていた。
「そうか、もうどこにも居ないし帰ろうかな。でも、どうしようこれ…。」
白髪の彼は右手に持ったかなりボロボロの筆箱を眺めながらそんな事を呟くが、私はそれどころては無かった。
まぁ、そんな筈はない。チユ達と一緒にいるから感覚がおかしくなったのだ。
「あ、あの…変なこと聞きますが、どこから入って来ました?」
恐る恐る聞く。なんとなく身構える。次の発言が期待通りの物ではないと分かっている筈なのに。
「え、どこって…。」
彼はそのままの軽く、ほのやかな口調で。
「普通に正面玄関からだよ。」
彼は笑った。
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