シド・カゲノーは『ミツゴシ商会』の中に設けられた『シャドウ・ガーディアン』としての話が出来る部屋にてシドはユキメにアイム、サラにリリムとレイにフミカとマイ達幹部他、『シャドウ・ガーディアン』の構成員らと会い、報告を聞いていく。
「ゼノンにルスランはなにやら、色々と暗躍しているようだな」
もうすでにシドはルスランが『ディアボロス教団』の関係者である事を掴んでいた。
「はい、密かに『ディアボロス・チルドレン』を集めています。それにどうやら、『強欲の瞳』という厄介なアーティファクトも持ち出そうとしているようです」
「『強欲の瞳』?」
「……周囲の魔力を吸収し、溜め込むアーティファクトだよ。これが発動するとその周囲は魔力の錬成が困難になる。魔力の波長を登録すればその魔力は吸収しないけど」
アイムからアーティファクトの名を聞き、発したシドの疑問にマイが答えた。
「成程、まぁ、あいつらへのハンデとしては丁度良いぐらいか……どうせテロリストでも装って『強欲の瞳』を使って生徒を無力化し、それを人質にしながら俺を嬲り殺すって感じだろう。時期としては選抜大会後に行われる生徒会選挙のときかな、三年生が課外活動で一週間、いなくなるし」
ゼノンにルスランの企みをシドは推測する。
「流石は主様、私達も動くならその時だと思っています。先に始末しますか?」
「ボスを狙う奴は許さないのです」
フミカとサラがそれぞれ、怒りを込めつつ言う。
「気持ちは嬉しいが、前に言ったろ。このミドガル王国や魔剣士学園での事は俺が対処すると……それに俺から楽しみを奪ってくれるなよ」
シドはゼノンとルスランを相手に戦うつもりであり、他にも国内や学園での事は積極的に対処する気でいる。
「はっ、出過ぎた真似を」
「うー、ごめんなさいなのです」
「怒ってないから気にするな。もう一度言うが、俺を大事に想ってくれるお前たちの気持ちは本当に嬉しい、ありがとうな」
「い、いえ……こちらこそ勿体ないお言葉を……」
「どういたしましてなのです」
次に微笑みながらシドが礼を述べれば、フミカもサラも嬉しそうにした。
「それで他は……」
そうして、他の情勢も聞き……。
「主様、最近の事ですがニコレッタが十三番目のナンバーズ、ニューとなりました。雑用や連絡員として自由にお使いください」
ナンバーズとは『シャドウ・ガーディアン』の幹部的位置にある者たちの事だ。
「精一杯、励みます」
「そうか、ナンバーズ入りおめでとう。ニコレッタ」
「ありがとうございます」
ニコレッタは嬉しそうに頭を下げた。
「さて、今日は1日、此処で過ごしても問題無いようにはしてある。ユキメにアイム、サラにリリムとレイにフミカとマイ、そしてニコレッタ……今まで会わなかった分、愛し合おう」
『はい』
シドが立ち上がり動きながら言うと呼ばれた者たちは至福だと言わんばかりの表情を浮かべつつ、ついていくのだった……。