緑谷出久の龍騎アカデミア   作:ジャック・オー・ワンタン

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続きになります!

出来立てほやほやのアビス登場回です!


第34話:仮面ライダーアビス

「瀬呂君を救助したよ!」

「ありがとう!これで後は・・・轟君だけかな?」

 

救助訓練を済ませ、粗方救助をこなしていった僕らは残すは轟君ただ一人を残すところまでいく。

 

「チッ、よりにもよって半分野郎かよ。」

「かっちゃん。そんな顔しないで捜そう。」

「わーってるよ。とっとと捜すぞクソが。」

 

嫌そうな顔をしながらも捜索するかっちゃんに僕は微笑む。USJ襲撃の時はどうなるかと思ったけど・・・あの感じなら立ち直っていそうだ。

 

「おーい!緑谷。オイラ達も捜そうぜ。」

「うん!」

 

峰田君に頷いて僕もまた轟君を捜そうとした・・・その時だった。

 

キィィィン……キィィィン……キィィィン

 

「ッ!?」

 

ミラーモンスター出現を知らせる金切り音が聞こえ、僕は辺りを見渡す。こんな時にモンスターか!何処だ?

 

「緑谷?どうしたんだ?」

 

峰田君が首を傾げて僕に声を掛けた直後、目の前のビルの壁から巨大な蛇型のモンスターが現れてこちらに迫ってくる。

 

「はっ!峰田君危ない!」

「えっ?・・・ぎゃあああああああっ!!」

 

後ろを振り向いてモンスターを見て驚いた峰田君はそのまま気絶してしまうと僕は彼を抱きかかえながらモンスターの攻撃を回避する。

 

「くっ!峰田君!峰田君!!」

 

安全な場所に避難して気絶した峰田君に呼びかけるも返事はない。というか・・・今のモンスター!浅倉のベノスネーカーだよな?なんで浅倉のモンスターが!!・・・まさか!!

 

「ハハハハハハハハハハッ!!」

「ッ!!」

 

嫌な予感は的中した。僕が先ほどベノスネーカーが出てきたビルの方へ顔を向けるとそこには王蛇の姿をした浅倉がベノサーベルと気絶した轟君を手に現れた。

 

「浅倉!!はっ!轟君!!」

「ハハハハハハハハハハッ!!会いたかったぜェ~!龍騎のガキィ!」

「緑谷君!なんの騒ぎだ?」

 

騒ぎを聞きつけた飯田君ら他クラスメイトと相澤先生、13号先生も駆けつけると皆、王蛇を見て戦慄と恐怖に包まれる。まさに見てはいけないものを見てしまった表情を浮かべていた。

 

「おい・・・嘘だろ!」

「あれって浅倉じゃねぇか!なんでここに居るんだよ!!」

「待って・・・浅倉が抱えてるのって・・・轟君?」

「そんな・・・!!」

 

皆にまたあのトラウマが蘇る。しかも今度はかっちゃんではなく轟君・・・またしてもA組の中で実力ある人がまた襲われてしまった最悪の事態だ。

 

「13号・・・今すぐ秋山と手塚を呼べ!」

「は、はい!」

 

相澤先生は声を震わせながら13号先生にそう指示を出す。

 

「お前達は早く避難しろ!」

「なんだ?逃げるのかァ?」

「このっ!」

 

僕は咄嗟にA組の皆を襲おうとした王蛇に突進して轟君を開放する。

 

「うおっ!!」

 

王蛇は地面に転がって倒れるも直ぐに起き上がり、僕を睨んでイライラし始めた。

 

「緑谷!何をしている!早く逃げろ!」

「デク君!逃げよう!」

「麗日さん。君は轟君と峰田君を連れて逃げて。」

「そんなことできんよ!デク君!」

「早く!」

「ッ!?わ、分かった・・・」

 

一緒に逃げようと言ってくる麗日さんに強く声を掛け、僕は彼女に轟君、峰田君を預けると僕はカードを1枚引いてバイザーに装填した。

 

『ソードベント』

 

ドラグセイバーを手に王蛇と相対する。まずい・・・浅倉をここで止めないと本当に終わる!相澤先生と13号先生が秋山さんと手塚さんを呼んでいる・・・その二人が来るまで僕が・・・

 

「おい」

 

そんな時、僕らに声を掛ける者が居た。誰だろう?と思いつつ顔を向けるとそこには神妙な表情をしながら王蛇を睨むかっちゃんの姿があった。

 

「かっちゃん!逃げて!」

「・・・俺にそんなこと言うんじゃねぇ。」

「えっ?」

 

妙に落ち着いた口調でそう返したかっちゃんはゆっくりと自身を見つめる浅倉に歩み寄る。

 

「誰かと思えば・・・俺にやられたガキじゃねぇか・・・何の用だァ?俺はお前に興味がない。」

「どうとでも言えや蛇野郎。テメェに興味が無くても俺は借りを返さないけねぇんだよ!」

「面白い・・・ライダーの力を使わずに俺を倒せんのか?」

「・・・なんで俺がライダーの力を持ってねぇと決めつけたんだ?」

「・・・ッ!!」

 

かっちゃんの言葉に僕は驚愕する。・・・まさか!!そう、そのまさかだった・・・かっちゃんはポケットから鮫の紋章が描かれた水色のカードデッキを取り出し、王蛇と僕にそれを見せた。

 

「かっちゃん!それって・・・」

「あの鏡の奴に貰った。出久、お前は俺と同じ土俵に立った。今度は俺がお前と同じ土俵に立ってやるよ!」

 

そう言うとかっちゃんはカードデッキを翳してベルトを腰に装着する。そんな彼を見て王蛇は「ククク・・・」と不気味な笑みを零す。

 

「変身!」

 

そしてカードデッキをバックルに装着したかっちゃんは鮫を模した水色の仮面ライダー・・・アビスへ変身する。

 

「出久!手ぇ出すなよ!この蛇野郎に引導を渡してやらァ!」

「ハハハハハハハハハハッ!!おらっ!!」

 

満足げに高笑いした王蛇はそれに応えるかのようにアビスへベノサーベルを振り上げながら駆け出していくとアビスはカードを一枚引いて左腕にある"アビスバイザー"に装填した。

 

『ソードベント』

「はっ!」

 

ノコギリっぽい刃を持つ二本の長剣"アビスセイバー"を手にしたアビスは一時的にアビスバイザーを外して両手に持つとそのまま迫ってきていた王蛇と刃を交えて互角の戦闘を繰り広げていく。拮抗しているものの剣を二本持つアビスがやや優勢に立ち、気が付けば王蛇の腹部や腕に数回ダメージを与えていた。

 

凄い・・・流石かっちゃんだ!

 

「うおっ!?」

 

攻撃を喰らった王蛇は回りながら後退すると膝を付いてアビスを睨む。

 

「ハッ!中々に楽しませてくれるな!」

「黙れや蛇野郎。今俺が殺してやるよ!」

 

王蛇にそう返したアビスは左腕にバイザーを装備して新たにもう一枚カードを装填する。

 

『アドベント』

「ウウウ!!」

「ぐおっ!?」

 

契約モンスターであるアビスラッシャーを召喚したアビスは王蛇をそれで足止めする。

 

「チッ、邪魔だッ!」

「ウウウ!」

 

しかし、王蛇がアビスの方へ逃げた瞬間、アビスラッシャーは口から水を放つと主人も巻き込んで王蛇を攻撃する。

 

「「うわああああっ!!」」

 

激しい水流に王蛇とアビスは水に流されると互いに瓦礫に身体をぶつけて倒れる。

 

「いってぇ・・・」

「ウウウ!」

 

アビスは頭を抑えながら立ち上がると傍らに来たアビスラッシャーの頭を叩くと・・・

 

「この鮫野郎ッ!!!!何処に目ェ付けてんだァ!!!殺すぞテメェ!!!!」

「ウウウ・・・」

「ああん??ウウウじゃねぇわ!!!舐めとんのか!!コラァ!!!!」

「かっちゃん!お、落ち着いて!!!」

 

案の定、アビスラッシャーにブチギレて左手から爆破の個性を出す。これ、流石に止めないとアビスラッシャーをかっちゃんが倒しかねない。

 

「下らん茶番を・・・」

 

すると王蛇はふらつきながら立ち上がってカードを一枚引くとバイザーに装填する。

 

「させるかよ!」

 

アビスもまたバックルからアビスの紋章が描かれたカードを装填した。

 

『『ファイナルベント』』

「この野郎・・・はあああっ!」

 

王蛇がファイナルベント"ベノクラッシュ"を発動させる中、アビスもまた自身のファイナルベント"アビスライダーキック"を発動するとアビスラッシャーの目の前で飛び上るとアビスラッシャーは口から勢いよく水を放ち、アビスはその水に乗って空高く飛び上がる。

 

「「はあああああああっ!!」」

 

そしてバタ足で攻撃してくる王蛇目掛けてアビスも一回転して高圧の水を纏った蹴りを繰り出す。両者の蹴りは互いにぶつかり合うと爆発して相殺し、二人は「うわあああっ!」と叫びながら地面に落ちると変身が解除され地面に倒れてしまった。

 

「あぁ・・・ううっ・・・」

「はぁ・・・はぁ・・・クソが・・・ざまあ・・・みやがれ・・・」

 

大の字で倒れた浅倉にかっちゃんはそう言うとゆっくり立ち上がり、"右腕"の拳を高らかに上げた。

 

「勝った・・・かっちゃんが・・・浅倉に勝った・・・。」

 

浅倉に勝利したかっちゃんを見て僕はその場に座り込むと同時に彼の勇姿を目に焼き付ける。

 

「出久」

「かっちゃん?」

 

するとかっちゃんはこちらに振り向いて優しく微笑む。

 

「俺・・・勝ったぜ。浅倉に!」

「・・・うん!」

 

そんな彼に僕もまた嬉しくなり幼い頃のあの日の様に微笑むのだった。




いやぁ~まさかの爆豪が浅倉に勝利という結末に!借りを返したと言えるでしょうか?感想コメにもあったように爆破と水と言う如何にも相性が悪そうな組み合わせですがゆくゆくは轟君の様な戦闘スタイルを描けていければなぁと思っている次第です。

正直、かっちゃんをライダーにさせるか迷いましたが浅倉に引導を渡す、借りを返すにはライダーにするしかないと思いアビスの変身者に採用しました。

同時に今後はデク君とは原作終盤の様なアツい関係になるという展開に!今後の活躍に期待ですね。

さて、原作では敵に変装したオールマイトが出てくる回だったこちらですが実は浅倉を出すのは決めていたのですが誰かが浅倉に殺されて爆豪がアビスに変身する展開が初期案でした。因みに殺される役は13号や相澤先生、轟君や切島君が候補になっていましたが死柄木弔が死んだ直後にこの展開はキツいのでやめました。


本作における爆豪勝己/仮面ライダーアビス

USJ事件後、王蛇により右腕を個性再起不能にされたところを現れた神崎によってアビスの変身能力を得た。また左手の爆破の個性は残っており、たまにそれも使用した戦法も執る。

尚、契約モンスターであるアビスラッシャーのことは「鮫」若しくは「鮫野郎」と呼んでおり、アドベントで呼び出して自分を巻き込んだ攻撃をした際には彼にキレることがある。※555の乾巧とオートバジンの様な関係に近い。

本作における仮面ライダーアビス

本作では容姿等はほぼ原作と同じだが契約モンスターがアビスラッシャー単体となっており、契約のカードがもう一枚存在する。

これはもし、原典龍騎の世界にアビスが存在していたらこんなデッキ構成ではないか?という作者の妄想も含めて仕上げた設定となっています。

スペック
パンチ力:200AP
キック力:400AP
ジャンプ力:一跳び35m
走力:100mを5秒

ライダーそのもののスペックは龍騎と全く同じとなっている。※デク君のライバルは爆豪であるという原作の設定を生かしたいため、ライダーのスペックも合わせました。

デッキ構成
アドベント:アビスラッシャーを召喚2500AP。アビスハンマーは召喚しない為、APは控えめ。
ソードベント
ストライクベント
コントラクト
???

ファイナルベント:アビスライダーキック(本作オリジナル)
本作におけるアビスの必殺技、6000AP。アビスラッシャーが空に向かって吐き出した水に一回転しながら高圧の水を纏った踵落としを繰り出す。APの数値は龍騎のFBと同じである。

個性:爆破 左腕のみにある爆破の個性。ミラーモンスターには効かないが一般の敵やライダーに対して使用。

デッキ構成は爆豪らしく攻撃寄りとなっているが龍騎のようなガードベントがない為、耐久に不安があるものとなっている。

龍騎アカデミア再編版を製作検討中!

  • いる。再編して欲しい。
  • いらない。このまま続き描いて。
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