強さを窮めたくて   作:自堕落無力

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二十四話

 

 その日、ミドガル王国の領土内のとある場所で『ブシン祭』に負けず劣らずの規模の武闘大会が開催された。

 

 国柄、魔剣士育成に力を入れているが故にミドガル王国の各地では魔剣士による武闘大会が頻繁に開催されるものであるが……。

 

「ふっ!!」

 

 そうして、武闘大会に参加した魔剣士は対戦相手に対し、魔力を体内で練り上げると噴出し凄まじい勢いで疾走。

 

「おおおおっ!!」

 

 間合いへと踏み込みながら、魔力を剣に込めると一筋の剣閃に変えながら、振り下ろす。

 

 その強烈なる剣閃は未だ反応しない相手を容易に叩き切ってしまうのは確実だったが……。

 

「がっ!?」

 

 しかし突如光輝く軌跡が生じ、剣閃を振り下ろした者は倒れ伏してしまった。

 

 彼は知らないだろう。対戦相手の身体能力は他の者が一秒動く間に十秒も百秒も動ける程に速く、しかも頭の処理速度もそれに追い付ける程の速さであるがゆえに大体の物が止まって見えるようにしか感じない事なのだと。

 

 そして、膨大な身体能力強化も処理速度の加速も瞬間的かつ最低限の物なので負担もそんなにないものだという事を……無論、それだけでなく剣技や魔力制御技術、魔力自体も超絶的な者であるのだが……。

 

 

 

「勝者、シド・カゲノー!!」

 

 そうして、シド・カゲノーは勝利を納めていき……。

 

 

「……いくよ」

 

「来い」

 

 決勝にて着々と活躍している短い金髪で顔つきも良い騎士団の男であるゼノン・グリフィが剣を構えてシドに告げ、シドは剣を自然体で構えながら誘った。

 

「はあああっ!!」

 

 そうしてシドへと向かいながら、鋭くも流麗なる剣舞を繰り出した。

 

「ふっ!!」

 

「(なんて美しいんだ)」

 

 それに対し、シドはあまりにも流麗過ぎて究極の美しさすら纏う剣舞によってゼノンを魅了しながら、彼の剣舞を捌き……。

 

「うあああっ!!」

 

 そして切り伏せた事で倒した。

 

 

 

「優勝はシド・カゲノー!!」

 

『うおおおおっ!!』

 

 こうして、シドは武勇伝を積み上げていき……。

 

「貴方は本当に強いですね、シドさん」

 

「ちょっとやそっとじゃ追い付けないくらいに強いわ」

 

「流石はお姉ちゃんの弟だわ」

 

 大会に出ていたシドをお忍びの形で密かに応援していたアイリスにアレクシアにクレアが豪華な宿でシドとクレアが泊っている部屋の中でシドに声をかけていた。

 

 そして……。

 

「ぅ、ふ、あぁ……」

 

 マッサージと称して魔力を込めた手で触ったり、揉んだりしながら身も心も気持ち良くなり、アイリスたちに身を任せているシドの反応に満足しながら、アイリスたちは行為を続けてシドを癒していくのであった……。

 

 

 二

 

 

 最近、ミドガル王国では急激に勢力を伸ばしている『商会』があった。

 

 シドが『霧の龍』との戦いで勝ち取った『古都アレクサンドリア』で栽培しているコーヒーやチョコレートを主軸に獣人の国で採れる毛皮などで作った衣服等々……そうしたものを生産し、売り始めている『ミツゴシ商会』だ。

 

 ユキメやアルファ、ガンマなど頭脳に優れた者たちの助けでぼんやりとしているのもある元の世界での製品を再現出来てもいる。中にはちょっと違うのもあるが……。

 

 ともかく、そうしてシドは財力をも手にしつつあった。

 

 

 

「良くやってくれた、皆」

 

「ふちゅ、んちゅ……満足してもらえたなら、なによりです」

 

「ふぁぁ……シド様の為ならどんなことでもやってみせます」

 

「んふぅ……ボスー、大好きなのです」

 

「あふ、んく、シド、もっとしてぇ」

 

「あふあぁぁ、シド様ぁ……」

 

「くふ、あ、うう……私達は貴方様のために尽くす事が幸せですぅ」

 

「ひゃ、んく、ふ……主様ぁ」

 

「マスター、気持ち良い……」

 

「うふぁぁっ、シド様、寵愛いただき感謝しますぅ……」

 

 ミツゴシでの働きもそうだが、自分のために色んなサポートをしてくれているユキメにリリムにサラ、レイにフミカ、アイムにエレナ、マイにジナイーダ達に自分が出来る限りの愛を与えていく。

 

「(段々、こっちも凄い事になってきているな)」

 

 深く交流していく中……強さを探求していき様々なアプローチで己の強さを進化させていく過程で性欲も強くなっている事を自覚しながらも、自分を求めてくるユキメ達に応じていくのであった……。

 

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