本作のヒーロー達の救済措置、遂に登場です!
神野区の戦いから1週間程経った頃・・・あの時の惨劇に対してようやくほとぼりが冷め、皆が前を向き始めていた。そんな中、相澤先生から思わぬことを告げられた。
「「ライドシステム!?」」
「そうだ。今回神崎士郎が我々に協力し、サポート科と結託してヒーローがモンスターに対抗出来るサポートアイテム『ライドシステム』を開発した。公安はこのシステムの普及を認め、全国のヒーロー科生徒には特別に"モンスターとの戦闘を認める"ことにしたそうだ。」
「それってつまり・・・」
「「ヒーローっぽいこと出来る!!!」」
ライドシステムという画期的なサポートアイテム登場にA組の生徒達は皆、あのモンスター達をこれで倒せると歓喜した・・・が、開口一番に釘を刺す者がいた。かっちゃんだ。
「おい!張り切んなモブ共!モンスターと戦える・・・それが命懸けってこと忘れるな!」
ライダーであるかっちゃんの説得力は強く、皆、喜びと同時に真剣な表情を浮かべた。
「爆豪の言う通りだ。モンスターは鏡から出てきて人を捕食する生き物・・・今やリュウガによって一部のモンスターの支配権は奴に回った。最悪捕食され、死ぬことだってある。」
そうだ。ミラーモンスターは人を捕食する。人を食べたいという感情がある。コイツらとの戦いはある意味ヒーローよりも命懸けの戦いだ。
「お前達のことを信用していない訳ではない。だが、公安からもモンスター対抗しうる人材を選定の上でと言われている。そこでお前達には中間テストと称してライドシステムを使った訓練を行ってもらう。あと、今回は俺も試験者として参加する。」
「「く、訓練!?」」
「「相澤先生も受けんのか!?」」
A組の皆は一斉に声を上げた。
「ライドシステムを使い、ライダーと戦って貰う。そこでライダーを倒す、或いはライダーの後ろにあるラインまで突破できた生徒にモンスターと戦う資格をやる。ヒーロー側のライダーである緑谷、爆豪、麗日、そして普通科の心操、秋山、手塚、そしてスーパー弁護士と言われている北岡の秘書、由良がお前達の相手になる。」
((最後の人誰?))
由良さんの名前を聞いて皆そう心の中で呟いたことだろう。まあ、これに関しては無理はないだろうけど北岡さんの性格を考えたら雄英に協力なんてしてはくれないだろう。
「そういうことだ。だが、先ずは物を見にゃならんな。サポート科へ行くぞ。」
そう言った相澤先生と共に僕らはサポート科へと向かうのだった。
◇◇◇
ライドシステム研究室・・・元々香川先生が使用していたこの部屋まで案内された僕らは堅牢な扉を開けて部屋に入った・・・次の瞬間。
大きな爆発と共に少女が飛んでくると僕とぶつかってしまった。
「ふぐっ!」
「「緑谷ー!」」
「あー、失敗失敗・・・おや?誰かと思えばヒーロー科!私のドッ可愛いベイビー見に来たんですか?」
1年H組サポート科の発目さんが僕の上でうつ伏せになりながらそう言った。・・・待って、"大きいあれ"が僕の顔に!
発目さんの下敷きになっている僕に麗日さんは今にも怒りそうな顔をしている一方、峰田君と上鳴君は羨望の目を向けていた。
「あっ!ごめんなさい。」
ようやく僕から離れた発目さんは顔に付いた汚れを拭う。
「発目、ライドシステムは何処だ。」
「おっ?もしかして噂のモンスターに対抗する私と神崎さんの合作ベイビーを見に来たんですか?それならこちらに!」
発目さんはスイッチを押すと目の前のシャッターが開くと無数のブランクのカードデッキが厳重に保管されていた。
「ッ!?これって・・・カードデッキ!?」
「はい!でも、ライダーの変身能力はないですよ?『ヒーローが生身でもライダーの力を使えるようにする』って言うのがコンセプトなので!」
「それってつまり・・・」
「ここから先は俺が説明しよう。」
するとどこからともなく神崎が現れると僕らは彼に注目する。やっぱりこの開発に携わっていたのか。
「だ、誰だ?」
「俺は神崎士郎。ライダーを作った張本人だ。お前達ヒーローはライダーの力を持たない。だが、モンスターはこの世界に蔓延っている。個性とアドベントカードの融合・・・それを可能にしたのがライドシステムだ。」
神崎はライドシステムのデッキを1つ取り出すと相澤先生に手渡した。
「相澤消太。試しにデッキを使ってみろ。」
「了解した。」
相澤先生はデッキを受け取り、僕らの前にデッキを翳すとライダーと同じくベルトが装着され、僕らは目を見開いて驚いた。それだけではない。彼はそのままバックルにデッキを装填すると左腕にバイザーが召喚されたのである。
「す、すげぇ!」
「あの左腕にあるやつなんだ?」
「あれはライドバイザー。カードを装填する為の召喚機だ。」
目を輝かせる切島君と瀬呂君に僕はそう呟いた。
「では相澤。アドベントカードを試しに装填してみろ。」
「了解。」
相澤先生は神崎に頷き、デッキからカード1枚引くとそれを装填して読み込んだ。
『ソードベント』
するとライドセイバーが何処からか降ってきて相澤先生の手に収まる。
「「うおおおお!すげぇ!」」
武器が召喚されたことにA組の皆は拍手喝采を送る。凄い!本当にヒーローがライダーの力を使えている!
「ライドシステムはモンスターと未契約のデッキと同等の力しかない。だが、お前達の個性との組み合わせ次第でライダーと互角に戦える。それでモンスターと戦え。」
神崎はそう言い残すと鏡の中へ入り、その場を去っていった。
ヒーローに齎された希望、ライドシステム・・・それらを使用してモンスターと戦う人達が今、決められようとしていた。
◇◇◇
数日後・・・遂にモンスターと戦う資格を選定する中間テストが行われた。敵役を任された僕らライダーチームは既に持ち場に集合し、打ち合わせを行った。
「今回、俺達はA組の生徒17人に加え、相澤とオールマイトも試験に参加する。」
「オールマイトと戦えんのか!」
秋山さんの言葉にかっちゃんは笑みを浮かべた。僕もその気持ちめちゃくちゃ分かる。
「んで・・・この人誰です?」
心操君はふと隣にいる強面の人・・・由良さんを見た。
「由良です。」
「由良は今回、北岡の代打でゾルダに変身する。奴はこういうのに苦手だからな。代わりに由良を俺達に寄越した。」
「まあ、先生はまだ海外にいるんで自分だけ戻ってきた感じです。」
由良さんは北岡さんの現状も説明しつつ今回の試験協力に意欲を見せていた。
「そろそろ時間だ。破滅の未来がないヒーロー達がやってくる。」
コイントスをして占った手塚さんが僕らにそう言うと早速持ち場に付く。悪いけど皆、試させてもらうよ!そしてオールマイト!僕は貴方と戦って証明したい!・・・自分もヒーローだってことを!
中間テストのチーム分けは・・・
Aグループ 轟君、飯田君
Bグループ 瀬呂君、峰田君
Cグループ 青山君、葉隠さん
Dグループ 切島君、芦戸さん
Eグループ 上鳴君、耳郎さん
Fグループ 甲田君、砂糖君
Gグループ 八百万さん、蛙吹さん
Hグループ 障子君、常闇君
Iグループ 尾白君、相澤先生
そしてJグループ オールマイトとなっている。
『そろそろ来るぞ。準備しろ』
「はい!変身!」
無線から秋山さんの声が聞こえるとデッキを翳して変身する。
「ふぅぅ・・・シャッ!」
気合いを入れ、僕は試験者を待つ。
「ッ!来た!」
僕の所に最初へやってきたのはEグループ・・・上鳴君と耳郎さんだった。
と、言うことでリュウガ登場からのミラーモンスターがヒロアカ世界を蹂躙しそうになるという地獄の状況で生み出されたライドシステム。神崎と発目の合作という絶対的信頼感があるのがいいですよね。
果たしてこれらの道具はヒロアカ原作の人達の救済道具となり得るのか?そしてA組の皆は中間テストを乗り越え、モンスター退治の戦闘員となれるのか?
ご期待下さい!
◇◇◇
ライドシリーズ
本作オリジナルのアイテム名。シアゴーストやレイドラグーンに歯が立たなかったヒーロー達の救済として神崎士郎と発目明が開発した対ミラーモンスター用サポートアイテム。当初は香川がシザースの元デッキを素体に開発していたがその途中で亡くなった為、神崎が彼の設計と自身のカードデッキを作った知識を元に再設計し、発目が開発した。
コンセプトはヒーローとライダーの共生で。ライダーそのものの力だけではなくヒーローの本人の個性と力も依存する様になっている。
デッキを翳すとライダーと同じようにベルトが出て、デッキをバックルに装填する。変身能力はないがライドバイザーが装備される。また、各々の個性をライドシリーズの武器に纏うことでミラーモンスターに個性のダメージを与えることが出来るようになる。更にサバイブ以外のフリー紋章のカードを使用できるがデッキには含まれていない。
またライダーのカードデッキ同様にデッキを持っているだけでミラーモンスターの出現を知らせる金切り音も聞こえるようになる。
召喚機:ライドバイザー
デッキ構成
シール
ソードベント:ライドセイバー
ストライクベント:ライドクロー
スイングベント:ライドウィップ
ホールドベント:ライドワインダー
スピンベント:ライドドリル
シュートベント:ライドランチャー
ガードベント:ライドシールド
本作における
ライドバイザー:召喚機、基本は龍騎ブランク体のように左腕に装備するタイプだが、一部のヒーローによってはナイトやファムの様な剣タイプ、ゾルダなような銃タイプが存在する。
シール:原作通りモンスターを封印するカード。封印したモンスターはアドベントカードとなるが契約をしている訳では無い為、使用はできない。原作通り、翳すだけで効果を発揮するがバイザーに読み込むと左腕に封印の渦を展開してモンスターを封印できる。
ライドセイバー(ライドランサー):300AP。原作通り普通に使うと呆気なく折れるが個性を使用すると耐久値と攻撃力が上がる。(アッ!オレタァァ!)また、バイザーが剣タイプのものはライドランサーと呼ばれるウイングランサーのブランク版となっている。
ライドクロー:オリジナル。300AP。ライドセイバーのストライクベント版。見た目は普通の篭手だがドラグクローのように遠距離攻撃も出来るタイプも存在する。
ライドウィップ:オリジナル。300AP。ライドセイバーのスイングベント版。見た目はエビルウィップのブランク版。
ライドワインダー:オリジナル。300AP。ライドセイバーのホールドベント版。見た目はただのヨーヨー。
ライドドリル:オリジナル。300AP。ライドセイバーのスピンベント版。見た目はただのドリル。ガゼルスタッブと違い、こちらはしっかり回る。
ライドランチャー:オリジナル。500AP。ライドセイバーのシュートベント版。見た目はギガランチャーのブランク版。威力はライドシリーズの中で一番高いがめちゃくちゃ重い。
ガードベント:300GP。ライドセイバーのガードベント版。一応、原作では設定のみで登場。見た目はオリジナルでほぼ普通の盾。
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