オリアナ王国の侯爵家次男で宰相という結構な立場になっているドエム・ケツハットは『ディアボロス教団』の主力陣である『ナイツ・オブ・ラウンズ』の一人で第九席であるモードレッドの配下である。
モードレッドはオリアナ王国において国王のラファエロが隠している『黒キ薔薇』を手に入れようとしており、そのためにドエム・ケツハットにラファエロを傀儡とするための薬を使わせたのである。
だが、それだけで事は終わらなかった。なんとドエムはラファエロの妻でローズの母親であるレイナと不倫関係にあった。
彼女はドエムと結ばれるためにラファエロに出す料理に薬を飲ませる協力をしたのである。
「そうだとは思っておったがな……」
「そんな……お母様……どうして……」
「残念だ、ローズ」
精神操作をしてドエムから情報を聞いていたシドにローズとラファエロはドエムからレイナとの関係を聞いてしまい、ラファエロは薄々、気づいていたようで苦い表情を浮かべた。
ローズはショックの余り、悲しみに打ちひしがれた。シドはローズに近づき、抱き締めて落ち着かせて慰める。
「ラファエロ王、俺は前から『ディアボロス教団』の存在に気づき、そうして戦うための組織を作り、戦っています。互いに手を取り、教団を倒しましょう」
「おお、そうだったか……ならば是非、頼む」
「私も出来る事があれば何でも協力します。シド君」
こうしてシドはラファエロにローズと協力し、オリアナ王国に潜むモードレッドを倒し、オリアナ王国を守るため、教団を倒すために戦う事を誓い合った。
その第一段階としてまずはドエムを通じてモードレッドに彼の計画が上手く行っていると思わせるところから始める事になったのである。
その後はとんでもない事になってしまったものの、シドにローズとラファエロは食事会をして……。
「シド君、貴方はやはり英雄で凄い人です。私達が平穏に過ごせるように世界で暗躍する悪と戦っていたのですから」
「力を持つ者の責任を果たしているだけだ。貴族としてノブレス・オブリュージュは基本だからな。勿論、俺が戦う事が好きなのもあるが」
「ふふ、皆のために戦える事自体が凄いですよ……本当、シド君はいつも私を好きにさせ続けてくれますね」
「俺だっていつも、ローズに惚れ続けているよ」
ラファエロと別れてからシドとローズはシドの別荘へと向かい、そうして寝台の上で会話を交わしていた。
そうして……。
「ディアボロス教団と戦うのもそうだが……まずは『ブシン祭』だ」
「はい、応援します。ふっ、くっ、んん……っふぁ、し、シド君……」
シドは寝台の上でローズと横になりながら、深く口づけし、心身からどちらも満たし合うために愛と快楽を求め合ったのであった……。