緑谷出久の龍騎アカデミア   作:ジャック・オー・ワンタン

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皆さんこんばんは。JACK・OH・WANTANです。
本日よりヒロアカ二次創作第三作を投稿します。
以前から仮面ライダー龍騎とヒロアカの二次創作は制作したかったので今回、ここぞとばかりに投稿させて頂きました。

※初見の方へ あくまでも素人作家が描いた作品ですので誤字脱字多い時があります。語彙力も皆無に近いので表現が曖昧な描写もありますのでご了承ください。


本作初投稿となりますので二話連続での投稿です。(第2話は時間差で投稿します。)



第1章:緑谷出久/龍騎 ORIGIN
第1話:緑谷出久と鏡の戦士


「戦え……戦え」

 

薄暗い部屋の一室……鏡の中に佇む1人の男が静かにそう語りかける。

 

「ライダー同士の戦いは終わりだ。お前達が真に倒すべき相手は……個性を持ったヒーローと敵(ヴィラン)達だ。個性を持たぬ者、持つ者関係なく戦え。」

 

男は複数ある鏡の中を行き来しながら正面を向き、あるものを手にした人達へ呼びかける。

 

驚く事に鏡の外に彼の姿は無く、部屋には誰も居ない状況だった。

 

そう、彼は実体を持たない"ミラーワールド"の人物なのだ。

 

「ライダーは全員で13人、与えられた"力"を駆使してライダー同士で力を合わせて戦え!」

 

ミラーワールドに存在する男は強い言葉でそう語り終えると後ろを向いて鏡の奥へと消えていく……。

 

同時に別の世界でライダーだった者達が失っていた命を取り戻し、とある世界へ解き放たれるのだった。

 

 

◇◇◇

 

 

世界の約8割が何らかの特異体質を持った《個性》を持つ超常社会……そんな世界で脚光を浴びる職業がある。

 

《ヒーロー》:己の個性を使用し、敵(ヴィラン)を退治する職業である。ここ日本にはヒーローとして最も人気のある《平和の象徴》オールマイトによって秩序が保たれていた。

 

しかし、世の中は残酷である。8割の内……2割の人間はなんの力も持たない《無個性》なのである。

 

彼、緑谷出久もその2割の人間にあった。

 

「諦めた方がいいね。」

 

オールマイトに憧れ、ヒーローを夢見ていた緑谷出久は5歳の頃、医師にそう言われ運命が変わった。

 

幼なじみの爆豪勝己ことかっちゃんやそのクラスメートに虐げられ、夢も何もかも否定された。それでも彼はヒーローを夢見てヒーローの登竜門《雄英高校》に進学する事を志した。しかし……。

 

「無個性のてめぇが俺と同じ土俵に立つな!!」

 

それを知った爆豪勝己から虐げられ、長年書いてきたヒーローノートを個性である爆破で粉々にされてしまう。

 

……そして彼を更に絶望に陥れる出来事が起こる。爆豪によって虐げられた学校の帰り、緑谷は偶然にも憧れであるオールマイトと出会う。無個性でもヒーローになれるか?そう問いかけたが……

 

「夢を見るのも悪くは無い。だが現実も見なくては……ヒーローはいつだって命懸けなんだよ。」

 

オールマイトにとって……プロヒーローにとっては正しい言葉ではあった……しかしその答えは緑谷を傷つけてしまった。

 

「そ、そんな……オールマイトまで……ッ!」

「ん?待て!少年!何処へ行く!?少年!」

 

オールマイトの呼び掛けにも応じず緑谷出久はその場を去っていく。

 

残酷な世の中、夢も何もかも信じてくれない人々、憧れの存在に緑谷出久は失望した。

 

そんな中、世間では突然として人が鏡の中へ引き込まれて消えるという怪奇現象の噂が広がっていた。

 

◇◇◇

 

「はぁ……」

 

しっとり黄昏の空の下……人集りの多い街をとぼとぼ歩いていた僕は頬に貼られた絆創膏を擦りながら下を向いて立ち止まる。

 

今日も散々……いや、最悪な日だったかも知れない。かっちゃんにヒーローノートを燃やされ、オールマイトには夢を否定されてしまった。そんな僕に生きる意味なんてあるんだろうか?

 

「もしも僕にも個性があったら……」

 

なんて無いものねだりな事を呟くと街中のモニターで今日もヴィランを拿捕したオールマイトの活躍と最近話題になっている人が忽然と鏡の中へ引き込まれて消える怪奇現象のニュースが映されていた。

 

「人が鏡に引き寄せられて消える怪奇現象か……なんか学校でも話題になってるけど鏡を行き来出来る個性とかを使って攫ってるのかな?」

 

怪奇現象の件が気になり、そんな推測を始める。

 

どうやって人攫いをしているのか分からないけどヴィランの仕業なら相当優秀な個性を使用しているのだろう。

 

「まぁ、僕には関係ない話か…。」

 

自分にそう言い聞かせ、力無く首を横に振る。明日もまた学校だし進路相談まである。早く帰ろう。

 

……そう思って歩き出した時だった。

 

「うん?」

 

カチャっと何か固いものが足に当たる感触が伝わる。なんだろうか?

 

恐る恐る地面に視線を向けるとそこには誰かが落としたであろう名刺入れの様な形をしたものが落ちていた。

 

「これは名刺入れ……なのか?」

 

落ちていた"それ"を拾うと表面には龍の金色の紋章が描かれており、中には青っぽい色をしたカードの様なものが入っていた。

 

「名刺入れっぽいけど……すっごい奇抜だ。」

 

派手な金の装飾が施された龍の紋章を見て思わず本音を漏らす。でも、拾ったからには交番に届けないと持ち主も困るだろう。

 

「うーん、交番に届けるか?」

 

こくりと頷いて交番に届けようと一歩踏み出した……その時だった。

 

キィィィィン……キィィィィン……キィィィィン……

 

「うっ!?」

 

突然、耳を塞ぎたくなる様な金切り音が響き渡る。

 

な、なんだ!?この金切り音は!!

 

「ううっ」

 

余りに耳障りな音が児玉して蹲るもそれが聞こえて居ないだろう周りの人達は時折、不思議そうにこちらを見ながら通り過ぎていく。

 

僕にしか聞こえていないのか?この音は……

 

キィィィィン……キィィィィン……キィィィィン……

 

「お前か?そのデッキを手にしたのは。」

「えっ?」

 

ふと、金切り音が小さくなり始めたかと思うと今度は僕へ話しかけてくる男の声が耳に入る。

 

誰なんだろう?辺りを見渡しながら不意に近くにあるミラーへ顔を向けた。

 

「えっ!?」

 

そこにはこちらをじっと見つめてくる端正な顔立ちをした男性が佇んでいた。僕の後ろに立っているであろう男性に慌てて振り返るもそこに彼の姿はない。

 

「ええっ!?ど、どうなってるの!?」

「俺は鏡の中にしか存在しない。」

「えっ、あっ……そういう個性ですか?」

「いや、違う。」

「へあ……?」

 

男性の言葉に思わず変な声が出る。

 

「まぁいい。兎に角、お前は"この世界"の人間で初めてそれを手にした。」

「それって……この名刺入れの事ですか?」

 

ミラーに佇む男に先程拾った名刺入れを見せる。

 

「そうだ。それを手にした瞬間、お前は"ライダー"の資格を得たことになる。」

「ライダー?」

 

聞きなれない言葉に眉を寄せる。

 

「お前の望みはなんだ?」

「の、望み?」

「その目を見れば分かる。叶えたい夢、目的があるのだろう?」

「望み……」

 

『望み』は何か?それを聞かれて自分の掌を見つめると先程言われたかっちゃんとオールマイトの言葉を思い返す。

 

僕の望みは……

 

「言わなくてもいい。だがデッキを手にした以上、それはお前のものだ。」

「えっ?」

「自分の望みの為にその力を使え。その力を使って戦え。」

「戦う……?」

「そうだ。お前を否定する者、お前を虐げる者、それがお前の敵だ。ヒーロー、敵に準ずる新たな勢力……『仮面ライダー』の力をお前に授ける。」

「仮面……ライダー……」

 

男の放った名前を聞いて手にしている龍の紋章が入ったカードデッキを見つめる。

 

「そのデッキは嘗て、人の為にライダーとして戦った男が使っていたものだが彼はこの世界に呼べなかった。だからそのデッキはお前が使え。」

「人の為に戦う……で、でも!どうやって?」

「それはいずれ分かる。……もう時間だ。」

「ま、待ってください!」

 

消えようとする男を呼び止めると周りに集まるヘンな目を他所にミラーへ顔を近づける。

 

「あ、貴方は誰なんですか?」

「俺は『神崎士郎』。嘗てライダーの力を使い、多くの命を弄んだ者だ。」

 

神崎士郎と名乗った男はそう言い残すと身体を粒子化させ、完全に姿を消してしまった。

 

「ッ!?」

 

それと同時に僕の脳裏に「ある人」の記憶とカードデッキの使い方が一気に浮かび上がると同時に「ある人」と思われる声が脳内へ響いた。

 

『人を守る為にライダーになったんだったら!ライダーを守ったっていい!』

『俺は絶対に死ねない!1つでも命を奪ったら、お前はもう後戻り出来なくなる!』

『おい!…おい!…蓮!!』

 

「い、今のは……」

 

聞こえてきた「ある人」の言葉を聞いて頬に汗を流す。最後に聞こえて来たのは誰かの名前を呼ぶものだった。まさかこれが……これこそが!

 

「仮面ライダー……"龍騎"。これが僕の……手にした力なのか?」

 

握り締めたデッキを見て、自分が手にした力……『仮面ライダー龍騎』の意志を理解する。

 

そうだ、さっきの人の様な言動こそヒーローなんだ!なりたい……僕もあの人の様に!

 

「ありがとう神崎さん。」

 

もう聞こえない感謝の言葉を告げ、再び龍の紋章が描かれたデッキを見た時だった。

 

キィィィィン……キィィィィン……キィィィィン

 

「ッ!?」

 

先程聞こえていた金切り音が聞こえてくる。……行かなきゃ!

 

仮面ライダーの力を手にした僕は導かれるように帰路に着いていた自宅でなく街中の方へと歩き出す。

 

ただ、人を守る為だけに

 




本作での緑谷の設定

緑谷出久/仮面ライダー龍騎(龍騎 サバイブ)

ヒロアカ原作と同じくオールマイトにヒーロー世界の厳しさを教えられるがそれを理解出来ずに拒絶した。力が無い自分に生きる意味はあるのか?と自問自答していた際に龍騎のカードデッキを偶然拾い、神崎士郎から城戸真司に代わる新たな龍騎の変身者として認められる。

カードデッキとミラーワールド、龍騎の戦闘方法については半分憑依に近い形で流れてきた記憶を元に最低限の事なら知っており龍騎のカードデッキを使用して戦う。尚、龍騎のカードデッキ構成は龍騎本編のものとなっている。

また、ストライクベントやファイナルベントで留めを刺す時に「SMASH」と言い放つ。※たまにソードベントで敵に斬り掛かる際も発言

デッキ構成
アドベント
ソードベント
ストライクベント
ガードベント
ファイナルベント
SURVIVE〜烈火〜

本作での神崎士郎

神崎士郎
ICV:菊池謙三郎

容姿は原作とほぼ同じ。原作時とは異なりライダー同士を戦わせるのではなくヒロアカ世界に対等するヒーロー、ヴィランを倒す為にこれまで死んだライダー達を転送させる事にした。緑谷出久に転送出来なかった(しなかった)城戸真司の空いた枠として龍騎のデッキを託す。また、自信を「ライダーの力を使い、多くの命を弄んだ者」と自虐する一面が増えている。

右腕が再起不能となった爆豪。彼の今後の展開は?

  • 無事、右腕が完治。ほぼ原作通り
  • 入院中に神崎が接触。仮面ライダーへ
  • ライダーになることを拒否し捕食される
  • 浅倉とケリをつける為、単身突撃し死亡。
  • サポートアイテム使用で復帰。
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