緑谷出久の龍騎アカデミア   作:ジャック・オー・ワンタン

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続きになります!

サブタイトルから察する様に今回は轟&飯田にスポットを当てた回です。


第60話:なりてぇ俺になる為に!

「行くぞ。飯田。」

 

Aチームとなった俺はペアの飯田に目を向ける。

 

「ああ・・・」

 

静かに答えた飯田を見て、眉を寄せた。なんだ?見るからにいつものような顔じゃねぇ。

 

「轟君。この試験を乗り越えればモンスターと戦えるんだよな?」

「ああ、そうだが。」

 

憎しみに満ちた目を浮かべた飯田は更にこう続けた。

 

「それは・・・浅倉も倒していいって事だよな?」

「ッ!?何を言ってんだ飯田!」

「俺は絶対にこの試験を合格して・・・浅倉のモンスターを倒す!最終的には奴も倒すつもりだ!」

「てめぇ・・・!」

 

俺は直ぐに飯田の前に立った。やめろ飯田!浅倉はテメェの兄の仇なのは分かってる!だけど・・・

 

「どいてくれ轟君。これだけは成さないといけない。」

「どかねぇよ!その気持ちを改めろ!らしくねぇぞ!飯田!」

「俺はいつまでもアイツがのうのうと人を殺してるのにうんざりしてるんだ!!」

「ッ!?」

 

怒りの籠った彼の怒号に俺は一瞬怯む。

 

「俺はやらなきゃいけない!例え規律を犯してでも俺は浅倉を・・・」

「いい加減にしろよ!!」

 

俺は飯田を怒鳴りつけわなわなと拳を震わせた。見失ってんじゃねぇよ!お前はそんなやつじゃねぇだろ!!

 

「なりてぇもんをちゃんと見ろ!俺達が今出来ることは何だよ!頭冷やして考えろッ!浅倉を倒すのは二の次だぞ!飯田!!」

「ッ!?」

 

その言葉に飯田は大事なことに気付き、涙を流した。

 

「そうだ・・・そうだよな。俺は兄が死んでから見失っていた。俺がなりたいものを・・・俺がなりたいのは復讐の鬼じゃない。ヒーローなんだ!」

「そうだ!お前がなりてぇのはそれだろ!だったら今はモンスターから人を助けることだけ考えりゃいい!」

「ああ!」

 

深く頷いた飯田は涙を拭うとコスチュームのヘルメットを被って戦闘準備を終えた。俺もまた身につけた新調したヒーローコスチュームを見て準備を終える。緑谷に教えられた。アイツの炎の個性も俺の力だって!

 

道を示してくれた緑谷の力に俺はなりてぇ!だからやるんだ!

 

「なりてぇ俺に・・・なる為に!」

 

飯田と並んでデッキを翳すとベルトが腰に装着され、そのままカードデッキをバックルへ装填すると各々のバイザーが装備される。

 

「準備は出来たか?」

 

向かい側には仮面ライダーナイトこと秋山さんが相対する。

 

「飯田!勝つぞ!」

「ああ!行くぞッ!」

 

飯田は個性のエンジンを発動すると俺は腰にある剣型のバイザーにカードを装填した。

 

『ストライクベント』

 

右腕に遠距離攻撃も兼ねたライドクローが装備されると飯田もまた左腕のバイザーでカードを装填する。

 

『スピンベント』

「はっ!」

 

脚にライドドリルを装備した飯田はそのまま駆け出し、ナイトへ急接近すると回転させたドリルで攻撃を仕掛けた。

 

「甘いな!」

 

しかし、ナイトは難なく躱すと地面に着地した飯田へウイングバイザーを使って反撃した。

 

「うわぁぁぁっ!」

「飯田!」

「構うな!やれ!」

 

倒れた飯田を心配しながらも俺はライドクローから氷を放つ。

 

「穿天氷壁!!」

 

放たれた氷は辺りを包み、ナイトを包囲していく。

 

「氷の壁か。だが!」

『ソードベント』

 

流石と言ったところか相手はライダー。召喚したウイングランサーで氷の壁を砕いて見せると俺目掛けて突撃してくる。・・・今だ!

 

「行け!飯田!」

「ッ!まさか!」

 

立ち上がった飯田は手薄になったラインを目指して走り出す。ライダーを倒せなくてもいい!あのラインを1人でも突破すりゃ俺達の勝ちだ!

 

「チッ!」

『ナスティベント』

「「ぐっ!?うわっ!?」」

 

しかし、ナイトは間一髪でダークウイングを召喚すると奴の超音波で俺達は怯まされてしまった。

 

『ファイナルベント』

「おおおおおっ!」

 

そしてナイトはすかさずファイナルベントを発動すると飯田目掛けて走り出し、跳躍するとダークウイングを背中に装備して飛翔斬を発動した。

 

「うっ・・・くそっ!」

「はあっ!」

「ぐわぁぁぁぁぁっ!」

「飯田ッ!」

 

飛翔斬が命中した飯田は爆発し、そのままコスチュームのマスクが衝撃で消え去ると俺の元まで吹き飛んで戦闘不能になった。嘘だろ・・・!飯田がやられた!

 

「片方が囮となってもう片方がラインを突破する。その作戦は見事だ。だが、忘れるな。ライダーはお前達以上に手数があるってことを。」

「くっ!」

 

ナイトの言葉に俺は冷や汗を流して身構えることしか出来なくなる。どうすりゃいい?飯田は完全に意識も持ってかれちまった!あんな奴に俺が勝てる方法はあるのか?

 

「お前から行かないなら俺から行くぞ。」

『トリックベント』

 

自身の分身を5体召喚したナイトはジリジリと俺に迫ってくる。諦めんな!ここで諦めたら・・・緑谷と爆豪に力を貸してやれなくなる!それだけは嫌なんだ!

 

「「はっ!」」

 

駆け出したナイトの分身・・・くそっ!そうなったら!

 

『ソードベント』

「はっ!」

 

左手にライドランサーを手にした俺は炎を発しながら勢いよくそれを投擲した。

 

「膨冷熱波(ぼうれいねっぱ)・火槍(かそう)!!」

 

炎を纏った槍はそのまま一直線に過ぎ去ると通った場所を燃やしていく。俺の力!俺の個性!俺が編み出した技だ!当たれッ!飛べ!何処までも!!

 

「「うわぁぁぁっ!」」

 

飛んできたの放つ炎に巻き込まれたナイトの分身は次々消滅すると本体に迫っていく。

 

「まだだ!」

『ガードベント』

 

ウイングウォールを召喚したナイトは炎の槍を防ごうとマントに身を包んだ。

 

「ぐわぁぁぁぁぁっ!」

 

だが、俺の炎は奴すらも燃やして過ぎ去っていく。

 

「よし!今だッ!」

 

身体を包む炎を消そうとナイトが必死にもがいている内に俺は右半身から氷のジャンプ台を生成してそのまま滑り込んだ。

 

「しまった!」

 

火を消したナイトが振り向いた時には既に俺は空の上だった。・・・勝ったぞ!

 

「はあっ!」

 

そのままラインを突破し、地面に着地して見せるとナイトはウイングランサーを置いて両手を上げた。

 

「降参だ。よくやったな。」

「ッ!ありがとうございます!」

 

ナイトの言葉に深々と頭を下げる。飯田!やったぞ!俺達は・・・合格だ!お前の願いも一緒に叶えてやった!

 

文句ねぇよな?委員長!

 




と、言うことで轟&飯田VSナイト回でした。飯田君がアドベントカードを使うと腕じゃなくて脚に装備されるんですね。

飯田君は兄の仇である浅倉に執着していましたが轟に正しい道へ正されて何よりです。

◇◇◇

本作における
轟焦凍
ライドシステムを使っての戦闘は自身の個性、半冷半熱を活かしたオールラウンダー。ストライクベントを通じての火炎放射や氷、近接武器に炎や氷を纏った戦闘スタイル。ライドバイザーのタイプはナイトやファムと同じ剣タイプ。

オリジナル技
膨冷熱波・火槍:炎を纏ったライドランサーを投擲して攻撃する。投擲した槍が通過した場所は炎に包まれる。

飯田天哉
ライドシステムを使っての戦闘は個性エンジンを活かした近接戦。脚にストライクベントやスピンベントを装備して蹴り技を繰り出す。ライドバイザーのタイプは基本タイプ。

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