シドが通う魔剣士学園は夏休みが終わり、二学期前の始業式も終わり、授業が始まった。勿論、シドは学生生活をこなしつつ……。
「おら、へだってんじゃねえぞ。この後、俺はまたパーティに行かなきゃならないんだからな」
「うぐええっ!! だ、だったら……ぎ、ぎりぎりまで俺らに指導しなくてもいいってぇっ!!」
「ぐぎゃああ!! も、もう許してくださーいっ!!」
シドが参加した『ブシン祭』の本戦においてヒョロはシドの勝利に賭け続けた事で大儲けしていた。この時点でシドは怒っていたが、もしヒョロとジャガがちゃんと鍛錬と勉強をして一学期の時点より実力を上げていれば許すし、見逃してやるつもりであった。
しかし、ヒョロとジャガは夏休み中に怠けて実力が劣化していたので一学期より厳しく鍛え、指導を始めているのだ。
「俺を利用して大儲けした分、更に厳しくするのみだ」
『うぎゃああっ!!』
ヒョロとジャガはシドの厳しい指導と鍛錬に何度も断末魔の悲鳴を上げる。
こうして、ヒョロとジャガに何度となく地獄を見せながらもシドは個人的な用をこなす。
彼が夏休み中に参加した聖地リンドブルムの『女神の試練』に参加し、クリアした事とこのミドガル王国で開催された『ブシン祭』で優勝した事でミドガル王国内の大貴族たちに挨拶やパーティへの参加をし続けたので忙しくはあった。
「流石に毎日、色んな貴族のところに行って挨拶やパーティはしんどいな」
「お疲れ様、シド……」
パーティから寮に帰ったシドは自分の部屋内で待機していたレイに溜息を洩すとレイはシドに寄り添い、抱き締める。
「ああ、ありがとう……ベアトリクスとはどうだ?」
「まあ、仲良くやれているわ。これもシドのお陰ね」
「俺は切っ掛けくらいな物だろう……だが、良かったよ」
そうして、シドはレイと口づけを交わしつつ、レイから奉仕を受け、愛と快楽を与えられ、逆に与え合ってお互いを満たし合ったのだった。
更に余裕があるときなどは『ミツゴシ商会』に行って、『シャドウ・ガーディアン』のレイ達と今後の『ディアボロス教団』との戦いに向けた会議や商売についての会議など色々、話を交わし合って方針やら戦略やらを練っていく。
あるいはシド一人でレイ達にベアトリクスも含めて激しい鍛錬も交わし合っていた。ともかく、シドなりに時間を有意義に使っていく中で……。
「月に赤みが増しているな……千年以来の『赤き月』が訪れるか」
ふと夜空を見上げ、目に魔力を流しながらよく観察すると月に赤みが増し続けている事から『赤き月』が訪れると察知したのであった……。