緑谷出久の龍騎アカデミア   作:ジャック・オー・ワンタン

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さあ、続きになります!

いよいよ本作のラスボス。仮面ライダーリュウガが登場です!


第56話:仮面ライダーリュウガ

「あ、あぁ・・・」

 

現れたもう1人の自分を見て僕は震える。

 

「あん?何?」

「ッ!?まさか!」

 

ライアとガイもようやく戦闘を中断してもう1人の僕へ顔を向けた。

 

「クククッ!アッハッハッハッハッ!!!!」

 

狂ったように笑い出したもう1人の僕。その姿にA組の皆は戸惑いを隠せなかった。まるで僕の正反対の様だ・・・と。

 

「てめぇ!何者だ!なんで出久の姿をしてやがる!」

「出久くんが・・・2人?」

 

アビスとファタルも2人存在する僕に戸惑う。そして、もう1人の僕が不敵な笑みを浮かべながら言った。

 

「何者?酷いなぁ〜ボクも緑谷出久なんだどさ。」

「はぁ?」

「どういうことだよ!」

 

切島君と砂糖君がもう1人の僕の言葉に困惑する。

 

「なら自己紹介するよ。ボクは緑谷出久。厳密にいうと今は「鏡像の緑谷出久」。そして・・・仮面ライダーリュウガでもある。」

「仮面ライダー?なんだそりゃあ?」

 

鏡像の僕に切島君は眉を寄せた。やめろ!ライダーの事を話すな!

 

「なんだぁ・・・写し身のボクや君らの友達から聞いてないのかい?仮面ライダーは別の世界から生み出された存在・・・ミラーワールドがこの世界と繋がってモンスターを生み出した末に生まれた・・・殺し合いをしていた戦士のことさ。」

「ッ!?それってまさか!」

 

A組の視線が僕とアビス、ファムへ向けられる。同時にライダーのことを隠していた轟君は黙って俯いていた。

 

「そう!ここにいるカードデッキを使って変身している彼らも仮面ライダー!これからこの世界は仮面ライダーが物を言う世界になる!」

 

よりにもよって生中継されている中での暴露だった。これにはライダーの存在を隠していたヒーロー達も苦い顔をする。

 

「もしかして鏡の中から出てくる怪物って・・・」

「そう、それがミラーモンスターだ。」

 

八百万さんの問いに鏡像の僕は頷く。

 

「宣言しよう!!ボクはこれからミラーワールドとこの世界を統べる王になる!モンスターに個性の力も通用しない!ライダーの力を持った者が生き残りこの世界に生きられる権利を得られる。キミ達がだーいすきなデスゲームを始めようじゃないか!!!」

「世界を・・・統べる王だと?」

 

すると気絶していたオールフォーワンが立ち上がり、鏡像の僕を睨んだ。コイツ!まだ動けるのか!

 

「あぁ、キミは確か・・・オールフォーワン。他者から個性を奪って成り上がった魔王。・・・フッ、実に滑稽だ。魔王はこの世界には要らない。王だけで良いんだ。」

 

オールフォーワンを嘲笑った鏡像の僕はポケットからカードデッキを取り出すとベルトが装着される。

 

「あれって緑谷や爆豪と同じ・・・」

「まさか!」

 

全員が見つめる中、鏡像の僕は目を閉じながら放った。

 

「変身」

 

カードデッキがバックルへ装填されると鏡像の僕は夢に何度も出てきた黒い龍騎・・・仮面ライダーリュウガへと変身した。

 

キィィィン……キィィィン……キィィィン

 

同時に金切り音が鳴り響くとオーディンが姿を現す。放たれたその声は焦りが混じっており、ライダーを作った本人ですらもイレギュラーな事態であることが分かった。

 

「ライダー達よ・・・遅かった!奴は完全にミラーワールドを掌握した!最早、修正も効かない!」

「ぐううう!ぬぁぁあっ!!」

 

それを他所にオールフォーワンは立ち上がるとリュウガ目掛けて殴りかかる。

 

しかし、彼はそれを難なく躱すとそこから一方的にシンプルな肉弾戦でオールフォーワンを圧倒した。

 

「ぐおっ!ぐはっ!バカな!僕の個性が効かないのか!?」

「言ったよね?魔王は要らないってさ。」

 

半分笑った様な口調で言ったリュウガはカードを取り出すとバイザーへ装填した。

 

「ッ!先生ぇ!やめろぉ!」

『ファイナルベント』

 

タイガが叫ぶも虚しくファイナルベントが発動し、漆黒の龍、ドラグブラッカーが現れると不気味な炎を吐き出した。

 

「うぐっ!?ぐおおおおっ!?」

 

その炎は石化しオールフォーワンを完全に拘束するとリュウガはとぐろを巻くドラグブラッカーと共に浮き上がって禍々しい炎を纏った蹴りを放った。

 

「はあぁぁぁあっ!!」

「ぎゃぁぁぁぁぁぁあああっ!!」

 

禍々しい炎の蹴りはオールフォーワンに命中すると彼は悲鳴と共に爆散しリュウガに踏みつけられた。

 

「があっ!あっ!あああああっ!ああっ!!」

 

オールフォーワンはリュウガの足を掴んで手を伸ばすもその身体は粒子化し、呆気なく消滅してしまった。

 

「ッ!?オールフォーワンを倒しただと!?」

「クククッ」

 

オールフォーワンを殺害したリュウガにオールマイトは驚愕する。

 

「先生ッ!うわぁぁぁっ!!!」

「やべぇ!東條が!」

「くそっ!ずらかるぞ!」

『クリアーベント』

「えぇ、もう終わり?あっ!バイバイ出久くん!」

 

精神崩壊したタイガを連れてベルデ、インペラー、ガイ、荼毘、ファタルはこの場から離脱する。

 

「チッ、逃げたか。」

 

ベルデらに逃げられた王蛇は舌打ちするとリュウガへ顔を向けた。

 

「黒い龍騎・・・新しいライダーか?面白い!」

 

リュウガを見て王蛇が近付こうとしたがナイトが彼の行く手を阻む。

 

「退け、コイツは俺がやる。」

「秋山!リュウガと戦うのか?」

「ああ、そうだ。」

 

心配そうに見つめるライアを他所にナイトは歩き出すと僕の前で立ち止まる。

 

「緑谷、自分を責めるな。奴は現れるべくして現れたモンスターだ。」

「モンスター?酷いなぁ〜というか写し身の僕を渡してくれよ。ボクは彼を取り込む必要があるんだから。」

 

僕の身柄を渡すよう言ってきたリュウガにアビス、ファムが僕の前に立った。・・・かっちゃん、麗日さん?

 

2人だけじゃない。轟君を筆頭にぞろぞろとA組の皆が僕を守るようにしてリュウガの前に立った。

 

「皆・・・どうして?」

「当たり前じゃん!クラスメイトが危険にさらされてんだよ?」

 

耳郎さんは僕にそう答えると八百万さんが続いて言った。

 

「そうですわ!」

「緑谷!お前は1人じゃねぇよ!」

「ああ!あんな偽物!皆で倒しちまおうぜ!」

「オイラ、緑谷があんな得体の知れない奴らと戦ってたなんて知らなかったから正直、益々憧れたぜ!」

「八百万さん、切島君、砂糖くん、峰田君・・・」

 

僕は顔を見上げて皆の背中を背中を見る。

 

「緑谷、お前は1人じゃない。俺たちが付いてる。」

「正直、よく分からねぇけど。お前や爆豪だけ頑張ってるの目覚め悪いって!」

「そうだぜ!だから俺を頼れ!」

「ダークシャドウ!やるぞ!」

 

障子君、瀬呂君、上鳴君、常闇君・・・

 

「ボク、正直ライダーとか分かんないけどやるしかないよね?」

「ケロ、緑谷ちゃんは渡さないわ。」

「そうよ!アンタに緑谷の代わりなんて出来るわけないでしょ?」

「そーだ!そーだ!」

 

青山君、蛙吹さん、芦戸さん、葉隠さん・・・

 

「緑谷君は渡さない!例えそれが本人自身だとしても!」

「うん!」

「浅倉を正直倒したいところだが友の危機を救うのが先だ!」

 

尾白君、甲田君、飯田君・・・

 

「余計なお世話はヒーローの本質なんだろ?だったらその責任。俺達にも背負わせてくれよ。」

「デクくんは渡さない!鏡像だがなんだか知らないけど!その姿やめて!」

 

轟君、麗日さん。

 

「出久!」

 

最後にかっちゃんが僕に背中を向けて言った。

 

「俺はお前が守る!あんな偽デク、俺が殺す!」

「かっちゃん・・・皆。」

 

僕を囲むクラスメイト達に涙を流す。こんな僕の為に・・・身体を張らなくていいのに。

 

「ハァ・・・くだらないね。」

 

そんなA組にリュウガは溜息を吐いて呆れた。

 

「ライダーの力を持ってないキミ達がボクに勝てるの?そこの2人も相手にならないよ?」

「言ったはずだ。貴様の相手は俺だと。」

 

ナイトはそう言ってウイングランサーを構えた。

 

「・・・どうやら本気で死にたいようだね。いいよ。じゃあ望み通りにしてあげるよ!おいで!シアゴースト!レイドラグーン!」

 

リュウガがパチリと指を鳴らした瞬間・・・

 

キィィィン……キィィィン……キィィィン

 

「「ううっ!?」」

 

モンスター出現を知らせる金切り音が響き渡り、ライダー関係なく全員にそれが聞こえてくると鏡の中から大量のヤゴとトンボを模した人型のモンスター・・・シアゴーストとレイドラグーンが現れる。

 

「さあ!デスゲームを始めよう!果たしてコイツらに勝てるのかなあ?ヒーローォ!」

「ウッウッウッウッ」

「メェェ」

 

不気味な声を上げながらシアゴーストとレイドラグーンは歩き始め、僕達へ迫る。

 

「お前達!下がれ!」

 

相澤先生もまた僕らの前に出るとエンデヴァー率いるヒーロー達と並び立つ。

 

皆を・・・守らなきゃ!皆死ぬ!

 

前に見た夢がフラッシュバックし、拳を握り締める。正夢にはさせない!絶対に!

 

「変身!」

 

ゆっくり立ち上がってカードデッキを取り出して龍騎に変身する。

 

今、開かれたミラーワールドから世界を守る長い戦いが始まろうとしていた。




と、言うことでリュウガ登場と共にまさかのヒロアカのラスボスオールフォーワンが退場です。

本作のシアゴーストとレイドラグーンはリュウガの配下という役割で登場させました。脳無、ハイエンド達の代打を担います。

そしてミラーワールドの制御する力を失ったオーディンこと神崎士郎。今後、彼がどうするのかも注目したいところ。

これで2025年12月現在で出ている龍騎のライダーは全員登場となります。これでもまだ中盤になりそうですがどうぞ最後までお付き合い下さい。

◇◇◇

鏡像の緑谷出久/仮面ライダーリュウガ
ICV:山下大輝

ミラーワールドに存在する緑谷出久にして本作のラスボス。一人称は「ボク」。緑谷本人がヒーローを志す正義感ある性格なのに対し、こちらは真逆の掴み所の無い不気味な雰囲気を醸し出す残忍な性格となっている。(イメージとしては闇堕ちデクの二次創作代表格である敵デクに似た性格をしている。)なお、デク曰く口調はねっとりしているとのこと。

現実世界とミラーワールド、どちらも統べる王になる事を野望に持っており、手始めに自身の映し身である本物の緑谷との融合を画策している。契約モンスターのドラグブラッカーの他にシアゴースト、レイドラグーン、ハイドラグーンを支配下に置いている。一応ミラーモンスターである為、個性による攻撃は一切通用しない。

また、オーディンこと神崎が「修正が効かない」と言っている辺り、タイムベントの干渉を受けない存在となっていることからミラーモンスターの中でも極めて歪で特殊な存在である。

リュウガとしての強さは原作者通り最強格で手負いとはいえオールマイトに敗北したオールフォーワンを登場していきなり倒している。

唯一の弱点らしい弱点といえば原作の鏡像の城戸真司と同じく現実世界の滞在時間に制約があることであり、一定時間経つと身体が粒子化し始める為、ミラーワールドへ戻る必要がある。

作中の呼び方に関しては本物の緑谷出久との区別の為、ヒーローや敵達からはライダー名のリュウガ、A組や雄英生徒陣からは「偽物」「偽緑谷」。爆豪からは「偽ナード」「偽デク」と呼ばれている。


構成デッキ

アドベント
ソードベント
ストライクベント
ガードベント
ファイナルベント
???

◇◇◇

本作における
シアゴースト
龍騎原作の終盤に出てきたヤゴ型のモンスター。本作では鏡像の緑谷出久の配下であり、脳無の代打。原作通り、あまり強くないが団体で行動し、質より量で相手を制圧する。オリジナル設定として捕食した人間を同種に変えるという恐ろしい仕様を持っており、中には元々一般人だった個体も存在する。

本作における
レイドラグーン
龍騎原作の終盤に出てきたトンボ型のモンスターにしてTV版では主人公城戸真司を死に追いやったトラウマモンスター。シアゴーストの進化態で本作ではこちらも鏡像の緑谷出久の配下であり、ハイエンドの代打。スペックはそこまで強くは無いものの個性が効かない為、エンデヴァーの赫灼熱拳を持ってしてもビクともしない。シアゴーストからここまで進化した元人間の個体も存在する。


現時点でのライダーの立ち位置
ヒーロー側:緑谷/龍騎(龍騎サバイブ)、秋山/ナイト、手塚/ライア(ライアサバイブ)、麗日/ファム、爆豪/アビス、心操/オルタナティブ

敵側:芝浦/ガイ、浅倉/王蛇、東條/タイガ、トゥワイス/インペラー、Mr.コンプレス/ベルデ、トガ/ファタル、緑谷(鏡)/リュウガ(NEW)

中立:北岡(由良)/ゾルダ、神崎/オーディン

脱落者:須藤/シザース、香川/オルタナティブ・ゼロ

新たに登場した仮面ライダーファタル。本作でも登場決定!変身者は誰がいい?

  • もう1人の麗日お茶子
  • トガヒミコ
  • 八百万百
  • 波動ねじれ
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