緑谷出久の龍騎アカデミア   作:ジャック・オー・ワンタン

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長らくお待たせいたしました!続きになります!

サブタイトルからして訓練なのですが最後に奴が大暴れします。


第33話:救助訓練

 USJにやってきた僕らは13号先生と相澤先生の指示で訓練を始める。山岳地帯、水難、火災というあらゆる状況での災害訓練を僕は龍騎とドラグレッダーの力を借りてこなしていく。時折、かっちゃんと轟君が喧嘩をしそうになるも八百万さんが仲裁してくれたおかげで事なきを得た。普通に仲良くして欲しんだけどなぁ・・・

 

「では最後の訓練です。」

 

迎えた最後の訓練・・・荒れ果てた街を模倣した場所へやって来た僕らは13号先生から訓練内容を聞く。

 

「震災直後を想定した救助です。救助役の4人は要救助者16名を見つけ出し、救助してください要救助者役は各々好きな場所に隠れて救助を待ってください。尚、16名の内、4名は声が出せないという設定です。この方々の場所については私が指定します。」

「かくれんぼだ!」

 

訓練内容を聞いた芦戸さんは陽気にそう言うと13号先生が頷いた。

 

「ざっくり言うとそうですね。チーム分けを行いますので皆さんは準備してください。」

 

という事で決まった振り分けは救助を行うヒーロー役は僕と麗日さん、かっちゃん、峰田君。残りの皆は要救助者役となった。

 

「よーし!やるか!・・・変身!」

 

要救助者役の16人全員が隠れ、準備を終えた僕は龍騎のカードデッキを翳してベルトを腰に召喚するとポーズを執って変身する。

 

「ふぅぅぅぅ・・・シャッ!」

 

気合いを入れ、龍騎に変身した僕の背中を麗日さんとかっちゃんは静かに見つめるがそんな二人に構わず。皆に作戦を提案する。

 

「よし、じゃあ四方にそれぞれ散って捜してみようか?」

「分かった!」

「じゃあオイラはあっちを捜すぜ!」

 

麗日さんと峰田君は頷くと早速、捜索を開始して動きだす。しかし、かっちゃんは僕をじっと見つめたまま無言で立っていた。

 

「かっちゃん?」

「・・・なんでもねぇ。早く捜すぞ。」

 

かっちゃんはそう言って背を向けると左手で爆破を起こして飛び去って行く。かっちゃん・・・どうしたのだろう?僕に突っかからなくなったと思えば轟君と喧嘩したり反応が薄かったり・・・やっぱり、怒っているのかな?僕があの時・・・

 

「いや、今は考えちゃダメだ。僕も早く探さないと!」

 

首を横に振って気を改め、僕はかっちゃんと逆方向へ向かい、捜索を始める。

 

「おーい!緑谷君!ここだ!」

「尾白君!今助けるよ!」

 

尾白君を見つけた僕は倒壊したビルの地下にいる彼を助ける為、バックルからカードを一枚取り出してドラグバイザーに装填した。

 

『アドベント』

「グオオオオオオオオッ!」

 

直後、ドラグレッダーが現れ僕の周りでとぐろを巻きながら旋回すると地下に入って尾白君を背中に乗せて地上に戻ってきた。

 

「ありがとう!それにしても緑谷君の扱う龍は凄いね。」

「ははは・・・そ、そうかな?」

 

苦笑する僕に「素直になれ」と言わんばかりにドラグレッターが咆哮を上げる。神崎さんから貰ったライダーの力・・・僕は今これを人の為に使えている。そんな気になれた。

 

「麗日さんは飯田君をかっちゃんは切島君、峰田君は上鳴君を探したから・・・あと12人か。まだ声を出せない救助者を捜せてないから頑張って捜そう!」

 

◇◇◇

 

静寂に包まれた廃ビルの中・・・俺、轟焦凍は部屋の片隅に座って瓦礫の隙間から差す光を眺めながらあの忌々しい日を思い浮かべていた。

 

沢山の鍛錬道具が置かれた部屋、やや焦げた壁と床・・・嫌な匂いが漂うその中で幼き日の俺は息を切らす。

 

『焦凍!』

 

そして名前を呼ばれ、後ろに振り向いた瞬間絶望する。"アイツ"が立っていることに・・・No.2ヒーロー エンデヴァー・・・俺の父であり、俺が一番嫌う存在だ。

 

『いつまでへばっている?貴様は俺の最高傑作なのだ!それを忘れるな・・・』

「チッ・・・俺はお前の思い通りにはならねぇ!」

 

凍らせた左手を見て、届かぬ言葉をアイツに投げかけた。俺はアイツの力を使わずに頂点を目指す!絶対に・・・"右半身"の個性は使わねぇ!!

 

「にしてもおせぇな・・・いつまでぐずぐずしてんだ?」

 

ヒーロー役の奴に愚痴を零しながら外を見た・・・その時だった。

 

「あぁ~」

「ッ!?」

 

部屋の奥で男の声が聞こえてくると俺はすぐに身構えて声のした方を見やる。誰だ?明らかに今の声はクラスの奴らの声じゃなかった!

 

「なんだ?誰か居るのかァ~」

 

声の主は気だるい声を上げながらその姿を露にした。

 

「・・・!お前は!!浅倉!!なんで此処に!?」

「なんだァ?やるのかァ?」

「くっ!!」

 

不敵な笑みを浮かべる浅倉に戦慄が走る。何故、この間ここで暴れていた敵が潜んでやがるんだ!?まさか・・・残党?

 

「ちっ!」

 

考える余地はないと見た俺は地面を凍らせて浅倉に攻撃を仕掛ける。

 

「ハハハハハハハハハハッ!!変身ッ!」

「何!?」

 

しかし、浅倉は緑谷と似た名刺入れのような物であの変な姿に変身するとサーベル一本で俺の氷をどんどん砕いていく。

 

「くっ!なんだコイツ!!」

「ハハハハハハハハハハッ!!」

 

なんでコイツ効かねぇんだよ!!焦る俺に高笑いしながら浅倉はサーベルで氷を砕き切ると俺は瞬く間に胸元を斬られて仰け反った。

 

「ぐわあああああっ!」

「なんだァ?その程度か?」

 

そこからは一方的だった。浅倉は何度も俺をサーベルで叩いたり蹴ったり殴ったりを繰り返し俺のコスチュームはあっという間にボロボロになると同時に身体も動けないほど衰弱しきってしまった。

 

「ああっ・・・うぐっ・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・」

「もっと俺を楽しませろォ!!」

「があっ・・・やめっ・・・あぐっ!!」

 

何とか逃げようとする俺を容赦なく捕まえた浅倉に最早打つ手が無かった。やべぇ・・・このままだと・・・本当に殺される!!誰か・・・助け・・・

 

『アドベント』

「・・・は?」

 

そんな音声が聞こえた瞬間・・・ビルの壁を突き破って巨大なコブラが目の前に現れるとこちらに突進し、口を開けた。

 

「うわああああああああああああああっ!!」

 

そして強い衝撃と共に俺はそのままコブラのモンスターに噛みつかれてしまうのだった。

 

 




緑谷の変身後の気合入れは龍騎本家オマージュです。

まさかの浅倉が・・・なんでこんなところに居たんでしょうか?それより轟君はどうなったのか気になるところですが初期のクールな轟君でさえ逃げる選択取るとか浅倉マジでバケモンですな・・・

かっちゃんのアビス変身は次回になりそうです。

お楽しみください。

龍騎アカデミア再編版を製作検討中!

  • いる。再編して欲しい。
  • いらない。このまま続き描いて。
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