強さを窮めたくて   作:自堕落無力

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七十七話

 

 シド達、『シャドウ・ガーディアン』はこの夏において、『聖地リンドブルム』の聖域に封印されている『ディアボロスの左腕』や英雄オリヴィエが使ったとされる『聖剣』を手に入れる事、そして聖域にて封印されているディアボロス教団の記憶などを手に入れようとした。

 

 そのためにシドは『女神の試練』に参加したのである。女神の試練は聖域が解放されて行われるので一番侵入しやすいからだ。ましてやエルフの英雄であるオリヴィエの末裔であるレイならば間違いなく聖域に入る事が出来るだろうと思った。

 

 それは正解であり、聖域に封印されたディアボロス教団の研究の記憶を手に入れたし、シドはディアボロスの左腕を吸収し、それに伴って『災厄の魔女』であるアウロラを味方としてスライムを媒介にアウロラを実体化すらさせた。

 

 聖教会の大司祭代理となったディアボロス教団の幹部である『ナイツ・オブ・ラウンズ』の十一席、ネルソンの意識を奪いながらその身を確保もした。

 

 ネルソンはこれから記憶を絞り取られたり、その身に摂取した『ディアボロスの雫』の効果を調べられたりなど実験材料であり、モルモットにされる事となる。

 

 更にそれと並行して『聖地リンドブルム』に本拠を置く『聖教会』を掌握するためにリリムにサラ達を送り込み、抹殺させて『シャドウ・ガーディアン』の構成員やウィクトーリアが率いている『テンプラー』の者に成り代わらせたりした。

 

 そしてこの後、マイの要望により、シドはリリムが発見したという『学術都市ラワガス』の群島の外れにある廃棄された研究施設の調査に向かった。

 

 これにより、ラワガスの初代学園長にして現在も名が知れ渡っている程に偉大な科学者であるロード・ラワガスが『ディアボロス教団』の幹部でネルソンの前任者、つまりは『ナイツ・オブ・ラウンズ』の十一席であったことを知った。

 

 ロード・ラワガスはディアボロス教団から組織が手に入れたディアボロスの左腕を元に不老不死の薬の開発協力を求められた。途中までラワガスは従っていたのだが彼は天才であると共に科学者の性なのか、かなり癖があった。

 

 ディアボロスの雫の理論を彼の頭の中では完璧な物にしたが、結果が見えたからこそ研究に興味を失ったのだ。

 

 

 

 そうして、研究の方向性を変えていく事でラワガスはこの世界の魔力の根源やこの世界とは異なる世界の研究に興味を示し、研究していくようになっていく。

 

 研究の成果により、ロード・ラワガスは『別世界の門』を開く事に成功し、別世界を魔界と称した。

 

 この魔界の内、『第十二魔界』より魔王ニーズヘッグを捕獲して研究に没頭するとディアボロス教団と袂を分かち、『ディアボロスの雫』に関する研究論文など全てを封印して別世界である魔界へと旅立って消息した事も知った。

 

 そうして研究施設を最後まで調べると培養液で保管されていたニーズヘッグを発見し、マイが機械を弄った事でニーズヘッグは解放されてしまう。

 

 だが、シドはそれを抑えて仮死状態とする事で研究に使える保存状態としたのである。

 

 更にこれとは別にユキメとアイムにベガルタ帝国の辺境、マドリーに石油が眠っているのを確かめさせ、そうしてマドリーの領主に石油の事を気づかせないままにちゃんとした取引で手に入れさせた。

 

 

 こうしてこの夏、シド達は多大な成果をいろんなところで手に入れたのだ。

 

 

 

 

「さあ、次はブシン祭だな」

 

 自分の国であるミドガル王国で開催される魔剣士による武闘大会、『ブシン祭』にシドは備えていくのであった……。

 

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