緑谷出久の龍騎アカデミア   作:ジャック・オー・ワンタン

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続きになります!!

龍騎VSオーディン回です!


第44話:仮面ライダーオーディン

「緑谷出久。戦え!」

 

仮面ライダーオーディンに変身した神崎は僕にそう訴えかけてくる。

 

なんだこのライダー・・・明らかに今までのライダーとは違う!!・・・でも!

 

「変身!」

 

腹を括り、カードデッキを翳した僕は龍騎に変身するとドラグセイバーを手にオーディンと相対する。

 

やるしかない!神崎士郎を倒すつもりでやるんだ!!

 

先に仕掛けた僕はドラグセイバーで攻撃しようとした途端、オーディンは直ぐに消えてしまった。

 

「何っ!?」

 

辺りを見渡した直後、いつの間にか背後にいたオーディンに殴られてしまうとそこからは一方的だった。

 

殴られた僕は四方にふらつくとその先にはオーディンがいつの間にか立っており、再び殴られの繰り返し・・・

 

反撃の隙すら与える事もせず僕は地面に倒れてしまうとオーディンは僕を蹴り始め、再び一方的に攻撃されてしまった。

 

「ぐっ!ううっ・・・。」

「どうした?その程度か?」

 

倒れる僕にオーディンはそう言うとゴルトバイザーを手にしてカードデッキからカードを1枚引く。

 

「このっ!」

 

それでも僕は臆することなくドラグセイバーで倒そうとした瞬間・・・

 

『スチールベント』

「なっ!?うわあっ!」

 

ドラグセイバーを奪われてしまい、オーディンにドラグセイバーで反撃されると仰け反りながら再び体を地面に倒してしまう。

 

『ストレンジベント』

『アドベント』

 

そんな音声が聞こえた瞬間、今度は何処からともなくガイの契約モンスターであるメタルゲラスが僕に突進してきた。

 

ガイの契約モンスター!?なんでここに?・・・うわっ!!

 

「はぁ、はぁ、はぁ・・・」

「緑谷出久。立て!貴様はその程度では無いはずだ。」

 

オーディンはそう言いながら更にカードをバイザーへ装填しようとする。

 

これ以上・・・これ以上・・・

 

「やられてたまるかぁぁー!!」

『ストライクベント』

 

先手を取り、ドラグクローを装備した僕はカードを装填する隙を突いて炎を放った。

 

『ガードベント』

 

しかし、オーディンは直ぐにゴルトシールドを召喚すると僕のストライクベントを難なく防いでしまった。

 

「くそっ!」

 

悔しさのあまりその場に崩れ落ちて絶望する。なんだよ・・・。なんなんだよ!あの仮面ライダー!倒せる訳が無いだろ!!

 

「立て、緑谷出久。戦いはまだ終わっていない。」

『ソードベント』

 

今度は双剣ゴルトセイバーを両手に持ちながら再び僕に戦うよう促してくるオーディン・・・。やめてくれ!もうこれ以上は・・・

 

「諦めるつもりか?緑谷出久。」

 

僕の心を読んでいるかのようにオーディンはそう言った。

 

「俺はお前を試す権利がある。」

「今の僕じゃ・・・貴方を倒せません!」

 

諦め気味の声で膝を付きながら彼に答える。もう、限界かもしれない。僕には秋山さんや手塚さんのようにライダーとして上手に戦える自信はない。かっちゃんや麗日さんのように個性がある訳でもない。

 

僕はヒーローとしてもライダーとしても中途半端なんだ・・・。

 

『だから言っただろう?ボクが写し身になるってさ。』

 

ああ、この声は所謂もう1人の僕・・・リュウガか?

 

『キミを助けてあげるよ。ボクにその身を預けなよ?』

 

いっそその方が良いのかもしれない。全てを捨てて・・・

 

「緑谷出久!」

 

オーディンの声で我に返ると顔を上げて彼を見る。仮面の顔で表情は分からないが内にある顔はとても険しいそうな感じが漂っていた。

 

「奴の言葉に乗るな。お前にはお前の役割がある。自分が中途半端だの自分のせいだと責める必要はない。」

「でも僕は・・・秋山さんや手塚さんみたいに上手に戦えません。」

「そう思っているのはお前だけだ。」

「えっ?」

「数えてみろ。お前の周りにいる仲間を。」

 

オーディンの言葉で僕は混乱しながらも今居る仲間を数える。秋山さん、手塚さん、かっちゃん。麗日さん・・・

 

そうだ、僕は一人じゃない!今もこうしている内に浅倉や東條達が暴れているかもしれない!

 

多くのヒーロー達が・・・僕がノートに書いていたヒーロー達が殉職しているかもしれない。

 

その人達を守るのが僕の・・・

 

「僕の答えだッ!!だから・・・!貴方を倒すつもりで・・・!」

 

ダメ元ながらも渾身を込めた拳をオーディンへ繰り出す。するとその攻撃はなんとオーディンへ遂に命中し、彼の僅かなうめき声が耳に届いた。

 

「あ、当たった?」

「・・・ううむ、緑谷出久。よくぞ当てた。」

 

後ろに下がったオーディンは全然効いていなさそうながらも攻撃を当てた僕を称賛する・・・今だッ!

 

『ファイナルベント』

 

すかさずドラゴンファイヤーキックを発動し、とぐろを巻いたドラグレッダーと共に空を跳ぶと今までで本気の蹴りを繰り出す。

 

「はああああああっ!」

「うおおおおおっ!?」

 

炎を纏った僕の蹴りは見事、オーディンへ命中すると彼は倒れはしなかったもののふらつきながら後退し、変身を解除した。

 

「や・・・やった!」

「はぁ、はぁ・・・よくやった。緑谷出久。その力で・・・ライダー達を止めるのだ。」

 

神崎はそう言うと身体を粒子化させて鏡の中へと戻っていくと光となって消えていく。

 

「あっ!待って!!」

 

去っていく神崎を呼び止めるも既に彼の姿なく僕は呆然と屋敷の窓を見つめた時、足元に何かが落ちていることに気付いた。

 

「ん?なんだ?これって・・・カード?」

 

落ちているものを拾うとそれは炎を纏う金色の左翼が描かれたカード、"サバイブ烈火"だった。

 

「まさか・・・」

 

このカードを見て、ようやく神崎士郎が僕を呼んだのか理解する。彼は恐らくこのカードを使ってライダーを止めろ・・・と言いたいのだろう。

 

それは恐らくもう一人の僕・・・仮面ライダーリュウガも例外ではない。

 

「神崎さん・・・ありがとうございました!」

 

届かぬ感謝の言葉を屋敷の窓に伝え、僕は神崎邸を後にする。今は礼を言えなくてもいい。神崎とはまた会えそうな気がするから・・・。

 




最後はあっさりやられた感じのオーディンですが手加減してくれたようで何よりです。まぁ、本作のオーディンはどちらかと言うと味方寄りではあるのであくまでもデク君に道を示す立場でとどまっている感じでしょう。

実質、グラントリノポジにはなりそうですが・・・

そしてオーディンもとい神崎からの置き土産としてサバイブ烈火のカードを手に入れたデク君。

・・・と、いうことで龍騎ファンの皆さん大変長らくお待たせ致しました。遂に本作のワンフォーオールフルカウルポジである龍騎サバイブがお披露目となります!

果たしてサバイブを最初に使うのはどの場面か?展開は考えていますので是非、お楽しみください!

新たに登場した仮面ライダーファタル。本作でも登場決定!変身者は誰がいい?

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