強さを窮めたくて   作:自堕落無力

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九十九話

 

 ミドガル王国において『夏』の時期、二年毎に開催される大事な国内行事、国内外の魔剣士による武闘大会が『ブシン祭』は終わった。

 

 今回のブシン祭はこの大陸において規格外にして異才の才能に実力を有しているシド・カゲノーの存在で大いに賑わったのだ。

 

 そうして、シドは初代ブシン祭の優勝者であり、武神として名を広めているベアトリクスに勝った事もあって、シドは『超越武神』という異名も与えられた。

 

 これにより、シドの名は更に大陸に広まり、ミドガルでも有名になった。

 

 武名が広まり、人気を得たのもそうだが、実利的な面で言えばベアトリクスが探していた彼女の妹の忘れ形見で姪である『シャドウ・ガーディアン』のレイであり、本名は『遠き清流のキキョウ』。

 

 彼女とシドが再会させた事もだが、このミドガル王国であってからシドが『ミツゴシ商会』が経営する高級宿で宿泊させたり、ミドガルの城での宴の際にドレスの用意や馬車で送り迎えをするなど色々と世話をした感謝より、ベアトリクスは『シャドウ・ガーディアン』の仲間となった。

 

 

 十分に強力な戦力を『シャドウ・ガーディアン』は得る事が出来たのである。

 

 

 そして、ベアトリクスには『ディアボロス教団』の事も伝えたりした。

 

 

「そんな事になっていたなんて……絶対に許せない」

 

 シドが助けなければ、姪が『ディアボロス教団』の犠牲になっていたのを察したベアトリクスは『ディアボロス教団』を倒す覚悟を決めたのである。

 

 色々とあったが、『ブシン祭』が終わってもまだ『夏』は終わっておらず、シドが通う魔剣士学園の『夏休み』もまだ一週間あるのだ。

 

「シドも更に有名になってるわよね。姉として誇らしいわ」

 

「それは良かった」

 

 ミドガルの王都をシドはクレアにローズ、アレクシアとアイリスとで歩く中、王都に住まう者達に声をかけられながら、クレアが誇らしげにシドへ言い、シドは笑みを浮かべて応えた。

 

 

 

「『超越武神』なんて異名まで……シド君にぴったりですね」

 

「その名に恥じないようにしないとな」

 

 ローズからの言葉にシドは苦笑を浮かべて言う。

 

 

「まったくだわ。ミドガル王国はシドのお陰で安泰ね」

 

「頼りにさせてもらいます」

 

「光栄な言葉をありがとう、アレクシア、アイリス」

 

 アレクシアにアイリスからの言葉にも答える。

 

 シドは残る夏休みをクレアにローズとアレクシアにアイリスの四人と逢瀬を楽しむ。

 

 更に……。

 

 

 

「シド君、ブシン祭優勝おめでとうございます」

 

「シェリーも色々と論文を評価されてるって聞いてる。流石だ」

 

 シェリーの元へも行き、互いの活躍を讃え合い……。

 

「ふむ、んちゅ、ふちゅ……」

 

 口づけし合い、愛撫や奉仕もしたりして心身から愛と快楽を互いに与え合い、満たし合ったのであった……。

 

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