強さを窮めたくて   作:自堕落無力

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二十九話

 

 『シャドウガーディアン』の本拠地である『アレクサンドリア』でシドは自分の鍛錬をしたり、シャドウガーディアンが得た情報や活動の成果を聞いたりしている。

 

 更にそれだけでなく……。

 

「レイ、纏め役を担ってくれて感謝している」

 

「ふは、ん……く、ああっ……そ、それが私の役目だもの……いつまでも貴方を支えるわ、シド」

 

「ああ、今も支えてもらって感謝している」

 

 広大な寝台の上でシドはレイに口づけや愛撫、抱き締めたりして愛を交わしていく。レイは幸福と快楽に蕩けながら、笑みを浮かべてシドの言葉に応じる。

 

「ふああっ!!」

 

 シドが感謝を告げながら、彼女の露わになっている額に口づけすれば、更に嬉し気な様子と反応を見せた。

 

「フミカ、また成長して魅力的になったな」

 

「はふ、あう……し、シド様の寵愛をいただいていますから」

 

「そうか、ならもっと愛するとしよう」

 

 続けてシドは早熟な体質なのかスタイルが成長(エレナがその度に嫉妬するが)していくフミカを抱き締めながら、愛撫しては愛を与えていく。

 

 フミカはシドの言葉と行動により、蕩けながら甘く誘惑的な言葉と反応でシドを誘い、それにシドは答えていった。

 

「はふ、んああ、し、シド様ぁぁ」

 

「いつも頑張ってくれている事は聞いているよ、ミリア……」

 

「し、シド様にこの身と父さんも救っていただきましたから、と、当然です……はぁぁ」

 

 元は子爵令嬢にしてオルバの娘であるミリアは『シャドウガーディアン』における戦闘要員の一人にしてシドと愛を交わす仲である。

 

 ミリアの父親で同じく戦闘要員であるオルバは娘と自分の恩人であるのもあって、喜んでそうなった事を祝福していた。

 

「ニコレッタ、頑張っているそうだな。労わせてくれ」

 

「ふは、ん……ありがたき幸せです。シド様……」

 

 公爵令嬢であったニコレッタも『シャドウガーディアン』の戦闘要員であり、ミリアもそうだが早くシドの大きな力になれるよう戦闘鍛錬、実戦に身を入れ着々と実力を伸ばしている。

 

「俺も幸せだよ」

 

「ふああああっ!!」

 

 労わるようにしながら、シドは愛を与える事でニコレッタを至福と快楽で蕩かせていった。

 

「オリガ、本当に良いのか?」

 

「はい、シド様「じゃあ、いくぞ」はひゃ、ん、くふ……はあああっ!!」

 

 

 最近、入ったばかりのオリガに対し問うと頷いたので彼女と愛の交流をしていく。

 

 オリガはシドの愛により、至福と快楽に包まれながらそれまでの女性たちのように極みに達していくのである。

 

 そう、シドは『シャドウガーディアン』の女性陣に寵愛を与えている。ただ、シドの寵愛は一人では耐えられるものではないため、任務に出ている者は除き本拠内にいる者から複数選ばれるのであった……。

 

 

 

 

 

 

 

 ベガルタ帝国は今、激しく揺らいでいた。

 

 国の象徴である『七武剣』の一人であるカレンが突如、乱心したカレンが自らの一族郎党を斬殺した後に七武剣の座を捨てて失踪したからだ。

 

 無論、これはセルゲイが用意した偽りである。

 

 そして、ベガルタ帝国は新しい『七武剣』を確保した。

 

 その者は女性魔剣士であり、弱冠19歳ながらベガルタ帝国内でトップクラスの実力へと至っているアンネローゼ・フシアナスである。

 

 彼女は帝国の騎士として公式に捜査する形でカレンの事件について捜査を始めた。

 

 無論、それはセルゲイにとっては困る事だ。とはいえ、アンネローゼは新任の七武剣であるため、大きく人目を引く立場。

 

 アンネローゼの捜査に対し、刺客を送ってはいるが十分な実力者は動かせないため、撃退されるばかりで逐次投入しかできないのもあって、いたずらに戦力を消費するばかり。

 

 アンネローゼは七武剣が抱えている挑戦を受けなければならない義務と襲撃者達の存在もあって、警戒はしていて隙を見せない。

 

 しかして自分の立場には無頓着な面もあり、純朴かつまっすぐにアンネローゼはカレン失踪の事件の真相を突き止めようとしているとの事だった。

 

 このまま、放置すれば痺れを切らしたセルゲイが直接動いたり、あるいはカレン失踪事件の犯人にされたりする事だろう。

 

 現在、ベガルタ帝国で活動するため、『ミツゴシ商会』支店を帝国内に準備している『ミツゴシ商会』の会長であるユキメと副会長のアイムらの報告をシドは聞いていた。

 

 二人が実際にアンネローゼと接触してみたところ、理知的なタイプではあるのだが純朴にして天然、世界の悪意に対して無頓着すぎる人柄だとの事だった。

 

 

 

「なら、味方にするべきだな」

 

 シドはアンネローゼを味方にする事に決めつつ……。

 

「嫉妬するなんて可愛いな、ユキメ、アイム」

 

「ふはあっ、だ、だってシド様は……」

 

「み、魅力的すぎる男なのできっとアンネローゼさんもぉぉぉっ!!」

 

 シドの言葉を聞いて嫉妬の気配を放ったユキメにアイムに対し、ユキメの耳や尻尾など彼女の全身、口づけしたり、とことん愛撫しては愛を交わし、アイムにも彼女の露わになった額を口づけ、そのまま全身、或いは愛撫しては愛を交わしていくと彼女達の嫉妬を吹き飛ばし、女性として満たしていった。

 

 ユキメとアイムは蕩けていく中でアンネローゼもシドに惚れる事になるのを確信したりしたが……。

 

 

 

 

 

 

 

 青い髪のセミロングに凛々しく美しい容姿の女性剣士であるアンネローゼ・フシアナスはカレン卿の事件を捜査していたが、今夜も又、謎の勢力による刺客集団に襲撃された。

 

 

「ふっ、はあ、く……今日は数が多いわねっ!!」

 

 アンネローゼは魔力を迸らせながら、自分の剣舞にて返り討ちにしていくが今日はどんどん増援が出てきた。おまけに調教した魔物まで出てくる。

 

「(流石に不味いわね)」

 

 戦意を高めながらも窮地の中にある事を確信したアンネローゼは決死の覚悟を固めようとして……。

 

「そこまでだ」

 

『っ!?』

 

 突如として響いたその声、尋常ならざる威風と気迫にアンネローゼと襲撃者達が動きを止め、そちらを見やる。そうする事しか出来ないからだ。

 

 あまりにも存在強度が強すぎた。

 

「大勢で女性一人を襲うなど言語道断だ。俺の名はシド・カゲノー、アンネローゼさん、加勢するぞ」

 

「(シド・カゲノー……あの、『ミドガルの剣鬼』と呼ばれている)え、ええ助かるわ」

 

 シドが剣を抜きながら加勢を告げてきたのでそれに応じれば……。

 

「ふっ!!」

 

『ぐぎゃあっ!!』

 

 魔力の放出は最小限であり、一瞬。しかして繰り出す剣舞は基礎を極めたがゆえに鋭く流麗でありながら、自由自在にして変幻自在な剣閃の軌跡を描きながら、襲撃者を瞬く間に屠っていく。

 

「(なんて、なんて美しいの)」

 

 アンネローゼはシドの剣舞より尋常ならざる努力と共に捧げた血と汗の結晶を感じ取り、それ故に魅了された。

 

「(あれが剣の極み……いえ、まだ)」

 

 シドの剣はどこまでも高みへと向かっていくのをアンネローゼは感じ取り……。

 

「(私もあの剣に)」

 

 必然、シドのようになりたいと思っていく。

 

「ふん、準備運動にすらならないな」

 

 剣舞の果てに襲撃者軍団を全滅させたシドは血振りしながら鞘を剣に納め……。

 

 

 

 

「ひとまず、場所を移しませんか?」

 

「そうね……それと助けてくれてありがとう、シド・カゲノー」

 

「シドで構いませんよ」

 

「じゃあ、私もアンネローゼで良いわ。シド……貴方の剣、本当に素晴らしかったわ」

 

「ありがとうございます、アンネローゼ」

 

 シドとアンネローゼは握手を交わすのであった……。

 

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