緑谷出久の龍騎アカデミア   作:ジャック・オー・ワンタン

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続きになります。いよいよ戦闘訓練回です。


第15話:戦闘訓練

緑の仮面ライダーと遭遇した僕はその後……無事に教室へ戻り、いよいよヒーロー科の醍醐味……ヒーロー基礎学の授業に臨むこととなる。

 

「私が普通に……ドアから来たぁぁぁ!」

「「うおおおおおおっ!!」」

 

午後、そのヒーロー基礎学を教える教師……オールマイトがいよいよ僕らの教室へやってきた。

 

「オールマイトだ!本当に雄英の教師やってたんだ!」

「ケロ!あれはシルバーエイジ時代のコスチューム。」

「すげぇ!夢みたいだ!オールマイトが教師だなんて!」

「はっはっはっ!午後からはヒーロー基礎学……私の授業だ!」

 

いつもの決めポーズを取るオールマイトに僕は目を輝かせて釘付けになる。

 

かっ……カッコいい!!

 

「さて、入学して日の浅い君達に私が教えるのは"戦闘訓練"だ。」

「戦闘!?」

 

"戦闘"という言葉にかっちゃんは反応して不敵な笑みを浮かべる。

 

「入学前に皆、コスチュームをオーダーしただろ?それを着てグラウンドβに集合してくれ!さあ行くぞ!ヒーローの有精卵共!」

「「おおおおおおおっ!!!」」

 

教室の片隅から展開された各クラスメイトのコスチュームが入ったケースが出てくると皆のテンションは最高峰に盛り上がる。

 

「これが……雄英……これがオールマイトの授業か……僕も!」

 

右手の中に握り締めた龍騎のカードデッキを見つめ、僕はキラキラと目を輝かせるのだった。

 

◇◇◇

 

グラウンドβ……オールマイトの指示でここに集合した僕らは各々コスチュームに着替えると出口で彼が仁王立ちして待ち構えていた。

 

「おおっ……おおおっ!!いいぜ!お前達!皆ヒーローらしくてカッコいいじゃねぇか!!!」

 

個性豊かなコスチュームに袖を通しているA組生徒を見て、オールマイトはサムズアップを送る。

 

「皆、コスチューム凄いな!私……パッツパツになっちゃった……もう少し細かく要望書けば良かったよ。」

 

僕の隣で麗日さんはそう言って頬を赤くする。……そのおかげで今、僕は凄くいい思いをしているよ。やっぱり……

 

「ヒーロー最高!」

「えっ?」

 

突然、小柄なブドウ頭をした人がサムズアップしてそう呟く。

 

「って……あれ?デク君はなんで体操服なん?」

「あ、僕はほら……あの姿が実質ヒーローコスチュームみたいなものだから。」

「あっ!そっか!だから要らんのやね!」

「確かにそれは便利でいいな。」

 

全身鎧のコスチュームに身を包んだ飯田君も納得する。……この鎧の人、飯田君だったんだ。

 

「さて!準備は出来たか?少年少女!」

 

するとオールマイトの声が聞こえ、僕らは一斉に彼へ注目する。

 

「これから君達には複数のチームに別れてヒーロー役、敵役として訓練をして貰う。昨今では屋外の事件件数が多い様に見えるが実は屋内の方が事件件数が多いんだ。そこで屋内を想定した戦闘訓練をしてもらうぞ!」

「先生!具体的にどんな事をするんですか?」

「成績が低かったら除籍になるんですか?」

「このマントどう?」

「聖徳太子……」

 

度重なる質問に苦笑しながらもオールマイトはマニュアルらしきメモ帳を片手に説明する。

 

「ゴホン、では説明するぞ!まずヒーロー役は屋内と何処かにある核を探して確保する事が任務だ。敵役はヒーロー役に対して如何に核を守りきるかが鍵となる。ヒーロー側は核を確保するか敵役を全員捕えれば作戦完了だ。では、そのチーム分けをくじ引きで決めるぞ!」

 

オールマイトは何処からかくじを出して一通り説明をすると一同、意気揚々とした表情を浮かべる。

 

……という訳で決まったチーム分けは

 

Aチーム 緑谷出久、麗日お茶子

Bチーム 障子目蔵、轟焦凍

Cチーム 峰田実、八百万百

Dチーム 爆豪勝己、飯田天哉

Eチーム 上鳴電気、耳郎響香

Fチーム 砂藤力道、口田甲司

Gチーム 尾白猿夫、葉隠透

Hチーム 切島鋭児郎、瀬呂範太

Iチーム 青山優雅、芦戸三奈

Jチーム 常闇踏陰、蛙吹梅雨

 

となった。

 

「さて!チーム分けが出来たな!それじゃあまず最初のチームは……」

 

オールマイトがくじ引きをし、最初の対戦チームが決まる。

 

「ヒーロー役、Bチーム!敵役、Hチームだ!」

「俺達が最初か。」

「フン」

 

最初にヒーローチームで選ばれた障子君は静かに呟くと傍らで赤と銀色の髪をした人……轟君が静かに腕を組んだ。

 

「っし!俺達は敵役か!!宜しくな!瀬呂!」

「おう!宜しくな!切島!」

 

早速、仲良くなっているのか敵チームの赤髪の人、切島君と黒髪の人、瀬呂君はハイタッチして意気投合する。

 

「残りのチームはモニター室へ向かってくれ!そこで今のチームの動きを良く観察して参考にするんだぞ!」

 

こうして……オールマイトによる戦闘訓練の授業が始まる。そんな中……かっちゃんが鋭い視線をこちらへ向けている事に僕は気付くことも無いのだった。

 

◇◇◇

 

モニター室へ向かう途中……俺はクソデクをギロッと睨む。雄英の入試の時……いや、俺があの時にアイツのノートをぶっ壊した時から様子がおかしい。

 

蜘蛛野郎に俺が手こずってしまった時、アイツは急にあの赤いドラゴン野郎に変身して蜘蛛野郎をぶっ殺した……。

 

ぜってぇウラがある!!何処であんなクソみたいな力を手に入れたか知らねぇが俺はアイツが目立って腹が立っている!!!ドラゴン野郎に変身したり、ドラゴンを操ったりだ!!!

 

ふざけんな!!!……ただの道端の石っころだったテメェが!そこら辺の石っころだったテメェが力を手に入れて目立ちやがって!!!絶対に……絶対に!

 

……ぶっ殺してやる!!!

 

◇◇◇

 

 オールマイトによる戦闘訓練は怒涛の展開を繰り広げていった。先ず、Bチーム対Hチームの戦闘は障子君の複製腕の個性によって索敵を行い、切島・瀬呂の動向をいち早く察知するとそこからは轟君の氷によって2人は捕縛……Bチームが勝利を収めた。

 

続く第二試合……ヒーロー側、Jチーム 常闇踏陰、蛙吹梅雨対敵役、Eチーム 上鳴電気、耳郎響香の戦闘は当初、耳郎さんの索敵向けの個性を生かして上鳴君がヒーローチームを応戦。しかし、彼の個性のデメリットか途中で彼は電気を使いすぎて戦闘能力を失うとそこからは薄暗いビルの室内を生かした常闇君の個性が活躍し、蛙吹さんが耳郎さんを拘束してJチームが勝利した。

 

そして、迎えた第三試合……

 

「よーし、次の組み合わせは……ヒーロ側Aチーム、敵側Dチームだ!」

「「……ッ!?」」

 

次なる組み合わせに僕とかっちゃんは互いに顔を見合わせる。

 

嘘だろ……かっちゃんが相手だなんて。ギロッとこちらを睨むかっちゃんに僕は狼狽えそうになるも拳を握りしめて何とか正気を保つ。

 

怖がっちゃいけない!!彼も凄いから……追いかけたいと思ったから……雄英(ここ)に居るんじゃないか!!

 

「Dチームは飯田少年と爆豪少年だったな……。君達は先に建物の中に入って準備してくれ!」

「分かりました!!」

「ケッ!!」

 

かっちゃんは悪態を付きながらも飯田君と一緒に持ち場であるグラウンドβへ先に向かう。その背中を僕はじっと見つめながらポケットにある龍騎のカードデッキを握り締め、頬に一滴の汗を流した。

 

「デク君!」

「うわっ!!な、何?麗日さん!?」

 

突然、麗日さんに声を掛けられ我に返ると慌てて彼女の方へ顔を向ける。

 

「頑張ろうね!!」

「……う、うん。」

 

顔近い!!……だ、だめだ!!集中しないと!!

 

そう自分に言い聞かせ首を横に振るとDチームの準備が出来るまで待機するのだった。

 

◇◇◇

 

その頃……Dチームは核のレプリカが置いてある建物の中で試合開始を待っていた。

 

「成程、これを守ればいいのか……なんだレプリカか。」

 

飯田は核のロケットのボディをコンコンと叩きながらそう呟く。

 

「おい!」

「ん?」

 

すると爆豪が眉間に皺を寄せて飯田君にある事を尋ねる。

 

「あのクソデクのやつ……あれは個性なのか?」

「俺も詳しくは知らない。でもそうだと思うよ。それにしても君は緑谷君に凄く辛辣なんだな?」

 

飯田君が爆豪にそう言うと彼はワナワナと震え始める。

 

……この俺を騙していたのか?

 

「……クソナードが!!」




チームの振り分けと対戦順番も原作とやや異なる形にしています。

次回はデク君VSかっちゃん回になるかも

龍騎アカデミア再編版を製作検討中!

  • いる。再編して欲しい。
  • いらない。このまま続き描いて。
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