龍騎知ってる方はタイトルの名前で察したでしょう……
はい、皆大好きあの刑事さんの登場です。
「以上が今回の事件の全容だ。」
「ご苦労だった。塚内君」
夕闇に染まった住宅街……数台のパトカーが赤色灯を回しながら停車する中、先程起こっていた事件を塚内警部がオールマイトに話していた。
「しかし……鏡から突然出てきた蜘蛛のモンスターか……一体、何だったんだあれは?」
「私にも分からない。最近起きている人が突然、鏡に引き込まれて行方不明になる事件と関連があるのかもしれないな。」
「だとしたら敵の個性か何かか?蜘蛛のモンスターも消滅したのだろう?」
「跡形も無くな……後はそのモンスターを倒した人物達も気になる。」
「そうだな……」
オールマイトはそう言うと先程まで蜘蛛のモンスターがいた場所を見る。
あの少年……前に会ったことがある。確か無個性でもヒーローになれるのか?を私に聞いてきた少年だ。その少年が突然、変身したと思いきや何処からか現れた龍と一緒に蜘蛛のモンスターを倒した……ううむ、何だったのだ?あれは……
「警部!」
すると1人の若い警察官が羽織っている黒いコートを靡かせながら塚内警部の元まで駆けつけて敬礼する。
「先程の蜘蛛のモンスターですが正体が分かりました。」
「おお!そうか!須藤君!」
「彼は?」
駆けつけて来た若い警察官を見てオールマイトは塚内警部に尋ねる。
「あぁ、そうかオールマイトは彼と会うのは初めてだね。彼は須藤雅史、3ヶ月前に警視庁からうちの部署に配属された刑事なんだ。」
「初めまして!須藤です。貴方がオールマイトですね?警部から話は伺っております。宜しくお願いします。」
「あぁ、こちらも宜しく頼むよ。須藤君」
オールマイトは笑みを浮かべて須藤と握手を交わす。
「ところで先程、蜘蛛のモンスターの正体が分かったと言っていたが……」
「はい、あれには自分も心当たりがあります。」
「本当なのか!?須藤君!」
「はい」
須藤は塚内警部に頷くとモンスターの正体に付いて2人に説明する。
「あれは敵の個性によるものではなく"ミラーモンスター"と呼ばれるものです。」
「ミラーモンスター?確か前の事件の捜査の時もそんな事を言っていたな?」
「はい、ミラーモンスターは鏡の中に存在する魔物……所謂化け物ってやつです。奴らは人間世界に干渉し、人間を餌として捕食する存在なのです。」
「成程、それで人が鏡に引き寄せられていたのか。」
「そうです。奴らは現実世界では行動が著しく遅くなる生態ですので。」
「それは厄介だな。」
「あと、これは調べていて分かった事なのですが……」
須藤は更に驚くべき事を告げる。
「ミラーモンスターは個性に耐性があるので個性による攻撃は全く効かないんです。」
「な、何だと!?」
ミラーモンスターには個性が効かない……その事実に2人は驚愕する。
「厳密に言うと現実世界の攻撃は効かないという生態を持っているんです。だからヒーローや警察が対処しても捕食されてしまうでしょう。実際に資料も纏めてみました。」
須藤はそう言うとオールマイトに自信が纏めた資料を手渡す。
「ほう、詳しく分析されているな。それに須藤君はミラーモンスターにとても詳しいのだな。」
「ええ、この手の捜査をよく警部に任されるので色々調べたら詳しくなりました。」
「君は配属された時からこの事件に詳しい相があったからな。流石、私の自慢の部下だ。」
「お世辞はいいですよ警部。褒めても何も出やしません。」
「はっはっはっ!だが頼もしいな。実にGREATだ!」
「平和の象徴に評価されるのは凄く光栄です。……っと、そろそろ捜査の続きに入りますね。」
「あぁ、任せたぞ。」
「はっ!」
ビシッと敬礼した須藤はそのまま現場へ戻ると捜査の続きに入る。
「しかし、彼はとても誠実だな。それにミラーモンスターについてもよく知っている。これなら奴らの弱点も分かるかもしれない。」
「だが、一つだけ気になるのは……そのミラーモンスターをあっさり倒した連中だな。」
「あぁ……そうだな。」
2人はそう言うと再び蜘蛛のモンスターがいた場所へ目を向ける。
彼らは一体、何者なのか?そして何故、彼らは現実世界の攻撃に耐性を持つミラーモンスターを倒せるのか?益々疑問が深まるばかりであった。
◇◇◇
塚内警部に報告を終えた私はゆっくり彼らに目を向ける。
平和の象徴でもミラーモンスターに手は出せません。何故なら奴らはこの私……"仮面ライダー"でしか倒せないのだから。
今は彼らに有益な情報を提供し、利用する。そして私は今度こそ生き残って強くなってみせる。そう、No.1ヒーローの座も私が貰うのです。
「ですが……やはり邪魔者は居ますか」
そう呟くと先程、現場にいた2人のライダーの顔を思い浮かべる。彼らには一度、やられている。今度こそ確実に仕留めなくてはならない。
「その為には先ず、あの2人を仕留めましょうか……。」
私はそう言うとゆっくり歩き出し、ポケットに入っている蟹の紋章が描かれたカードデッキをチラリと出して不敵な笑みを浮かべるのだった。
◇◇◇
ディスパイダーとの戦闘から数日経った頃……僕は進路相談で改めて雄英高校ヒーロー科を志望する意志を見せた。当然、先生やクラスメート、かっちゃんからは馬鹿にされて挙句の果てにまたヒーローノートを燃やされてしまったがそれでも仮面ライダーの事は一切話すことはしなかった。
「いてて……また派手にやられたな。」
頬に貼られた絆創膏を擦りながら下校した僕はいつもの練習場所である公園へ向かっていた。
傷だらけだけど今日も筋トレをして帰ろう。体作りも大事だし。
ブロロロロ
「ん?」
すると一台の黒いバイクが通りかかると僕の目の前で停まって黒いコートを靡かせながら男が1人、バイクを降りてこちらに振り返ると被っていたヘルメットを脱いで声を掛けてきた。
「どうした?学校帰りか?」
「秋山さん!?」
現れた秋山さんを見て驚きのあまり目を丸くする。
「……どうした?それ」
「えっ?」
「なんでそんなに傷だらけなんだ?」
「いや……その、これは……」
頬に貼られている絆創膏に目を向けた秋山さんは眉を寄せる。
「……誰がやった?その様子は何も無い雰囲気では無いはずだ。」
「……。」
問い詰めてくるかなように少し怒りの籠った声を出す秋山さんに僕は目を逸らしながらも正直に今の自分の立場を話す。
「そうか……クラスの奴らに虐められてな。」
「はい、でも僕はめげずに頑張るつもりです。無個性でもヒーローになれる。それを証明したくて……。」
「お前……"馬鹿"か」
「えっ?」
秋山さんの思わぬ言葉に僕は驚いて彼を見る。
「何故、そんな事を俺にもっと早く言わない?困ったら相談する。それが常識じゃないのか?」
「で、でも……秋山さんに心配掛けたく無いですし……。」
「俺がお前の心配をする訳が無いだろう?」
「えぇ……」
冷たい口調でそう返してくる秋山さんに困惑する。
どっちなんだよ……。
「まあいい。お前の今の状況はよく分かった。それでも前に進むと決めたならそうすればいい。最後にどうするかはお前次第だ。」
秋山さんはそう言うと再びヘルメットを被り、バイクに跨るとエンジンを吹かしながら去っていく。
去っていく彼を僕はただ1人、真剣な表情で見つめる。
そうだ……ヒーローになりたい。そう決めたなら周りを気にせずに進めばいいんだ。だからこれ以上、かっちゃんや誰かに何を言われても……
「頑張ろう!」
そう自分に言い聞かせて決意する。
「よし!その為にはもっと鍛えないと!龍騎の力ももっと使いこなすには先ずは筋トレだ!」
気持ちを切り替えて気合いを入れ直し、改めていつもの公園へ向かおうとした時だった。
キィィィン……キィィィン……キィィィン……
「ッ!?」
突然聞こえてきた金切り音に僕は辺りを見渡す。
これは……ミラーモンスターの気配!
「あっちか!!」
聞こえている金切り音を頼りに公園ではなく街の方へ一目散に駆け出す。
しかしこの時、僕は気付きもしなかった。自分の背後に"ライダー"の気配がある事を……。
……と、言うことで龍騎、ナイト、ガイに続いて龍騎でも伝説となったあの蟹刑事がヒロアカ世界に登場です。
塚内警部とオールマイトにあれこれ情報流してコイツ本当に蟹刑事?と思った方も居るといらっしゃると思いますがやはり裏がありました。コイツの今回の野望はまさかのNO.1ヒーローの座でしたね……。
果たして"これでやっと1人減りましたね(自己申告)"の二の舞を踏まずに済むのか?彼の活躍にも期待したいですね。
本作における蟹刑事
須藤雅史/仮面ライダーシザース
ICV:木村剛
本編で登場したシザースの変身者にして皆大好き蟹刑事、本作でも刑事として登場する。元警視庁所属から塚内警部の部下として配属されたという設定。(現実世界での刑事は犯罪専門の警察官の俗称で本来の階級は巡査、巡査部長の為、須藤は塚内警部より階級は下にあたる。)蓮とほぼ同時期にヒロアカ世界に転送された時にはこの世界の警察の資格を持っており、その時には警視庁在籍となっていた。
本作同様、表向きは人当たりのいい人物で塚内警部からも「自慢の部下」とオールマイトに紹介する程の信頼を得ているが裏ではライダーの力を使ってヒーロー社会にのし上がろうとしており、他ライダー、及び邪魔な敵やヒーローの排除を裏で行っている。
デッキ構成
アドベント
ストライクベント
ガードベント
スチールベント(オリジナル設定)
ファイナルベント
オリジナル要素(スチールベント)
龍騎本作で使われたものと効果は同じ。なんと本作では王蛇ではなくシザースのデッキに入っている。
龍騎アカデミア再編版を製作検討中!
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いる。再編して欲しい。
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いらない。このまま続き描いて。