強さを窮めたくて   作:自堕落無力

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四十五話

 

 将来有望な魔剣士を育成するための魔剣士学園でも必要最低限の学力は要求される。

 

 それに普通の学園のように中間テストや期末テストというのはちゃんとある。赤点を取った場合は鬼の補修などで補われるが……。

 

 仮にも通う生徒たちは貴族なので卒業は絶対にしてもらいたいようだ。

 

 そうして今日は中間テストの日である。

 

 

 

「良いか、あれだけ勉強してやったんだからカンニングなんかしたらまっさげふんげふん……抹殺してやるからな」

 

「言い直したようで言い直してないっ!?」

 

「ぜ、絶対しませんよ!?」

 

 テスト前にシドはカンニングはしないようにヒョロとジャガの二人に言いつけた。

 

 シドにスパルタで勉強させられ、魔剣士として鍛えられている二人はまず間違いなく、カンニングしようものなら殺されるしあるいはスパルタが激しくなるだろうと理解していた。

 

 

 

 そうして、中間テストは始まり……。

 

 

 

「まあ、俺にとっては当然だな」

 

 シド・カゲノーは満点であった。

 

「それでお前たちは?」

 

「とりあえず、赤点は回避できました」

 

「毎日、勉強していただきありがとうございます」

 

 ヒョロとジャガはシドのスパルタでの勉強の成果により、赤点をギリギリ回避していた。

 

 

 

「……まあ、お前達にしては上出来って事にしてやるよ。それじゃあ本番の期末テストに備えて明日から猛勉強だな」

 

「え……少しくらい休みは……」

 

「ご褒美とかないんですか?」

 

 シドの変わらずのスパルタな態度にヒョロとジャガは唖然とした。

 

「赤点ギリギリ回避な点数程度で何言ってんだ。それにお前たちはどうせ少し放置したら油断してすぐ、勉強さぼって困り果ててカンニングしたりするのは分かってるんだよ」

 

『(流石、分かってらっしゃる)』

 

「まあ、期末テストも赤点回避したらちゃんと良い思いはさせてやるよ。それは約束してやる。だから頑張れ、勉強も魔剣士としての鍛錬もな」

 

 

 

「はい」

 

「が、頑張ります」

 

 また厳しい指導が続く事を思えば気分も落ちるが、しかしシドは約束は守る性格なのは分かっている。

 

 実際、何度かちょこちょこお金もそうだが、チョコやコーヒーといった物をくれたりもしているからだ。

 

 

「ああ」

 

 そう言い、午後は実技科目の授業へとシド達は向かう。

 

 因みにヒョロとジャガも『王都ブシン流』を選択していて階級としては最低の9部である。

 

 

 

 因みに教室は屋外である。

 

「てやあっ!!」

 

「はあっ!!」

 

 ヒョロとジャガはそれぞれ模擬戦相手を倒していった。

 

「ほう、流石にシド・カゲノー様から指導してもらっている事はあるな。お前らそろそろ昇級できるぞ」

 

『ありがとうございます』

 

 講師から褒められ、ヒョロもジャガも喜びながら講師の言葉に礼を言うのだった……。

 

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