緑谷出久の龍騎アカデミア   作:ジャック・オー・ワンタン

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続きになります!


第37話:疾風

緑谷達が体育祭に参加していた頃・・・俺、手塚と秋山は雄英の依頼で対ミラーモンスターの警備に付いていた。

 

「それで?浅倉の行方は?」

「いや、まだ分かっていない。」

 

隣でそう尋ねてくる秋山に俺はそう返す。なんだろうか?この違和感は。さっきから誰かに見られている様なこの感覚は・・・これはそうだ!神崎の家に俺が行った時と同じ・・・いや、まさかな。

 

「どうした?何かあったのか?」

「いや、大丈夫だ。」

「俺は反対側の警備にあたる。何かあれば言えよ。」

「ああ、お前も気を付けてな。」

 

去っていく秋山の背中を見届け、俺はその場に腰掛ける。そして・・・傍らにあるミラーにゆっくりと顔を向けた。

 

「・・・!神崎!!」

 

案の定、そこには神崎士郎の姿があり、俺の事をじっと見つめていた。

 

「全てのライダーのデッキがこの世界に散らばった。」

「まさか!それでライダー同士の戦いを始めるのか?」

「いいや、俺はもうそんなものをする気はない。」

「じゃあ何の用だ?お前は一体何をしたいんだ!?」

「"仮面ライダーリュウガ"」

「ッ!?」

 

神崎の放ったライダーの名を聞いて俺は目を見開いた。

 

「緑谷出久の心の闇が解き放たれた時、そのライダーは現れる。もう1人の緑谷出久に気をつけろ。」

「もう1人の緑谷出久だと?」

「そうだ。奴は恐らくミラーワールドだけでなくこの世界すらも支配しようと考えるだろう。来たる仮面ライダーリュウガに備え、これを使え。」

 

神崎はそう言うと1枚のアドベントカードを渡してくると俺はそれを受け取り、カードの中身を見る。

 

それは疾風の風と鳳凰の右翼が描かれたカード・・・"サバイブ 疾風"のカードだった。

 

「俺もリュウガに警戒する。仮面ライダーリュウガが現れたら最後、俺も止められない存在になるだろう。だから・・・戦え!」

「・・・!待て!」

 

それだけ言い残した神崎は姿を消すと俺は彼から渡されたサバイブ疾風のカードを見つめ、それを自分のデッキの中に入れるとコインを取り出して緑谷を占った。

 

「・・・!何だと!!」

 

衝撃の結果が出る。なんと彼の未来が見れないのだ。未来が見えない・・・前例に一度だけあったがそれでも俺は驚愕した。もし、リュウガともう1人の緑谷出久が本当に存在するなら・・・

 

「緑谷!」

 

焦りの表情を見せた俺は直ぐに体育祭の会場へ振り向くと急いでそちらまで駆け出すのだった。

 

◇◇◇

 

第一種目が終わり、二年、三年生の第一種目が行われている中、僕は第二種目に向けて休憩とウォーミングアップを取っていた。

 

「どうだ?緑谷、調子はよ?」

「うん!大丈夫!バッチリだよ。」

 

隣でストレッチを行う切島君に笑みを浮かべながらそう返す。第二種目も1位を目指して頑張ろう!

 

「緑谷出久はいるか?」

「え?どちら様・・・って!手塚海之!?」

 

芦戸さんが部屋に入ってきた手塚さんを見て驚愕する。え?手塚さん!?

 

「手塚さん!?なんでここに居るんですか?」

「・・・緑谷、来い。」

「えっ?」

 

急に呼ばれた僕は背を向けた手塚さんを見るとそのまま部屋を出ていく。そんな僕をかっちゃんは無言で睨みながら見届けているのだった。

 

◇◇◇

 

「緑谷が手塚海之に誘われた!?もしかしてスカウト!?」

「葉隠さん。手塚さんはヒーローじゃないよ。」

 

興奮する葉隠に尾白は苦笑しながら言った。

 

「でも、なんであの有名占い師の手塚さんが緑谷を呼び出したんだ?」

「あのお二人お知り合いでしたっけ?」

 

砂糖と八百万は顔を見合わせて首を傾げると爆豪が間に入って二人を退けた。

 

「んな事テメェらに関係ねぇだろ。先ずは自分の事を心配しろ!モブ共!」

「モブだと?喧嘩売ってんのか?」

 

いつもの爆豪が放つ毒のある言葉を聞いて轟はただ一人反応して彼の前に立った。

 

「いい加減その口閉じて貰えるか?」

「ケッ、第一種目でまさかの気絶して失格になった半分野郎が何の用だ?」

「テメェ・・・あんまり調子に乗んなよ!!その面、目障りなんだよッ!!!」

「あぁ?やんのかァ?」

「おい!二人共やめろって!」

「そうだぜ!ここで喧嘩はよくねぇよ!」

 

一触即発となった爆豪と轟を切島と上鳴が慌てて仲裁に入る。

 

「上等だ!その喧嘩買ってやらぁ!表出ろ!半分野郎!」

「望むところだ!格の違いを見せてやるよ!!」

「やべぇ!誰か相澤先生呼んでくれぇ!!」

 

互いの個性を発動させながら睨み合う二人をA組の生徒たちはただ宥める事しか出来ないのであった。

 

◇◇◇

 

手塚さんに体育祭会場の裏側へ連れてこられた僕はようやくそこで立ち止まり、真剣な表情をした彼と相対する。遠くではプレゼント・マイクの実況と歓声が微かに聞こえ、種目が盛り上がりを見せているのが分かった。

 

「あの・・・手塚さん。どうしたんですか?」

 

沈黙を破った僕はじっと見つめてくる手塚さんに声を掛けた・・・次の瞬間。

 

手塚さんは無言でライアに変身するとじりじりと僕へ歩み寄ってくる。えっ?手塚さん?なんで!?どうして・・・うわっ!!ライアに殴られ、その場に倒れた僕を彼は沈黙を維持したまま殴りつけてくる。

 

「ああっ・・・ぐっ・・・手塚さん!なんで急に・・・ううっ!」

 

立ち上がっても尚、殴ってくるライアに恐怖とこのままでは殺されると悟った僕は遂にカードデッキを取り出して龍騎に変身した。

 

「もうっ!」

 

変身直後、ライアに反撃の一発をお見舞いして倒し、問い詰めた。

 

「手塚さん!」やめてください!どうして急に僕を!!」

「・・・リュウガを倒さなくてはならない。」

「リュウガ?」

 

手塚さんがライダー名らしきものを言った途端・・・僕の脳裏に声が聞こえてくる。

 

(あーぁ、バレるの早いなぁ・・・もう少し遊びたかったけどさ。)

 

えっ!?だ、誰なんだ!!この声って・・・僕!・・・ハッ!!瞬時に声の正体に気付き、僕は仮面越しで絶望に近い表情を浮かべた。リュウガ・・・まさかそれって・・・この間夢に出てきたあの黒い龍騎のこと!?

 

「緑谷・・・戦え!」

「ッ!?」

「お前がもう一人の緑谷に抗えるかを試す!それが出来ないなら今すぐ龍騎のデッキを破棄しろ!」

「手塚さん!!」

 

間違いない・・・これは本気の時の手塚さんだ!もう一人の僕・・・それが何なのか?黒い龍騎と関係があるのか分からない!でも今は・・・

 

手塚さんの試練を乗り越えないと!!

 

『ソードベント』

 

ドラグセイバーを手にし、僕はライアに身構える。恐らく手塚さんが出すのはコピーベント・・・そこから剣を交えて戦い、僕が体制を崩したところでファイナルベントを使ってくる筈だ!案の定、ライアはバックルからカードを一枚引く。

 

「緑谷、試させて貰うぞ。」

 

しかし、ライアが出したのはコピーベントでもファイナルベントのカードでもなかった。

 

「ッ!?」

 

辺りに凄まじい風が吹き荒れ、僕は目の前に出されたカードに釘付けとなる。

 

ライアが出したアドベントカード・・・それは黄金の右翼と吹き荒れる風が描かれた・・・

 

"サバイブ 疾風"だった。

 

 




まさかの展開でございます。仮面ライダーリュウガともう一人の緑谷の存在・・・デク君の夢に出てきた黒い龍騎と思われる存在への言及がなされました。

そして・・・手塚ことライアがサバイブのカードを!

龍騎ファンの皆様、大変長らくお待たせいたしました!!

次話で半オフィシャルで描かれていたあの幻のフォーム・・・ライアサバイブの活躍を作者が描きたいと思います!

リュウガを緑谷が止められるか試す為にサバイブを使った手塚・・・果たして緑谷は手塚に勝てるのか?

そしてアドベントカードはどうなるのか?これに関してはオリ要素が入りますが折角なら設定だけで終わり、原作で出てこなかったサバイブも出したいと思っている所存です。

龍騎アカデミア再編版を製作検討中!

  • いる。再編して欲しい。
  • いらない。このまま続き描いて。
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