緑谷出久の龍騎アカデミア   作:ジャック・オー・ワンタン

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さあ、龍騎ファンの皆さん!お待たせしました!

いや、お待たせし過ぎたのかも知れません!!

この話の終盤で遂に……遂にあの最凶の男が登場です!!!


第17話:黄昏の想い

戦闘訓練をなんとか終えたものの大規模な戦闘を繰り広げてしまった僕はオールマイトに呼び出される。

 

「全く、派手にやってくれたな。」

「ごめんなさい……でも、ドラグレッダーに悪気は無いんです。」

「ドラグレッダー……確か君と契約を交わしているミラーモンスターだね?」

「はい」

「君の危機を感じてドラグレッダーは呼ばれもしていないのに助けに来た……成程。」

 

オールマイトは顎を撫でながらドラグレッダーが飛んでいた空を見上げる。

 

「君とドラグレッダーにはどうやら深い絆で結ばれている様だな。」

「僕とドラグレッダーが……ですか?」

「ああ、ミラーモンスターについて研究している香川先生に聞いたんだよ。この世界でライダーの支配下に置かれているミラーモンスターは契約主であるライダーに尽くす様になるらしい。」

「じゃあ……アドベントカード無しでドラグレッダーが駆け付けてくるのは……」

「恐らく君を自分の主として認めている証拠だろう。」

 

そう言われ、僕は手にしている龍騎のカードデッキを見つめる。

 

「相澤君も言っていたがミラーモンスターは人に危害を加える恐れのある生き物だ。事実、野生とも呼べるミラーモンスターは人を捕食している。ライダーも使い方を間違えれば敵になり得ない。」

 

オールマイトの言葉に僕は秋山さんに言われた言葉を思い出す。

 

『絶対にライダーの力に溺れるな。だがライダーの力を使うなとは言わない。それはヒーローを目指すお前の助けになる。だから使い方を間違えるな。』

 

そうだ……個性と同じく、ライダーの力も一歩間違えれば人に危害を与えてしまう。例え、その行動に悪意が無くとも……ミラーモンスターは本能で主を助けに向かい、危害を加える者に容赦なく牙を剥く。

 

「ドラグレッダーが君を護るべき存在として認識しているのはいい事だが、先程の様な状況に陥ると元も子も無い。互いに信頼し合っているなら必要な時に手を差し伸べて貰う様、言い聞かせるしか無い。それも君の責務だ緑谷少年。」

「……そう、ですよね。ドラグレッダーに助けられてばかりだと僕はいつまで経っても成長しません。」

「だが、ドラグレッダーが君を信頼しているのも事実。彼とどう向き合っていくのか考えていけばいいさ。」

「はい……」

 

オールマイトに頷き、ふと近くの鏡に目を向けるとそこにはドラグレッダーがこちらをじっと見つめている姿が映り、僕は微笑みを浮かべる。

 

ヒーローとしてライダーとして共に生きる立場だ。お互いに向き合わないと……心の中でそう自分に言い聞かせるのだった。

 

◇◇◇

 

全ての授業が終わり、しっとり黄昏の空……雄英高校の校舎を出た僕はゆっくり歩きながら帰路に着いていた。いつもは麗日さん、飯田君と一緒なのだがオールマイトと話している内に既に帰ってしまっていた。

 

「はあ……帰りつくの夜になりそうだな。お母さんには一応連絡してはいるけど。」

 

スマホの時計を見てそう呟いた時だった。

 

「緑谷」

 

校門の外から僕の名を呼ぶ声が聞こえる。

 

「秋山さん!?」

 

そこには自身のバイクに腰掛けてこちらを見ている秋山さんの姿があった。

 

「どうして秋山さんがここに?」

「オールマイトに呼ばれて来ただけだ。ついでにお前を見かけたから声を掛けた。それだけだ。」

「そ、そうですか……。」

「それで?学校はもう終わったのか?」

「は、はい!これから帰る所です!」

 

少し慌てた様子で僕はそう答える。

 

「そうか……」

 

秋山さんはそう言うとバイクに跨り、ヘルメットを被ったかと思いきや僕にも予備のヘルメットを渡してくる。

 

「へっ?」

「どうした?乗らないのか?」

「えっ!?いいんですか?」

「勘違いするな。たまたま帰り道が同じだけだから乗せていくだけだ。嫌なら電車で帰っていいぞ。」

 

素直じゃない彼の言葉に僕は嬉しくなって微笑む。

 

「ありがとうございます!」

「フン……」

 

遠慮なくヘルメットを被り、バイクに跨ると秋山さんは鼻で笑ってエンジンをつける。

 

「しっかり掴まってろ。」

「はい!」

 

ブロロロとエンジン音が響き渡ると秋山さんの駆るバイクは僕を乗せて走り出す。

 

「あっ……」

 

帰り際、雄英高校の校舎の窓に目を向けるとそこにはドラグレッダーと秋山さんのミラーモンスター……ダークウイングがこちらに目を向けて姿を消す様子が映る。

 

「ふふっ……」

「なんだ?急に笑って」

「いえ、何でもないです。」

不思議そうな目でこちらを見てくる秋山さんに僕はそう返すと夕闇に染まった街の中へ彼と共に走り去り、自宅に帰る。

 

……怒涛の雄英高校生活はまだ始まったばかりである。

 

◇◇◇

 

その夜……土砂降りのゲリラ豪雨が降り始めた中、とある街の路地裏前で数台……いや、数十台のパトカーが赤色灯を回しながら停車しており、辺りは騒然としていた。

 

「ほ、報告します!現在、敵1人に警察数十人とヒーロー、シンリンカムイとデステゴロが応戦。しかし……」

『こちら本部、それでまだ敵は倒せていないのか?シンリンカムイとデステゴロ2人でもか?』

「そ、それが……」

 

本部に報告を送る1人の警察官はパトカーの車体を背に唖然と同時に恐怖の表情を浮かべながら後ろを振り返り、本来ならば有り得ない……しかし、確かに起こってしまっている前代未聞の事態を告げた。

 

「ヒーロー……シンリンカムイ、デステゴロ共に戦闘不能……」

『何っ!?あの2人が!?敵は相当優秀な個性を使っているのか!?』

「そ、それが……奴は個性無しで……鉄パイプ1本で2人のヒーローを……」

 

震えながらそう告げた警察官の視線の先には雷鳴と共に蛇柄のジャケットを身に付けた男が白目を向いて倒れたヒーロー……シンリンカムイとデステゴロ。そして多くの警察官を踏み付けながら満足気に笑みを浮かべて立っていた。

 

「はっはっはっはっ!この世界は退屈しねェなァ!!!」

 

蛇柄のジャケットを着た男は高笑いを上げるとバケツの様に降り注ぐ雨に濡れながら手にしている鉄パイプを担ぎ上げる。

 

「おい……まだ居るんだろ?俺ともっと遊んでくれよォ?」

「ひいっ!?お、応援を!応援を……ギャァァァァッ!!」

『ど、どうした!?応答せよ!応……』

 

報告していた警察官を殴り飛ばした男は彼の持っていた無線機まで破壊し、乾いた笑いを零す。地面には倒れ伏せた警官達と赤く染った水溜まりがどくどく流れ、降り注ぐ雨によって流されていく。

 

 

「はっはっはっはっ!!!……ここかァ?本当の祭りの場所はァ……!!」

 

鳴り響く雷鳴……稲光に照らされた男……"浅倉威"は勝ち誇った笑い声を上げ、とある人物の名を呟いた。

 

「まずはお前からだ……"北岡ァ"!」

 

龍騎の世界で最も最凶にして最悪の仮面ライダー"王蛇"こと"浅倉威"……プロヒーローを個性もライダーの力も使わずに倒してしまったこの男の牙がこの世界の仮面ライダーとヒーロー達へ向けられようとしていた。

 




はい!という事で最凶の男、浅倉の登場回でした!!!

私からも1つ言わせて下さい……この男本当にヤバいです!

この場で予め言わせて貰います。彼のせいでこれから本作のヒロアカキャラと龍騎キャラの多くが犠牲になるでしょう。(最早、ラスボス)

そんな最凶の男。浅倉の活躍にもご期待ください。

また、感想欄で彼のことに関してコメントを多く寄せて頂きありがとうございます。やっと暴れさせられます。手始めにやられたデステゴロとシンリンカムイは生きてますのでご安心ください。


本作における浅倉威

浅倉威/仮面ライダー王蛇
ICV:萩野崇

原作同様、仮面ライダー王蛇に変身する。容姿は本編と同じ。原作と同じく凶悪な性格と強さは健在であり、生身では鉄パイプ1本で数人のヒーロー、警察をボッコボコにする程の実力を誇る。

多数の個性を持つヒロアカの世界に対しては「退屈しない」と言っており、楽しんでいる様子を見せている反面、強過ぎるが故に誰も相手にされないこともあってか「イライラ」もしている。

北岡、ゴロちゃんとも因縁は変わらず続いており、彼らの行方を追っている。

デッキ構成
アドベント
ソードベント
コントラクト×2
ファイナルベント
???

現時点でのライダーの立ち位置
ヒーロー側:緑谷/龍騎、秋山/ナイト、香川/オルタナティブ・ゼロ
敵側:芝浦/ガイ、須藤/シザース、浅倉/王蛇(NEW)
中立:北岡/ゾルダ
脱落者:無し

龍騎アカデミア再編版を製作検討中!

  • いる。再編して欲しい。
  • いらない。このまま続き描いて。
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