「読書感想文か…」
なのはは図書館に来ていた。来週までの宿題として読書感想文を書くために図書館まで来ており、とりあえず色々と見て回っていると、車椅子の女の子が本を取ろうとしていた。なのははそれに気づいて手助けをすると、少女に本を渡す。
「あ、ありがとう…」
「どういたしまして」
そう言ったなのははそのままある本を取り、座って読み始める。すると、先ほどの少女が隣に座る。
「…そういうのをよく見るんや」
「…読書感想文のため」
「へぇ…」
「…お前…じゃなくて、君は」
「読書が趣味やから、借りに来たんや」
そんな感じの会話をしていると日が暮れる。
「…もう閉館時間か」
「見たいやな…そういえば、名前は?」
「高町なのは」
「私は八神はやて、いつもってわけじゃないけどここに来るから」
「そうか…会ったらまた話そうな」
なのはとはやてはそう言うとそれぞれ帰路についた。はやては電動車椅子を慣れた手つきで動かしている。
「…しかし、何か妙な感じがしたな…」
なのはポツリとそう呟いた。
ー
その夜、また現れたジュエルシードを封印したなのはは身体を鳴らしながら帰っていた。
「しかし、こんな不定期に来られると疲れるな」
「うん、でも順調だね」
「あぁ…一つ聞いていいか?」
「どうしたんだい?」
「俺以外にも魔法を使えるやつっているのか?」
「うん、たくさんいるよ。そう言う人たちの大半は時空管理局にくるんだ」
「組織か…」
「…嫌そうだね」
「いやぁ…まぁ…うん。犯罪を取り締まる組織が実は犯罪の宝庫みたいな組織だったとか、人を守る騎士団が人を危険に晒していたとかあるからな…」
「…まぁ、確かに悪い噂もあるね」
そんな会話をしながら、なのはは家へ帰って行った。
ー
「…ここに、ロストロギアがあるんだね」
「えぇ、間違いなく。ちょっと邪魔が入るかもしれないけどね」
「…あの魔導師だね」
「えぇ」
夜中、光を放つ街を見下ろす一人と一匹がいた。なのはと同い年のように見える金髪の少女と、従する狼がいた。
「…お母様のためなら」
少女はそう言うと、三角形型の何かを握りしめた。
ー
「…ねぇ、レイジングハート」
「どうしましたか」
深夜、なのははベッドで熟睡している中、ユーノはレイジングハートと会話する。
「なのはと戦って、どう感じたのかな」
「…はっきり言いますと、異常です。エボル・コアによる魔力量は通常の魔導師の数倍です…そして、全力を出せばマスターの身体は持ちません」
「やっぱり…」
「ですが、私がアシストしますのでご安心を」
レイジングハートはそう言う。ユーノはそれを聞くと少しだけ安心した。
ここではやてと会わせた方が後々やりやすいかなって…
次回 魔法少女の登場…