強さを窮めたくて   作:自堕落無力

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六十七話

 

 シドは『聖地リンドブルム』にて『女神の試練』に参加した。

 

 彼の存在と実力もあってか、彼の相手は『災厄の魔女』と称される存在で実はその正体は『魔人ディアボロス』でもあるディアボロスと人間の英雄であるフレイヤにエルフの英雄であるオリヴィエ、獣人の英雄であるリリの四人であった。

 

 しかし、封印や記憶のみという事もあってか、本来の実力を発揮できない者達ではシドの相手にはならなかった。

 

 

 

『うおおおっ!!』

 

 伝説染みた戦いを繰り広げ、勝利をしたシドを観客たちは讃えた。

 

 シドはそれに手を上げて応えていると眩い光が会場内を覆い……。

 

「お呼びがかかったか」

 

 シドの前に聖域に通ずる『扉』が出現する。

 

 

 

「さて、観客たちには眠っていてもらおう」

 

 するとシドはそう言って、激しき魔力の光粒を会場内全域に放った。

 

『ぅ……』

 

 シドの魔力の光粒を浴びた観客たちは眠りに堕ちていく。これはクレアにアイリスとアレクシア、ローズ達も同じであった。

 

「な、何が……「さて、ネルソン大司教……私達についてきてもらいましょう」うっ!?」

 

 ネルソンが動揺し、混乱しているとウィクトーリアにフミカとエレナ、会場内に潜んでいたレイ達、『シャドウ・ガーディアン』の者達が来賓席に集合し、ネルソンに武器を掲げる。

 

「……む、ふ……後は任せたぞ」

 

 会場内に現れた扉とは別にシドの目の前にも扉が現れ、レイ達に後を託すとシドはその扉を開けて中に入った。

 

 

「ほら、早くあの扉を通って聖域に入るわよ」

 

「う、うぐ……ふ、やれいヴェノム!!」

 

 ネルソンは『処刑人』として、更には護衛として控えさせているヴェノムを呼び出し形勢逆転しようとしたが……。

 

 

 

「悪いな、もうお前のヴェノムは当に死んでいる」

 

 「なんだと……」

 

 シドがスライムと魔力によって遠隔操作しているヴェノムの死体は喋りながらネルソンの身体を捕えた。

 

「さあ、行くぞ」

 

「ぐう、や、止めろぉ……」

 

 文句を言うネルソンに構わず、ネルソンを捕らえながらヴェノムを操る事で聖域内へと捕えたネルソンと共に入り、それにレイ達も続いて入ると扉は消えた。

 

 そして更に……。

 

 

 

「合図がありました。それじゃあ始めましょう」

 

「えへへ、狩りなのですぅ」

 

「誰一人残さず始末しなきゃね」

 

 『シャドウ・ガーディアン』はもう一つの行動をこの『聖地リンドブルム』で起こそうとしていた。

 

 

 

 聖地リンドブルムにある『聖教会』の乗っ取りである。よって、サラにリリム達、襲撃部隊はウィクトーリアが残していたテンプラーの部隊と共に密かに聖教会へと存在を気づかせないように近づいていくのであった……。

 

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