強さを窮めたくて   作:自堕落無力

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五十一話

 

 今日はミドガル魔剣士学園にとっては重要な日である。

 

 なにせ、夏に行われる王国にとっての大事な魔剣士の大会である『ブシン祭』の学園枠に入るための選抜大会が開催される日なのだ。

 

 当然であるが、学園枠は本選出場枠であるために一種のエリートであることの証明でもある。

 

 

 

 なのでミドガル魔剣士学園に通う生徒達は選抜大会へと参加するのだ。

 

 そうして、選抜大会用に整えられた舞台にて……。

 

 

 

 

「クレア・カゲノー対ヒョロ・ガリ!!」

 

「シドがしっかりと鍛錬していた子ね……さあ、その成果を見せてもらおうかしら?」

 

「お、終わった……」

 

 一回戦が開催されるがなんとヒョロが最初でしかも相手はシドの姉であるクレアだった。

 

 クレアは言葉通りに楽し気に微笑み、ヒョロは絶望している。

 

 

 

「運悪いな、おい」

 

「まあ、僕は笑えないんですけどね」

 

 シドは苦笑し、ジャガは頭を抱える。何故なら、ジャガの相手はアレクシアであるからだ。

 

 

 

 

「くっ、もうこうなったら派手に散るしかねぇっ、ウオオオオオオオッ!!」

 

「その威勢は良しっ」

 

 ヒョロは全力の魔力を限界以上に噴出し、突撃。

 

 

 

「ふっ!!」

 

 ヒョロの剣閃に対し、クレアも剣閃を繰り出す事で数度の剣閃の応酬を繰り広げる。

 

「ぅびゃあああああっ!!」

 

 ヒョロはクレアによって壁まで吹っ飛び、激突するとそのまま気絶した。

 

 

 

「アレクシア・ミドガル対ジャガ・イモ!!」

 

「さあ、いつでもかかってきなさい」

 

「ふふ、ヒョロ君も散りましたし、僕ももっと見事に散ります。うおおおおっ!!」

 

 次の試合はアレクシアとジャガの戦いであり、ヒョロと同じようにジャガは全力の魔力を限界以上に噴出し、突撃する。

 

 

 

「はあっ!!」

 

「ぐぎゅううぅぅぅっ!!」

 

 アレクシアはジャガが繰り出した剣閃と応酬を繰り広げながら、上空へと凄い勢いで関係しながら、舞台の床へと落下したのであった。

 

 

 

「まあ、見事な散り際に免じてお仕置きは無しにしてやるよ」

 

 シドは文字通りの捨て身で散った二人の戦いぶりにそう、呟いた。

 

 

 

 

 

 そうして……。

 

「シド・カゲノー対クリスティーナ・ホープ」

 

 シドの一回戦の相手はクリスティーナであった。

 

 

 

「いきます、シドさん」

 

「ああ、来い」

 

 クリスティーナは魔力を噴出しながらシドに告げると向かって行き、そうして剣閃乱舞を繰り出す。

 

 

 

「ふっ!!」

 

 それを一歩も動かないままに剣を軽く動かしながらクリスティーナの剣閃を捌いていく。

 

 

 

「流石ですね、一歩も動かせないなんて」

 

「まあ、それだけ鍛えているからな。ふっ!!」

 

 クリスティーナの激しい剣閃を捌き、切り払う事で弾き飛ばすとそのまま、模擬剣を首に突き付けた。

 

 

 

「参りました」

 

 クリスティーナは降参し、シドの勝利となったのであった……。

 

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