十六話
シド・カゲノーの元に獣人達だけでなく、優秀に過ぎるエルフの五人が集まった。
そんなシドがやる事と言えば、とくには変わらない。
強さの探求は一番であり、次に行っているのは自分の領地の経営。
ユキメにリリムとレイ、フミカにアイムにエレナにマイと相談をしながら獣人の国の者達と連携を取りながらカゲノー家領地の開拓や農地の開墾をやったり、自分の転生前の世界での知識を基にした商売における商品の開発など色んな事をやった。
無論、治安維持のための活動も行う事で盗賊を始めとした者達が現れる事は無くなった。
「これはもう、隠居するしかないな」
「早すぎるだろ、この禿っ!! シドに負けないよう、働く気概みせろやコラっ!!」
自分の領地を息子であるシドが盤石に経営していく事に対し、オトンは隠居を決意し、対してオカンはあまりの不甲斐なさにそれはもう、大層キレて締め上げる。
「いや、だってしょうがないじゃないか。明らかに俺より何もかも上なんだからっ!!」
「じゃあ、父親として息子を超えろやっ!! うかうかしてるからこうなんだろうが、おおっ!!」
更に不甲斐ない事を言うオトンにオカンは激怒しながら、更に締め上げていく。
ともかく、シドが大々的に領地経営をやっていく中……。
「シド・カゲノーに『辺境伯』の爵位を与える」
シドの活動が評価され、クラウスはカゲノー家の領地を元に更なる領地を与えながらシドに対して『辺境伯』の爵位を与えたのである。
「おめでとうございます、シドさん」
「また、私達に近づいてくれたわね」
「本当におめでとうございます、シド君」
シドが『辺境伯』になった事をアイリスにアレクシアとローズらが祝い、他の貴族たちもカゲノー家と関係を築くため、交流してくる。
なので……。
「社交界というのはやっぱり、やりづらいというか疲れるな」
色んな思惑が絡む社交界はシドにとってはまだまだ慣れない分野であった。
「それでもそういう疲れとかを見せないんだから、大した物よ。流石、自慢の弟だわ」
「んく、ふ、ぅぅ、あ、ありがとう姉さん」
ミドガル王都の城の中、シドのために割り当てられた部屋で祝いの宴から解放されたシドは寝台に横になるとクレアにより、マッサージを受けて蕩けていく。
「ええ、シドさんの年齢からすれば十分上手くやれていましたよ。」
「それにシドなら直ぐに慣れるわよ。頑張りなさい」
「お疲れ様でした、シド君」
「く、うう、あ、ふ、あうぅ……」
アイリスにアレクシア、ローズもそれぞれシドに声をかけながら魔力を流して癒しながら、体中をマッサージする事で更にシドの心身を蕩かしていく。
『(可愛い……)』
自分の手に身を委ねるシドの姿にクレア達は胸をときめかせつつ、更に強い情愛を抱くのであった……。
そして、領地へと戻りユキメ達の協力もあっての成果なので何か望みはあるかと問いかけてみれば……。
「んぷ、くちゅ、ふちゅ、ん……ふふ、可愛いですよ、シド様」
「ええ、シドはこういうのが好きなのね……」
「もっと、たくさんしてあげますね」
「主様は身を委ねるだけで構いませんから」
「サラも頑張るのです」
「ここはどうですか?」
「気持ち良さそうなシド様の表情、とても良いです」
「もっと、気持ち良くなって」
ユキメにレイ、フミカにアイム、サラにエレナにリリムにマイらは口づけは勿論、性的な愛撫にも似たマッサージをシドに受けさせ、彼を蕩かせていく。
「うく、ふ、あ、くうあ……」
まだ少年である自分が成長していく中で男として重要なあれには至っていないが今回のユキメ達のマッサージはそれを促進させるもの(実はその通り)とすら思えるほどでシドは蕩けながら、悶絶していくのだった……。
そんな日々を送る中でシドはレイたちの調査をもとに『ディアボロス教団』と戦い始めていた。ちょっと探ってみれば末端にしか触れていないがそれでも方々にかなりいたし、つるんでいる犯罪組織も多くいた。
つまり、実戦相手に事欠かないのだ。
よってシドは夜中に実践経験を積むために居場所を掴んだ末端の所へと行き……。
「新技の実験だ」
魔力による身体強化により、超速移動を可能としながら自らの脳の処理速度も超速の域へ……それにより、生じるは自分以外の者が停止する世界の降臨だ。
「はああっ!!」
そうして、シドは自分以外の者が停止した世界の中を移動しながら、ディアボロス教団の手の者を切り伏せ、斬滅していくのであった……。