強さを窮めたくて   作:自堕落無力

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五十七話

 

 シドは『強欲の瞳』を使ってシドの魔力を封じつつ、魔剣士学園の生徒達を人質にディアボロス教団の多くの戦力を使ってシドを排除しようとしたゼノンにルスランの企みを全て捩じ伏せた。

 

 しかし、このままだとゼノンとルスランが急に消えた事になって困るので『シャドウガーディアン』において潜入能力に優れたもの二人にスライムを使って、ルスランとゼノンの姿に変えさせた。

 

 少しの間、ルスランにゼノンとして行動させながら、機を見て旅立たせるなり、自殺する振りを装うなどするのである。

 

 ともかくとして一番の問題は終わったが、まだシドにはやる事がある。

 

 ルスランの養子であるシェリーの事だ。

 

 優れたアーティファクトの研究者であった母親であるルクレイアが幼い頃、家に侵入した暴漢によって殺された。

 

 それからルスランに拾われ、やがて彼の養子となってからの生活でやがて、実の父のように慕っていた彼女。

 

 だが、真実とは残酷な物……愛する母を殺したのは養父であったルスランだったのだ。

 

 それをシドの手で知らされつつ、シェリーはシドにルスランを殺すように頼んだ。

 

 諸々が片付いた後にシェリーを『ミツゴシ商会』へと呼び……。

 

 

 

「そんな事がこの世界で……」

 

 ルスランについて詳しい事を説明した。自分達『シャドウ・ガーディアン』の事に『ディアボロス教会』の事についてだ。

 

 シェリーは真剣にシドの話を聞いて驚きを口にした。

 

「これからどうしますか、シェリー先輩?」

 

「…決まっています。シド君達、『シャドウ・ガーディアン』の仲間になって『ディアボロス教団』を倒したいです」

 

 シドがシェリーに今後の事を尋ねると迷いなく、覚悟を固めた表情を浮かべると共に頷き、ディアボロス教団の打倒を口にした。

 

 

 

「分かりました。喜んで歓迎しますよシェリー先輩……いや、シェリー」

 

「はい、シド君。よろしくお願いします」

 

 そうして、シドとシェリーは握手を交わし合い……。

 

 

 

「シェリー、これからのお前の人生……幸せな日々をずっと送れるようにするからな」

 

「はい、ありがとうございます。シド君……愛しています」

 

 『ミツゴシ商会』にある自室にてシドはシェリーの心理状態も考えて話しをすると……そうして、二人は口づけから始め、やがて触れ合うと男女として愛し合う真の交流を交わし、互いへの愛を深めていった。

 

「シェリー先輩、頑張ってください」

 

「ええ、頑張ります」

 

 その後、シェリーは前から打診されていた学術都市ラワガスへと留学に向かう。

 

 ラワガスでは優れた学者ならば生徒にさえ個人研究室を与えたりするので連絡を取り合うなどそうした事がやり易いし、ラワガスでの研究についていろいろ学べるなど利点が多い故であった……。

 

 

 

 

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