本作でのミラーモンスターの設定
原作通り、鏡の世界から現れて人を捕食する。原作との違いは現実世界に出てきても活動が出来るという事。
現実世界の攻撃(個性等)に耐性を持っており、"ヒーローや敵の攻撃が効かない"という設定を設けています。※但し、ライダー本体は元が人間である為、普通にダメージを受ける。
"ヒーローや敵の攻撃が効かない"というオリジナル設定を付けましたがこの設定、本作の仮面ライダーにとっては重要な役割を担う事になるので付けさせて頂きました。
ミラーワールドの金切り音を聞いた僕と秋山さんは海兵公園を出てすぐ近くにある比較的広い路地へとやって来る。
「秋山さん、この辺りですよね?」
「あぁ、奴の存在が近い……」
「確か、『ミラーモンスター』……でしたっけ?」
「そうだ」
僕の放った怪人の名称に秋山さんは深く頷く。ここへ来るまでに秋山さんに聞いた怪人……ミラーモンスターとは鏡……或いは反射するものから出てくる怪人の事だ。
「奴らは人間を餌にしてミラーワールドへ引きずり込んで捕食する。」
「うわぁ……な、なんか……おっかないですね。」
「何をビビっている?俺達が扱っているのもミラーモンスターだぞ?」
「そ、それは分かりますけど……」
「まぁ、俺達のモンスターはカードデッキで契約を交わしているから余り問題は無い。普通なら餌をやらないと契約破棄となって捕食されるがこの世界では強化以外で餌をやる必要は無い。安心しろ。」
「餌……ですか?その普通の時の契約破棄って……」
「その事は知らなくていい。ただ今はモンスターを倒した時は生成されるエネルギーを餌として食わせてやればいい。そうすることでお前のモンスターは強くなる。」
「そ、そうですか……」
秋山さんの言葉に少し不安になるも納得する。兎に角、今はミラーモンスターが現れたらそれを倒して生成されるエネルギーを自分のモンスター……ドラグレッダーに餌として与えたらいいという事だ。
「きゃぁぁぁぁ!!!」
「ッ!?今のは!?」
すると少し先の方で女性の悲鳴が聞こえてくると遠くからパトカーのサイレンまでも聞こえ始めていた。
「秋山さん!」
「あぁ!行くぞ!」
顔を見合わせた僕らは頷き合うと急いで悲鳴が聞こえた場所へ走り出すのだった。
◇◇◇
「秋山さん!あれ!」
暫く走っていると多くの野次馬が集まっているのを目撃する。恐らくあの先にミラーモンスターがいるのだろう。
ダメだ!人混みが邪魔で良く見えない!何とか……あのガリガリ痩せた金髪のおじさんが少し右にズレてくれたら……
「はっ!?」
野次馬の1人が都合よく右にズレた時だった……見えてきた景色を見て絶句し、動かしていた足を止めてしまう。
「どうした?緑谷」
「か、かっちゃん……」
その様子に秋山さんも気付くと彼もまた足を止めて僕が見ていた景色を見る。
僕が見た景色……それは巨大な黄色の蜘蛛の怪人……ディスパイダーと奴の放つ糸に絡まれながらも必死に爆破の個性で抵抗する少年……幼なじみかっちゃんの姿だった。
「くそっ!離せ!クソがっ!!」
かっちゃんは必死に首や腕に絡んでいる糸を引っ張りながら抵抗するもディスパイダーの力が強いのか徐々に奴の元まで足が引き摺られていた。
「やはり、個性とやらではミラーモンスターを倒せないか。この世界のミラーモンスターは個性に耐性を持っている。奴らを倒せるのはライダーだけの様だな。」
抵抗するかっちゃんの様子を見て秋山さんは冷静にそう分析する。
そんな事……言ってる場合か!!
「かっちゃん……かっちゃん!!」
考えるよりも身体が動いていた。
「なっ!おい!緑谷!何をする気だ!緑谷ッ!!」
秋山さんの呼び止めも制止して駆け出した僕は一目散にかっちゃんとディスパイダーの前までやって来る。
「ッ!?デク!」
「かっちゃん!今、僕が助ける!」
「はぁ!?何言ってやがる!さっさと失せろ!無個性のテメェに何が出来んだ!」
「無個性でも……助けられる!」
僕に気付いて失せろと言ってくるかっちゃんにそう返す。
「無個性だと!?あの少年……まさか!」
「やめろ!下がれ!」
「あの少年が果敢に抵抗しているのにヒーローは何をしているんだ!」
野次馬からも前に出た僕に下がれと言い放つ声といつまで経っても救助にやって来ないヒーローに呆れる声が広がる。
そんな彼らとこちらを睨みながらディスパイダーに抵抗するかっちゃんに見られる中、僕はポケットから龍騎のカードデッキを取り出すとそれを目の前に翳す。
「ッ!?デク……お前!」
「言っただろ?助けるって!」
かっちゃんに目を向けながら腰に装着されたベルトに合わせて変身ポーズをとる。
「変身!」
そして龍騎のカードデッキをバックルに装着し、仮面ライダー龍騎へと変身する。
「す、姿が変わった!?」
「な、なんだ?あの少年!何者なんだ!?」
龍騎に変身した僕の姿にかっちゃんは目を見開き、野次馬達は驚きの声を上げ始める。
するとディスパイダーは急にかっちゃんを解放すると標的を僕に変えて糸を吐きながら襲いかかってくる。
『ストライクベント』
しかし、即座にカードを装填した僕の右手にドラグクローが装着されるとドラグレッダーの頭部を模した口から業火が放たれ、糸は瞬く間に焼却していった。
それを見たディスパイダーは続けて口から矢の様なものを吐き出すとそれを僕目掛けて放ってくる。
『ソードベント』
僕は続けてドラグセイバーを手にすると巧みな体術と剣術で矢を次々と地面に落としき、ディスパイダーの目の前で飛び上がると勢いに任せてドラグセイバーを振り落とした。
「はぁぁぁぁっ!!」
剣は見事、ディスパイダーの身体に斬り込みを入れるとそれが致命傷になって奴は動きを鈍らせながら後ずさりする。
「何っ!?」
しかし、最後の悪あがきにディスパイダーは口から矢を放ち、それが目の前まで迫ってくる。
しまった!避けきれない!……そう思い、次にくる痛みと衝撃を覚悟した時だった。
「はぁっ!」
目の前にナイトが現れると彼はダークバイザーで迫っていた矢を難なく斬り落とし、ディスパイダーと相対する。
「秋山さん!?」
「……前言撤回だ。やはりお前はアイツに似ている。人のピンチになると後先考えずに突っ走る"馬鹿"っぽさが特にな。」
「す、すみません……でも。」
「さっきの様子を見たら分かる。ソイツ、お前の知り合いなんだろ?」
ナイトはそう言っていつの間にか気絶していたかっちゃんへ顔を向ける。
「は、はい……」
「だったら守れ!それがお前がライダーになった理由だろう?」
「……そうです。」
「なら、死ぬ気で守れ!」
彼は僕に檄を飛ばし、後退すると弱ったディスパイダーが鳴き声を上げながら再度攻撃を仕掛けてこようとする。
「やらせない!僕はなりたいんだ!皆を守れるヒーローになりたいんだよ!だから……」
再びディスパイダーと相対し、バックルから龍騎の紋章が描かれたカードを引くとそれをドラグバイザーへ装填する。
『ファイナルベント』
「ドラグレッダー!力を貸してくれるかい?」
その言葉に呼応するかのように上空に現れたドラグレッダーは地上に降り立つと僕の周りでとぐろを巻きながら旋回する。
「はぁぁぁぁぁっ!」
地面を蹴り上げ、ドラグレッダーと共に空中へ飛び上がると、そのまま炎に包まれながら強烈なキックを繰り出す。
「SMASH!!!!!!!!」
炎の蹴り……"ドラゴンライダーキック"がディスパイダーへ炸裂すると奴はそのまま爆散すると跡形も無く消滅してしまった。
「あれは……」
直後、ディスパイダーの居た場所から光るものが浮かび上がり、ドラグレッダーはそれを口の中へ入れ一瞬で平らげると満足した様子で鏡の中へと姿を消していくのだった。
あれが……モンスターから出るエネルギーだったのか……それよりも
「そうだ!かっちゃん!」
慌ててかっちゃんの方へ駆け付けると気絶した彼を揺さぶって安否を確かめる。
「ん……んぐぅ」
「よ、良かった……」
幸い息はあり、意識を失っているだけだと分かるとホッと胸を撫で下ろす。
「緑谷、安堵しているところ申し訳ないが状況は余り良くないぞ。」
「えっ?」
ナイトに声を掛けられ、我に返って辺りを見渡すとそこには何台も停車しているパトカーと数人のヒーロー達の姿が視界に映っていた。
「うわぁ……」
「うわぁ……じゃない!この馬鹿!面倒な事になる前に早くここを去るぞ!」
「は、はい!」
仮面ライダーの存在をこれ以上知られるとまずいと思った僕とナイトは野次馬達が今更ながら駆け付けてきたとあるヒーローに釘付けになっている間に颯爽とした足取りでその場を去るのだった。
龍騎序盤に登場したモンスターとの戦闘でした。ヒロアカ本作でヘドロヴィランとの戦闘でしたが本作ではディスパイダーとの戦闘に置き換えです。
恐らく本作でのミラーモンスターは物凄く猛威を奮うでしょう。
次回、いよいよあのライダーが登場です。
今回登場したミラーモンスター
ディスパイダー
龍騎本編第1話・2話で登場したモンスター。
本作では爆豪を餌として狙っていた。
龍騎アカデミア再編版を製作検討中!
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いる。再編して欲しい。
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いらない。このまま続き描いて。