緑谷出久の龍騎アカデミア   作:ジャック・オー・ワンタン

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続きです。

龍騎VSオルタナティブ・ゼロ回となります。


第13話:オルタナティブ・ゼロ

緑谷がライダーテストを行う中、A組は……

 

「以上が個性把握テストの内容だ。まあ、中学でやった内容に個性を使ってテストするだけだ。」

「うお!なんだか面白そう!」

「面白い……ねぇ、そんな半端な覚悟でやるのは見込み無しだな。」

「えっ?」

 

面白そうと言ったピンク肌の女子生徒に相澤先生は厳しい言葉を掛ける。

 

「ここはヒーロー科だ。テストも真面目にやる。そうだな……最下位だった奴は見込みゼロとみなして"除籍処分"としよう。」

「「じょ、除籍!?」」

 

相澤先生の思わぬ発言にA組生徒達に動揺が走る。

 

「当たり前だ。生半可な覚悟でヒーローになったんなら他を当たれ!これが……雄英のヒーロー科だからな!」

「「……ッ!?」」

「さて、手始めにハンドボール投げから始まるとするか。」

 

相澤先生はそう言ってボールを一つ取り出しながら説明を始める。

 

「ね、ねぇ……」

 

そんな中、麗日は飯田、障子の2人に話しかけた。

 

「緑谷君、あれから戻ってこないけど香川先生と何してるんやろね?」

「さあな俺にも分からん。」

「今はテスト中だぞ。緑谷君の事は気になるが今は集中しよう。」

「う、うん……。」

 

麗日は飯田に頷き、相澤先生の方へ目を向ける。そんな会話が聞こえてきた爆豪はしれっと「早速、落とされたんだろ」と悪態を付いた。

 

「さて、己の個性を使ってハンドボールを投げてみろ。まず手本として……爆豪。やってみろ。円の外に出なければ何でもやっていい」

「へっ!上等だ!!」

 

指名された爆豪は意気揚々とした表情でボールを手にすると円の中に立ってボールを投げる姿勢を取る。

 

「こういう風にやりゃいいんだよ?死ねぇえええっ!!」

 

彼がそう言いながら爆破の個性でボールを投げようとした……

 

その時だった。

 

ドーーン

 

近くの建物から爆発が起こり、相澤先生が真顔でそれを見ると爆豪を含むA組生徒達は唖然とした表情でそちらに顔を向けた。

 

「な、なんだ!?」

「えっ?何?何が起こったの!?」

「……。」

「うわぁぁぁぁぁっ!!」

 

直後、建物から勢いよく人影が吹き飛んでくると地面に転がりながら彼らの前へ迫ってくる。

 

「あ、あれって……!」

「緑谷君!?」

 

人影を見た麗日、飯田、障子は目を丸くし、爆豪は無言で目を見開いて驚愕する。A組生徒達の前に現れたのは赤を基調としたスーツを身に纏う緑谷の姿だった。

 

◇◇◇

 

「あっ……がはっ」

「あれって……緑谷か!?」

「えっ?緑谷君なの?」

「でも、なんであんな格好なんだ?」

「もしかして新しいヒーローコスチュームとか!?」

「おいおい……そんな訳ねぇだろ?」

 

ライダー姿の僕に皆はそんな事を言ってくるが当の僕にそれを返す余裕は無かった。

 

香川先生……つ、強い!変身して直ぐにストライクベントを使おうとしたら急にソードベントで斬りかかって来た!

 

「ッ!!」

 

砂煙が舞い上がる中、オルタナティブ・ゼロが"スラッシュ・ダガー"を片手にこちらへじりじり歩み寄ってくる。

 

「お、おい!建物から誰か出てきたぞ!」

「なんだ?アイツ」

「近寄るな!」

 

皆が釘付けになって近くで見ようと足を踏み出した途端、相澤先生が彼らを制止する。

 

「何をしているんです?香川先生。」

「えっ!?あの黒い奴、香川先生なのか!?」

「皆さん、見世物では無いですよ?」

オルタナティブ・ゼロはそう言うと僕に顔を向けて言葉を放つ。

 

「さあ、立ちなさい緑谷君。テストは終わっていませんよ?」

「うっ……ううっ。」

 

彼の言葉に従うかの様に立ち上がった瞬間、咄嗟に手にしていたカードをバイザーへ装填する。

 

『ストライクベント』

「何?」

「ぐううっ!」

 

ドラグクローを右手に装備し、地面を蹴りあげると炎を纏わせながらオルタナティブ・ゼロの懐目掛けて殴りかかった。

 

「SMASH!!!」

「うおおおおっ!!」

 

僕の一撃を喰らったオルタナティブ・ゼロはそのまま吹き飛ばされると先程居た施設の方まで飛んで行き、壁に激突する。

 

「す、凄い!」

「なんか良く分からねぇけど緑谷頑張れ!」

「……ふざけんな。」

「ば、爆豪?」

 

するとかっちゃんがワナワナ震えだして掌を爆破させながらこちらへ歩み寄る。

 

「なんでテメェが目立ってんだ!クソデク!!!」

「かっ、かっちゃん!?」

「その仮面、外せよ!ゴラァ!!」

「や、やめて!うわぁっ!」

 

かっちゃんの爆破攻撃が僕に迫り、次にくる衝撃を覚悟した。

 

「何っ!?」

 

しかし、彼の個性が一瞬にして"抹消"されると細長い布が更に動きを封じる。

 

「なんだ!?これ……か、かてぇ!!それに個性が……使えねぇ!!」

「この個性……まさか!?イレイザーヘッド!?」

「爆豪、何度も同じ事を言わせるな。俺の個性は抹消……それとあまり個性を使わせるな。俺はドライアイなんだ。」

「「個性凄いのになんかもったいない!」」

 

相澤先生……又の名イレイザーヘッドは自身の個性と首に巻いている布でかっちゃんを圧倒すると彼は舌打ちして「お前、後で殺す」と物騒な事を呟きながら去っていった。

 

「どうしたのです?テストはまだ終わっていませんよ?」

「はっ!」

 

刹那、背後からオルタナティブ・ゼロの声が聞こえ、僕は再び身構える。

 

そうだ……今は目の前のテストに集中しないと!!!

 

「はっ!」

 

斬りかかって来たオルタナティブ・ゼロの攻撃を躱すと仮面越しに真剣な眼差しを浮かべ、カードを1枚バイザーへ装填した。

 

『ソードベント』

「はあぁぁぁぁっ!!」

 

ドラグセイバーを手にし、応戦するとオルタナティブ・ゼロの持つスラッシュ・ダガーと鍔迫り合いになる。

 

「っぐ!ぐうううっ!!!」

「やりますね……ですがッ!」

「がっ!」

 

オルタナティブ・ゼロは直ぐに僕を突き放すと地面にスラッシュ・ダガーを斬りこんで蒼い炎を放つ。

 

「はっ!」

 

あれに当たっていけない……本能的にそう感じると軽い身のこなしで蒼い炎を回避し、難を逃れる。

 

「やりますね?しかし、これはどうですか?」

『アクセルベント』

「ッ!?」

 

オルタナティブ・ゼロがカードをスラッシュした瞬間、目にも止まらぬ速さで近付くと僕はスラッシュ・ダガーの餌食となり僕は連続で斬撃攻撃を受けてしまう。

 

「っぐ!うわぁぁぁぁぁっ!!」

 

とてつもない衝撃が身体を襲い、その場に座り込むと息を切らして。身体が限界を伝えてくる。

 

このままじゃ……やられる!

 

「どうしたのです?この程度ですか?」

「ぐっ……ぐううっ」

「立ちなさい。戦うのです。」

「……」

「戦いなさい。緑谷君!」

「僕は……ッ!」

 

じりじりと迫り、オルタナティブ・ゼロがスラッシュ・ダガーを振り上げた。

 

……今だ!

 

『アドベント』

「……何っ!?」

「はぁ……はぁ」

 

密かに引いていたカードをバイザーに装填すると空からドラグレッダーが現れ、下降してくると尻尾を使ってオルタナティブ・ゼロを叩きつけた。

 

「うわっ!」

 

倒れたオルタナティブ・ゼロに身構え、ドラグレッダーが僕の周りでとぐろを巻きながら旋回する。……そして。

 

『ファイナルベント』

 

再びカードを1枚引き、バイザーへ装填するとドラグレッダーと共に空高く舞い上がった。

 

「はぁぁぁぁっ!SMASH!!!」

 

身体を炎で包み、ドラゴンライダーキックをオルタナティブ・ゼロへ繰り出すと見事、それが直撃する。

 

「うわぁぁぁぁぁっ!!」

 

衝撃で吹き飛ばされたオルタナティブ・ゼロは再び施設の壁に激突すると今度こそ変身が解除され、香川先生の姿へと戻った。

 

「ぐううっ……やりますね。緑谷君。」

「はぁ……や、やった!」

 

見事、仮面ライダーのテストを合格し、安堵すると脚から崩れ落ちて変身を解除する。

 

こうして雄英高校入学初の試練を乗り越えた僕を黄昏の日の光が照らし始める。

 

僕のヒーロー(ライダー)アカデミアはまだ始まったばかりだ!

 




いやぁ……香川先生、強いな!強すぎる!オルタナティブ・ゼロが龍騎強化形態とほぼ互角のスペックを誇っているだけはありますね。

現時点でのライダーの立ち位置
ヒーロー側:緑谷/龍騎、秋山/ナイト、香川/オルタナティブ・ゼロ(NEW)
敵側:芝浦/ガイ、須藤/シザース
中立:北岡/ゾルダ
脱落:無し

龍騎アカデミア再編版を製作検討中!

  • いる。再編して欲しい。
  • いらない。このまま続き描いて。
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