遂にこの2人の再会です。
「トラの化け物だと?」
運転手から聞いたトラの化け物と聞いて僕達ライダー勢は直ぐに誰かの仕業であるかを見抜いた。トラの化け物・・・鏡から出てきたということは間違いない!東條の契約モンスターであるデストワイルダーだ!
「トラの化け物・・・!!」
しかし、香川先生はデストワイルダーの存在を知ると僕らより直ぐに立ち上がってバスの外に出た。・・・香川先生?
「相澤先生。生徒達の安全を確保して下さい。私はそのトラの化け物の後を追います。」
「香川先生。何のおつもりですか?」
バスの外に出た香川先生を相澤先生は冷たい目で見ると彼は眼鏡を上げながら言った。
「"彼"とはいずれ清算をするべき時が来ると思ってましたから。」
「彼?」
「東條悟・・・私は彼と会わなければならない。」
「ッ!?」
香川先生の口から出た東條の名を聞いて僕は目を見開いた。香川先生・・・東條とどんな関係が?兎に角、僕も行かないと!・・・と思っていた矢先、立ち上がった僕を秋山さんが止めた。
「秋山さん?」
「行かせてやれ緑谷。奴と東條には切っても切れない縁がある。」
「どういうことですか?」
僕の問いに秋山さんは黙り込む。なんなんだよ!
「もういいです!僕も行きます!」
「おい!緑谷。待て!緑谷ッ!」
「緑谷!どこ行くんだ!?戻ってこい!」
「「緑谷!」」
痺れを切らした僕は秋山さんの手を振り切り、皆の声も無視して香川先生の後を追う。らしくない!いつも冷静な香川先生が東條のことになるとああなるなんてらしくない!何があるんだ?香川先生と東條は!
◇◇◇
「よし、戻ってきたか。」
戻ってきたデストワイルダーを見て東條は微笑む。
英雄になる為だ。英雄を騙る奴らを僕が倒す。芝浦君のお陰で雄英高校からカリキュラムも入手できた。彼らを乗せたバスがこの先の道路を通ることも分かっていた。手始めにデストワイルダーを通らせたけど上手くいったみたいだ。
「東條、上手くいったんだな?」
「うん、上手くいった。」
傍らのきりかぶに座っているMr.コンプレスに東條は頷く。
「んで?確か、芝浦とトゥワイスがこの隙に雄英のバスを・・・荼毘と黒霧とトガちゃんが待機だったよな?」
「そうだよ。ちょうど近くを彷徨いていた邪魔者も排除したしね。」
「確か・・・マスキュラーだったか?アイツ、結構イキってた割には弱かったな。」
「ライダーの力の前に個性も通用しないからね。」
「へへっ、楽勝だな。」
しれっと敵も倒したこともあってか東條とコンプレスは余裕の笑みを浮かべた。
「やはり貴方でしたか。」
「ッ!?誰だ!」
突如として聞こえてきた声に東條達は警戒すると近くの木陰から雄英高校教師・・・香川秀行が姿を現した。
「・・・先生!!」
「お久しぶりです。東條君。」
嘗ての教え子と邂逅した香川は東條をじっと見つめた。
「やはり貴方が敵連合のリーダーでしたか。そうすれば先程のデストワイルダーの出現も辻褄が合います。」
「まさか、先生もあの中に?」
「ええ、そうです。まさか、元教え子の君が敵になっていたとは」
香川は東條に深く頷くと共に彼が敵になったことを残念がった。
◇◇◇
「ッ!?東條が・・・香川先生の元教え子!?」
薄暗い森の中、僕は東條と香川先生の話を聞いて驚愕した。嘘だろ!?だから香川先生はデストワイルダーの話を聞いてあんなに?
「東條君、頼む!自首してくれ!私は教えた筈。英雄は多くを守る為に、一つを犠牲に出来る勇気を持つ者のこと。そう教えた筈!」
「先生は相変わらずだなぁ・・・僕、言いましたよ?ライダー同士の戦いに勝つことが真の英雄だって。」
そう言って東條と付き添いのコンプレスがデッキを翳してベルトを装着する。その様子に香川先生は一息吐いて目を瞑ると覚悟を決めて彼もまたデッキを翳した。
「「変身!」」
「・・・変身。」
各々ライダーに変身した3人は暫く相対すると武器を構えて戦闘態勢に入る。・・・香川先生!!
「変身!」
居てもたってもいられなくなった僕もまた変身して3人の前に出る。
「緑谷君!バスに残るよう言った筈ですよ?」
「香川先生。今の話、全部聞きました。でも東條は敵です!教え子でも敵に変わりは無いんですよ!」
「分かっています。ですが・・・」
「先生、僕にとって先生は大事な人です。だから犠牲になって貰わないと。・・・はあっ!」
タイガはそう言うとオルタナティブ・ゼロ目掛けてデストクローを振り上げる。
「香川先生!」
『アクセルベント』
「うわあっ!?」
しかし、オルタナティブ・ゼロは直ぐにアクセルベントで加速するとタイガを高速で斬りつけて地面に倒した。その攻撃にベルデは驚いて後ずさりした。
「東條君。君は・・・除籍です!」
「うわっ!?」
オルタナティブ・ゼロの怒りの斬撃がタイガに炸裂し、奴は立ち上がっては倒れ、立ち上がっては倒れを繰り返していた。
「うっ、ぐううっ」
「終わりですよ。東條君。」
「せ、先生!」
「命乞いですか?仮にも英雄でしょう?君。」
ファイナルベントのカードを手にするオルタナティブ・ゼロにタイガは後ずさりする。
「緑谷君。貴方が来たのは想定外ですが折角です。貴方はもう一人のライダーを・・・」
オルタナティブ・ゼロはそう言ってベルデに顔を向けた瞬間、僕らは彼が居ないことに気付いた。・・・しまった!!見失った!まさか!!
『ファイナルベント』
「貰ったぜぇ!!」
「なっ!しまっ!ぐわっ!!」
「香川先生!!」
「うわぁぁあああっ!」
突如として姿を現したベルデはデスバニッシュを発動するとオルタナティブ・ゼロに命中しそのまま空中で一回転してオルタナティブ・ゼロの首元を地面に叩きつけた。
「ぐほっ!!」
「香川先生っ!!」
「ぐっ・・・馬鹿な・・・」
「先生・・・さようなら。」
『ファイナルベント』
「はっ!やめろ!」
僕が制止するも束の間、直ぐにタイガがファイナルベントを発動するとオルタナティブ・ゼロはそのままデストワイルダーに捕まって地面を引きづられてしまった。
「うわぁぁぁぁぁっ!ぐぁぁぁあっ!」
そして・・・タイガの目の前まで引きづられたオルタナティブ・ゼロは奴のデストクローを腹部に刺されてしまう。
「ああっ!香川先生ッ!」
「ごふっ、ぐほっ・・・」
正座したまま動かなくなったオルタナティブ・ゼロは変身を解除させられるとデッキが地面に落ちて香川先生が口から血を流したまま倒れた。
「香川先生!香川先生ッ!!・・・そんな!」
そして香川先生はオルタナティブのデッキと共に粒子化すると彼の亡骸は跡形もなく消滅してしまった。・・・そんな。香川先生が・・・死んだ?嘘だろ?なんで・・・なんで僕は動けなかったんだ!!どうして!僕は何も!
「先生・・・ごめんなさい。ごめんなさい。」
そんな中、タイガは仮面越しで泣きながら香川先生に謝罪した。コイツ、狂ってる。
・・・ふざけるな。ふざけるな!!!
「東條ォォォォォッ!!!!」
『サバイブ』
激昂した僕は龍騎サバイブへ変身するとそのままドラグブレードを振り上げてタイガへ迫った。
「おっとさせるかよ!」
「邪魔だッ!」
「うわぁぁぁぁぁっ!!」
奴の前に立ったベルデを殴り飛ばして変身を解除させて気絶させると勢いよくタイガに攻撃して地面へ倒した。
「うわっ!」
「東條!貴様ッ!」
「ごはっ!ぐほっ!うおっ!」
ドラグバイザーツバイを投げ捨て、素手の状態になるとタイガの上に馬乗りになって何度も殴りつけた。
お前が!お前が香川先生を!香川先生を!絶対に許さない!!お前だけは・・・
"生かしてはおけない!!!"
「あっ、ぐふっ・・・やめ・・・」
「うおおおおおっ!」
「ごふっ」
地面に倒れ、痛みに悶絶しながら僕の拳を止めて逃げようとするタイガのうなじを掴んで再び殴って倒すと僕はドラグバイザーツバイを拾い上げてファイナルベントのカードをバックルから引くと息を切らしながら装填しようとする。
「緑谷!よせ!」
刹那、そんな声が聞こえてきて振り返るとライダーに変身した秋山さん達の姿があった。
と、言うことでまさかの香川先生。突然の退場となりました。ベルデとタイガのファイナルベントを喰らっての死という結末。そして結局教え子だった東條に殺されてしまいました。
香川先生を殺されて怒りがマックスになったデク君。しかもサバイブになってベルデをワンパンからの変身解除。素手でタイガを追い詰める程でした。
このタイガをデク君が殴りまくるシーンは同じ仮面ライダー繋がりでクウガ対ジャラジの有名なあのシーンを意識して描きました。
香川先生だけでなくマスキュラーも東條らによって始末されているようです。その為、本作ではプッシーキャッツ、洸太くんは出てこない仕様になりました。(その代打として香川先生、秋山、手塚の3人が林間学校に付いて行く展開となりました。)
果たして次回、どうなるのか?
現時点でのライダーの立ち位置
ヒーロー側:緑谷/龍騎(龍騎サバイブ)、秋山/ナイト、手塚/ライア(ライアサバイブ)、麗日/ファム、爆豪/アビス、心操/オルタナティブ
敵側:芝浦/ガイ、浅倉/王蛇、東條/タイガ、トゥワイス/インペラー、Mr.コンプレス/ベルデ
中立:北岡(由良)/ゾルダ、神崎/オーディン
脱落者:須藤/シザース、香川/オルタナティブ・ゼロ
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