「誰だァ?お前。」
現れた蒼い炎の青年に王蛇はベノサーベルを肩にかけながら尋ねた。
「何の・・・騒ぎだ?」
「ッ!轟君!」
すると相澤先生の背で気絶していた轟君が目を覚ますと王蛇達を見て直ぐに起き上がった。
「ッ!?なんで浅倉がいんだ!それに緑谷、麗日!無事だったのか?」
「轟君も目が覚めて良かった!」
「おい!安心してる暇はないぞ!」
相澤先生の言葉に僕らは青年に目を向ける。誰なんだ?アイツは?分かるのは東條と来たということから間違いなく敵であることは確かだ。
「俺は荼毘、荼毘は通り名だが、その時が来れば名乗ってやるよ。」
「てめぇも敵か!だったら容赦しねぇよ!」
轟君は荼毘と名乗った青年に身構えると荼毘は何処か悲しそうな眼をして言った。
「哀しいなぁ・・・轟焦凍。」
「ッ!?なんで俺の名前を!」
荼毘が轟君の名前を呼んで本人どころか僕らも驚愕する。なんでコイツは轟君の名前を知っているんだ!?轟君の反応を見るに知り合いではないのは確か。じゃあどうして?
「なんで知ってんだろうなぁ?お前がエンデヴァーの息子だから・・・とでも言っておこうかァ?焦凍ォ!」
「ッ!?半分野郎がエンデヴァーの?」
「ええっ!?そうなん!?」
「・・・くっ!」
なんて最悪なタイミングだろうか?アビスとファムに轟君の秘密がバラされてしまう。
「轟がエンデヴァーの息子であると認識している・・・ということはエンデヴァーに恨みでもあんのか?」
「ハハッ!どうだろうね?」
相澤先生の問いかけに荼毘は笑って誤魔化す。
「荼毘君。長居は無用だよ。僕らは先生の時間稼ぎだから。」
「先生?」
荼毘の隣に立っていた東條に眉を寄せる。先生?香川先生か?いや、でも香川先生は奴の手で殺されてしまった。
「そう!僕が香川先生よりも大事な人と思っている人だよ!」
「チッ、てんめぇ!」
東條の発言にアビスが舌打ちしてアビスクローを構えた瞬間、僕らを蒼い炎の壁が阻んで分断する。
「くっ!?」
「悪いがこれ以上の茶番は無用だ。俺達は神野区へ向かう。そこで全てが終わる。」
荼毘はそう言うと笑みを浮かべながら続けてこう言った。
「オールマイトもエンデヴァーもな。」
「ッ!?何!待てっ!」
立ち去っていく荼毘達を追いかけるも燃え盛る蒼い炎に阻まれて彼らを見失う
「チッ!これでどうよ!」
するとアビスがアビスクローから水を放つと蒼い炎は何とか消化されて僕達は難を逃れる。流石、かっちゃん!
「おい!出久、丸顔!半分野郎!先生無事か?」
「ああ、大丈夫だ。」
駆けつけたアビスに轟君が答えるとナイト、ライア、そしてゾルダも後に続いて合流する。僕とアビス、ファムは一旦変身を解除して駆けつけてくる3人を迎え入れた。
「あーやだやだ。俺の車に傷が付いたらどうしてくれるの全く。」
「請求ならあの蒼い炎を放った敵にすることだな。」
自分の車が燃えて落胆するゾルダにナイトはそう言いながら変身を解除する。
「そうだ!浅倉と芝浦は?」
「どさくさに紛れて撤退した。浅倉は恐らく芝浦達を追ってる筈だ。」
「あぁアイツそう言えば東條にも因縁あったね。つくづく面倒な男だよ全く。」
「それでどうする?アイツら神野区へ向かうとか言ってなかったか?」
ライアもまた変身を解除すると荼毘達の足取りを確認する。
「神野区って何処?俺知らないよそんな所。」
北岡さんは面倒くさそうにそう口走った時だった。
キィィィン……キィィィン……キィィィン
「「ッ!?」」
ミラーモンスター出現を知らせる金切り音が聞こえ、僕達は辺りを見渡した。
「緑谷?どうしたんだ?」
僕らの反応を見て、ライダーの力を持たない轟君と相澤先生がキョトンとした時、彼らの後ろから声が聞こえてくる。
「お前達、揃っているようだな。」
「神崎士郎!?」
「ッ!?なんだ!お前!」
「何処に隠れていた!?」
轟君と相澤先生は慌てて現れた男・・・神崎士郎に身構えて距離をとる。
「大丈夫だ。奴は敵ではない。」
秋山さんが2人にそう言うと僕を含む6人のライダーは神崎と相対する。
「緊急事態だ。ミラーワールドに異変が起きている。」
「ミラーワールドに異変?」
「そうだ。恐らく神野区にいる敵が元凶だろう。」
神崎の言葉に僕らは息を呑んだ。神野区にいる敵・・・それって!
「オールマイトとエンデヴァー、その他ヒーローも神野区で戦闘を行っている。時間が無い。お前達6人のライダーは敵側に付いたライダーを倒し、ミラーワールドから出てくるモンスターも倒さねばならない。」
「ミラーワールド?モンスター?何の話だ?」
話に付いていけない轟君と相澤先生は僕らと神崎を交互に見る。この2人には後で詳しく話そう。
「それで?お前はどうするんだ?」
「俺も戦う。リュウガの気配も強くなっている。」
「ッ!?リュウガ!」
デッキを手にした神崎を見て僕はリュウガの名前を聞くと身震いする。
「変身」
オーディンに変身した神崎は腕を組むとゴルトバイザーを手にした。
「仮面ライダー達よ。戦え!敵連合に属するライダーと戦い、この世界を救え!」
『アドベント』
オーディンがカードを装填すると彼の契約モンスターであるゴルトフェニックスが現れ、神々しい翼を羽ばたかせながらオーディンを連れて神野区と思われる場所へ飛んで行った。
「全く・・・面倒なことになったね。」
「だが神崎が情報を教えてくれた。これで手間は省けたな。」
「でもオールマイト達が神野区にって・・・」
「あぁ、そうとうヤベェ状況だろうな。」
かっちゃんは僕に深く頷いてオールマイト達の心配をする。
「俺達は神野区へ向かう。相澤と・・・お前は轟と言ったか?お前達は伸びている仲間達を救護しろ。」
「待ってくれ!俺も行かせてくれ!」
「ダメだ。」
轟君の申し出を秋山さんは即答で断る。
「お前にはこの仲間を助ける使命がある。俺達ライダーは敵連合にいるライダーを倒す使命がある。準備を整えたら後で来い。」
「そういう事だ轟。今は秋山達に任せよう。」
「・・・分かりました。」
今回に関しては流石に秋山さん達に任せる判断をした相澤先生の説得により轟君も渋々頷く。
「轟君大丈夫!僕達ならやれるよ!」
「秋山、手塚。3人をお願いします。」
「ああ、任せてくれ。」
僕らを託した相澤先生に手塚さんはそう答える。と次に僕らへ顔を向けた。
「緑谷、爆豪、麗日。秋山と手塚の指示通りに動け。俺は轟と共に他生徒達を救護して雄英に戻る。くれぐれも・・・くれぐれも死ぬんじゃないぞ。」
「「はい!」」
「わーってら!おい半分野郎!てめぇに心配されなくとも俺達なら大丈夫だわ!」
「そ、そうか。分かった。」
かっちゃんの言葉に轟君は心配そうながらも安堵した笑みを浮かべた。
「北岡、お前の車は?」
「動くけど5人乗りだよ?誰か一人は別行動じゃない?」
北岡さんは自身のポルシェを指差して言った。
「俺と緑谷はサバイブのカードを持っている。それでモンスターをバイクにして移動しよう。それでいいな?緑谷。」
「はい!」
手塚さんの案に僕は頷く。
「よし、行くぞ!」
「「はい!」」
こうして僕らは神野区へ向かった敵連合のライダーと浅倉を追って各々移動を始める。オールマイト・・・どうかご無事で!
と、言うことで荼毘登場回でした!ヒロアカを最後まで見ている方は「あぁ」と哀しむでしょうが果たして本作の荼毘はどうなるのか?
そしてオールマイト達が神野区へ向かっている事を告げた神崎ことオーディン。神野区と言えば例の梅干し一人しか居ないでしょう。
そろそろリュウガを除いた最後の仮面ライダーを出す時が来ました。アンケートの結果はダントツであの子だったのでそろそろ出てきてもらいましょう。
※公式からファタルの出る仮面ライダーアインズが配信されるまで投稿を一旦、ストップします。二次創作とはいえ先に出すのは野暮と判断しました。よろしくお願いします。
新たに登場した仮面ライダーファタル。本作でも登場決定!変身者は誰がいい?
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