強さを窮めたくて   作:自堕落無力

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七十四話

 

 

 シド達、『シャドウ・ガーディアン』は『聖地リンドブルム』にて『聖域』の侵入に成功し、中で封印されていたディアボロスの左腕をシドは取り込んだ。

 

 そして、聖剣の入手も出来たし聖域内で研究されていたディアボロス教団の記録などの入手も成功した。

 

 更には貴重な情報源かつ、『ディアボロスの雫』を摂取した事による効果を探るためのモルモットとして『ナイツ・オブ・ラウンズ』の十一席、ネルソンを捕らえる事が出来たという大戦果だ。

 

 これに並行して聖地リンドブルムを統治していると言ってもいい『聖教会』の者達も全て抹殺して、『シャドウ・ガーディアン』の団員に変装させての実質的な乗っ取りにも成功したのである。

 

 

 

「うん、やっぱり外は気持ちが良いわね。ありがとう、あの牢獄から解放してくれて」

 

「満足いただけたなら、なによりだ」

 

 そしてだが、ディアボロスの左腕に宿っていた残留思念のような状態だったアウロラはシドの身体に融合しているスライムの一部に意識を宿しながら、スライムの身体を自分の身体へと変更する事で外の世界に触れる事が出来るようになった。

 

 勿論、シドはディアボロスの左腕を取り込んでいる事とシドと融合している事でシドの超絶な魔力をスライムが糧にしているからできる事である。

 

 満足そうに、幸せそうにシドへお礼を言いながら微笑むアウロラにシドも微笑んだ。

 

 ともかく、聖地リンドブルムを去って近々、『ブシン祭』が開催されるミドガル王国の王都に戻ったシドは『ブシン祭』に向けた準備をしていたが……。

 

 

 

 

「なに、研究施設の調査?」

 

「うん、気になるから行ってくる」

 

「そうか、じゃあ付き合おう。案内頼むぞリリム」

 

「はい、主」

 

 『ミツゴシ商会』にて『シャドウ・ガーディアン』としての次の活動についての話をしていたシドへマイが学術都市のラワガスの群島の外れにある廃棄された研究室を調査したいと言った。

 

 リリムから話を聞いて気になったとの事だった。シドは了承しこうして、その研究施設に向かい……。

 

 

 

 

「ロード・ラワガスがまさか、教団の研究者だったなんてな。かなり癖が強い人物だったようだが……」

 

 研究施設を探る事でこの施設の主は千年前の名を馳せた趙天才の科学者であり、『学術都市ラワガス』の初代学園長であるロード・ラワガスだった。

 

 彼こそ『ディアボロスの雫』の理論を確立した者であるが、結果が見えている研究はつまらないと意欲を失い、別の研究を始めたようである。

 

「この先に行けば、何の研究をしていたかが分かる訳だな。いくぞ」

 

「うん、お願い。マスター」

 

「主の思うままに」

 

 こうしてシドはロード・ラワガスがディアボロスの雫より意欲的に研究した成果がある扉へとマイにリリムと共に向かったのであった……。

 

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