悪の組織は私だけ   作:十六夜冬歌・読9書1

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第1話:轢殺怪人おばちゃんトレイン

 

 

「今日こそヤツらを倒し目的のブツを手に入れます!」

 

彼女の名前はヒール。

世界征服を目論む悪の組織ヤミダークの幹部であり変幻自在の戦闘員を生み出す能力を持っている。

そして彼女がひとたび力をふるえば数百数千もの戦闘員が瞬く間に現れ人々を恐怖の渦に巻き込むだろう。

 

そんな彼女は今1つの戦いに挑もうとしている。

数多の敵をなぎ倒しお宝を手に入れる為に!

 

《時刻になりました。これよりタイムセールを開始いたします》

 

「「「「うおぉぉぉ!!」」」」

 

「きゃぁぁ!?」

 

その戦いの名はタイムセール。

そこは百戦錬磨のおばちゃん達が跋扈する地獄の戦場であった。

 

 

 

この物語は正義のヒーロー・ヒロインによって壊滅した悪の組織ヤミダーク唯一の生き残りであるヒールががんばって組織を立て直そうとしたり世界征服を目指してがんばるお話である。

 

ちなみに本日のお宝は卵3パックまで半額と豚バラ肉500gパック30%OFFのようだ。うっかり卵を割らないように注意しよう!

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「怪人が出現しました!皆さん出動をお願いします!」

 

基地内に鳴り響く警報とオペレーターの出動要請。

それを聞いて俺たちゴーレンジャーは平和を守る為に飛び出していく。

 

 

『アレモソレモワタシノモノヨー!!』

 

「そこまでだ!」

 

その怪人はクルクルパーマの頭に割烹着を着ていて両手に買い物かごを持ち足が蒸気機関車のような形になっている怪人だった。

しかも買い物かごの中には小さくされた人々がいて迂闊に攻撃すれば巻き込む事になってしまう。

 

『オマエタチモワタシノモノヨー!』

 

「いくぞ!ゴーチェンジ!!」

 

「「「「ゴーチェンジ!!」」」」

 

携帯電話型変身アイテム『ゴーチェンジャー』が発する光に包まれ戦隊スーツに身を包むゴーレンジャー。

襲いかかる怪人と戦闘員達。

それを建物の影からこっそり応援するヒール。

 

「がんばれー、そこだー、殺れー、負けるなおばちゃんトレイーン」

 

ナゼェミテルンデェス!?

 

説明しよう!実は悪の組織ヤミダークの幹部ヒールはその強大な能力に反して本体の戦闘能力はものすごく弱いのである!具体的には小学生と腕相撲して互角の勝負を繰り広げるくらい弱いぞ!

 

 

人々が入った買い物かごを人質に蒸気機関パワーの込もった強烈な蹴りを放つ轢殺怪人おばちゃんトレイン。

それに対しゴーレッドは専用武器『ゴーバスターソード』を呼び出し仲間を守る為にその赤く長大な剣で蹴りを受け止める。

 

『グアッ!?』

 

「隙ありだ」「イエロー、ピンクッ!」

 

蹴りと剣が激突した瞬間、ゴーブルーとゴーグリーンは共通武器『ゴーシューター』を抜き放ちおばちゃんトレインの両手を狙い撃つ。

 

「まかせてっ!」「救出完了ぉ!」

 

両手を撃たれたおばちゃんトレインは思わず買い物かごから手を離してしまい地面に落ちそうになる。

だがそうなる前にゴーイエローとゴーピンクが滑り込みでキャッチし即座に離脱。

おばちゃんトレインに捕まっていた人々は無事救出された。

 

「これで遠慮なく行ける!フレイムモードッ!」

 

人々が救出された事で力を抑える必要が無くなったゴーレッドは専用武器『ゴーバスターソード』の真の力を解放する。

 

『ゴーバスターソード』から轟炎が吹き出しゴーレッドを包み込む。

同時に吹き出した炎に吹き飛ばされたおばちゃんトレインは1度距離を取り足の車輪を高速回転させて最大加速。そしてその勢いのまま炎に包まれた状態のゴーレッドへと渾身のドロップキックを放った。

 

「ッらぁ!!」

 

だがその攻撃は届かない。

突如炎の中から真紅の剣が振り落とされ、それを受けたおばちゃんトレインは地面に激しく叩きつけられた。

 

「さぁとどめだ」

 

急ぎ立ち上がろうとするおばちゃんトレイン。

見下ろすは炎の鎧を纏ったゴーレッドフレイムモード。

 

「フレイムゴーバスターエンドッ!!!」

 

『ソレモワタシノォォォ』

 

真紅の剣に轟炎を纏わせ叩き付ける必殺技『フレイムゴーバスターエンド』に対し手を伸ばすおばちゃんトレイン。

しかしおばちゃんトレインは能力の要である買い物かごを失っている。故におばちゃんトレインの抵抗は意味を成さずゴーレッドの一振によって撃破されたのだった。

 

 

「あー、やられちゃった。でもまだだよ。いけムボー達、合体だ!」

 

ヒールの掛け声と共にブルー・グリーン・イエロー・ピンクによって倒されたはずの戦闘員達がガバリと起き上がりある一点を目指して走り出す。

目指す先は人々が救出され空になった買い物かご。

 

「しまった!」

 

それに気づいたゴーブルーが声を上げるも時すでに遅し。

買い物かごに群がった戦闘員達はその身体をグネグネと粘土細工のように練り合わせるとどんどん大きくなり

 

『ゼンブワタシノォォォ!!!』

 

巨大なおばちゃんトレインへと姿を変えたのだった。

 

「さぁ、ここからが本番だよ、ゴーレンジャー」

 

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