「…またこの声だ」
夜中、深夜も近くなっている中で聞こえてきた声の元へ向かう。すると、あの動物病院が破壊されていた。
「重機じゃないな…生き物にしては何か妙な気配が」
その瞬間、あのフェレットと木々を薙ぎ倒しながら突撃してくる化け物が現れた。なのははすかさずフェレットを抱えると逃走する。後ろから化け物が口から触手のようなものを放つが、なのははそれを背後を見ずに回避する。
「うぉぉぉ!何だ何だ!?何だあの化け物!見たことないぞ!」
そんなことを言いながら一時的に撒くと、フェレットを見る。
「…やっぱり、お前が声の主か」
「うん…驚かないんだね」
「あの化け物見た後だとな…」
「でも、僕の声が聞こえたなら…君がジュエルシードを封印してくれないかい?」
「ジュエルシード…さっきの化け物か?」
「うん」
「…というか、どうやって封印を?」
「これを」
フェレットはそう言って自分が持っていたガラス玉をなのはに渡す。
「このデバイスを使ってジュエルシードを…って来た!」
「…ぶっつけ本番か。あの旅なら、いつものことだったか!」
そう言ってフェレットを地面に置いて前に出るとガラス球を見る。
「…力を貸してくれるか」
『OK』
「お前も喋るんかい…で、どうすれば良い!」
『名を叫んでください、マスター』
「名前か…名前は何で言うんだ?」
『私はレイジングハート、マスターの力です』
「わかった」
そんな会話をしていると、化け物がなのはに飛びかかる。
「行くぞ、レイジングハート!」
そう言った瞬間、なのはの身体が光り出し、いつの間にか白を基調とした服を着ていた。
「…そういう感じ?」
なのはは自身の身体を見ていると、化け物がなのはに飛びかかる。フェレットが言葉を発するよりも前に、なのははその化け物にアッパーを仕掛けて殴り飛ばす。
「いや、でもこれはいいな。頑丈だし軽い」
『…今はジュエルシードを封印しましょう、マスター』
「そうだった」
「い、今ジュエルシードを…殴り飛ばしたよね…」
そうしてさっきのアッパーで瀕死になった化け物は最後の足掻きで触手を放つが、なのははそれを易々と掴み、破壊する。
化け物…いや、ジュエルシードから見ればなのはは得体の知れない化け物に映っただろう。
そんなことは置いておき、レイジングハートは3枚の羽が展開した状態になると
「えーと、こうか。リリカルマジカル、シリアル21…封印!」
そうしてジュエルシードは種のような形になると、レイジングハートの中へ入る。
「…とりあえず、これでいいとして…」
なのはは周りを見る。あの化け物を最速で倒したとはいえ、道路には罅が入っている。
「…そこのフェレット、一緒に逃げるぞ。というか聞きたいことが山ほどある!」
「うん、僕もだよ」
なのははそう言うとフェレットを抱えてその場から逃走した。
ここのなのはのファイトスタイルはかなり荒々しいです。杖を使わずに拳を使うなんて当たり前です。
次回 とりあえずは事情を聞こう…