※4ケタだけど気にするな……
尚、試験番号を見て龍騎ファンの人はピンとくる人は居ると思います。
「おい、見たか?あれ……」
雄英高校 ヒーロー科職員室……そこでは雄英教師達がモニターで1人の受験生が扱う力に釘付けになっていた。
「あの生徒……とんでもない個性を持っているな。あれはすげぇや」
「でもちょっと待って!」
「どうしたんです?ミッドナイト。」
多くの先生が驚く中、ミッドナイトはその受験生を調べて驚愕する。
「彼、試験番号2002番なんだけど……"無個性"って記載があるの。」
「「はぁ!?」」
彼女の言葉に一同はざわめき立つ。
「ちょっと待て!じゃあ彼は無個性で試験に挑んでいるのか!?」
「じゃあ彼が出してるあの赤い龍とかあれは何なんだ!?」
「分からないわ……虚偽の申告をしているとも言えないし……。」
「なら、直接彼に聞いてはどうです?」
モニターを眺めながら終始椅子に座っているイレイザーヘッドこと相澤消太はミッドナイトに顔を向けてそう言った。
「その必要はありませんよ。」
刹那、職員室のドアが開くと1人の声が皆を静寂させる。
彼らがそちらへ顔を向けるとそこには眼鏡をきっちりと掛けた真面目そうな顔付きに白衣を身に付けた男の姿があった。
「貴方は誰なんです?」
「知らないの?相澤君。今年から普通科の教師からヒーロー科の教師に編入してきた"香川英行"先生よ。ヒーロー科1年生の学年主任を勤められるの。」
「そうでしたか……。」
ミッドナイトに紹介された白衣の男……香川は相澤達を無視してモニターを眺める。
「やはり……あの力は"仮面ライダー"ですか。」
「仮面ライダー?」
「何なんですか?それは。」
彼が口にした仮面ライダーという言葉に教師一同は首を傾げる。
「仮面ライダーとは"ミラーモンスター"と契約をしてその力を扱う者達の事です。」
「ミラーモンスターって……確か最近話題になってる鏡の中から出てくる化け物の事か?」
「はい、仮面ライダーはそのミラーモンスターと契約することでその力を扱う事が出来るのです。あの少年の様にね。」
「それは人を襲うリスクがあるんじゃないんですか?」
相澤は香川の言う仮面ライダーに対して自身の思う懸念を伝える。
「嘗てはその恐れがありました。しかし今は契約したミラーモンスターは変身者の実質的な支配下に置かれる為、変身者が人を襲う様指示をしない限り、人を襲う事がありません。」
「余りにも非合理的過ぎますね。確かにヒーローは個性だけで一芸は務まりませんが人を襲う可能性がある代物を使ってはヒーローを名乗れませんよ。」
「相澤君、なら君は真のヒーローはなんだと思うのですかね?」
「はい?」
香川はそう言うと眉間に皺を寄せる相澤に顔を向ける。
「多くを守る為に一つを犠牲にする勇気がある……それが真のヒーローなのです。ヒーローに合理性を求めること自体、非合理的だと私は思いますがね。」
「はぁ…?貴方とは話にならんようですね。まあ、そう思うなら私は止めやしませんが。」
「ですが仮面ライダーはミラーモンスターに対抗出来る唯一の手段でもあります。」
「どう言う事ですか?」
「ミラーモンスターは個性による攻撃……つまり現実世界の攻撃が全く効かないのです。しかし仮面ライダーは違います。ミラーモンスターに干渉出来る為、奴らを倒す事が出来るのです。」
「成程、つまりミラーモンスターには同じ力をぶつけないといけないってことか……」
教師の1人、スナイプは香川の説明を聞いて納得する。
「相澤君、貴方が合理性を求めるのは結構ですがヒーローの世界にも仮面ライダーの力が必要となるのは確かです。彼がもし雄英に入学したなら私が面倒を見ましょう。似たような"力"を持つものとして……ね。」
「えっ!?それって……あっ!ちょっと!香川先生!?」
香川は意味深な事を皆に言い残すと呼び止めに応じること無く颯爽とした足取りで職員室を退出する。そんな彼の背中を見て相澤は1人、鋭い目で睨むのだった。
◇◇◇
「SMASH!」
その後、僕は次々と擬似敵を倒していきポイントを稼いでいく。今ので5体目……順調だ。
「うわぁっ!なんだあれ!?」
すると1人の受験生が叫び声を上げ、そちらへ顔を向ける。
そこには明らかに今までの擬似敵とは違い、一回り大きいピンク色の塗装が施された擬似敵が僕らの前に現れる。
「あれが……ゼロポイント敵か?」
一目でそれがゼロポイント敵であると確信した僕は不用意な争いは避けようとする。
……しかし。
「はっ!」
歩き出すソイツの目の前で力無く蹲り、口元を抑えている茶髪の少女の姿が目に映る。
あの子って確か試験スタート前に精神統一してた……あれ、ヤバいだろ!
"考えるよりも先に身体が動いていた"
迫り来る擬似敵を他所に僕はゼロポイント敵まで掛け出すと倒れている彼女を助けるべく動き出す。
「なっ!おい!君!」
「何?」
すると脚にエンジンの個性を持つ眼鏡を掛けた真面目男子が僕に声を掛けると彼の近くを走っていた複数腕の人も立ち止まる。
「奴はゼロポイント敵だぞ!?何故、戦うんだ!まさか……多くポイントを取ったからと俺達を煽っているのか?」
「違うよ!あれ見てよ!」
「あれ?……はっ!」
真面目男子は僕が指差す方へ目を向けるとゼロポイント敵の前で蹲る少女を見る。
「まさか……彼女を助けに。」
ゴゴゴゴ
「んぐぅ!?」
刹那、ゼロポイント敵の右腕が振り上がり少女へと迫る。
「させるかッ!!」
「ま、待て!」
真面目男子の呼び止めを制止して彼女の元へ僕は掛け出す。
もうダメだ……そんな絶望を顔に浮かべた少女の目の前に立つと咄嗟に引き抜いたカードをバイザーへ装填する。
『ソードベント』
「はっ!」
右手に持ったドラグセイバーでゼロポイント敵の攻撃を見事受け止めた僕は鍔迫り合いになりながらも踏ん張って攻撃を耐える。
「ま、待って!私の事を助けんでも……うっぷ」
「何を言っているんだ君は!君が……助けを求めている目をしていたから……」
「えっ?」
今にも吐きそうな顔をする少女に僕は表情が映らない仮面の顔を向けながら言葉を放つ。
「ぐっ!ぐううう!」
しかし、ゼロポイント敵の力は思いの他強力過ぎて遂に耐えきれずドラグセイバーを両手に持った手がどんどん下がっていく。
「あ、あかんよ!そのままじゃ……」
「"余計なお世話は……ヒーローの本質"だから……だからぁ!負ける……かぁぁ!!」
それでも負けじと踏ん張りながらも限界を感じ始めた……その時だった。
「ブースト!」
「はあぁぁぁっ!!」
僕の左右から2人の影が過ぎ去るとそれらは巨大なゼロポイント敵の身体に自身の拳と蹴りを繰り出す。
「き、君達は……」
顔を上げるとそこには先程、僕と話していた真面目男子と複数腕の人の姿が映っていた。
な、なんで……?
「全く、君には分からされたよ。……それに感銘を受けた。自らの点数稼ぎを犠牲にしてまで人を助ける姿勢に!」
「俺もだ……ヒーローは助けるのも仕事の内、ならば手助けしよう!」
「2人共……ありがとう!」
真面目男子と複数腕の人の力を借り、攻撃を受けて仰け反ったゼロポイント敵は僕らへ狙いを定めて再び腕を振り上げてくる。
「今だッ!」
バックルからカードを1枚引き抜き、バイザーへ装填するとそのまま地面を蹴り飛ばして先行していた2人の前に出る。
『ガードベント』
僕の両手にドラグレッダーの胴体を模した盾が現れるとそれを前に翳してゼロポイント敵の攻撃を再び受け止めた。
「僕が抑えている今のうちに!」
「任せろ!」
「分かった!」
「「「うおおおおおっ!!」」」
片腕を振り上げ、更に追撃を仕掛けようとするゼロポイント敵の胴体目掛け、真面目男子の蹴りと複数腕の人の拳の一撃が炸裂する。
ゴゴゴゴゴゴゴ
黒煙を上げて仰向けに傾いたゼロポイント敵は遂にその動きを止め、ガッシャーンという大きな音と衝撃を起こしながら沈黙した。
「や、やったぁ!!」
ゼロポイント敵を倒し、喜びの笑みを僕が浮かべた途端……試験終了のブザーが辺りに鳴り響く。
こうして僕の雄英高校 入試試験は怒涛の如く過ぎ去っていくのだった。
試験中にデクくんといた人達……言わずもがな誰なのか分かったと思います。
更に……龍騎でオルタナティブ・ゼロに変身していた香川先生がまさかの登場です!※本当に出そうか迷った人
果たして彼は雄英教師としてどんな役割となるのか?デクくんの敵か……はたまた……
次話では蓮と蟹刑事の戦闘を描こうと思います。(同時に作者が龍騎で一番好きなあのライダーが登場します。)
本作における香川先生
香川英行/オルタナティブ・ゼロ
ICV:神保悟志
龍騎原作に登場したオルタナティブ・ゼロの変身者。原作で教え子であるタイガの変身者東條に殺されてこの世界に転送された。転送された理由は不明でこれも神崎の思惑なのかも現状分かっていない。
本作では雄英高校の教師として登場。仮面ライダーとミラーモンスターの知識を持っており、緑谷が試験で使用したものが仮面ライダーの力であると瞬時に見抜いている。転送された際、元は雄英高校普通科の教師であったが今年からヒーロー科の教師へ配属となった異例の経歴を持っており、ヒーロー科1年生の学年主任を勤めることになる。
原作と同じく多くを守る為に一つを犠牲に出来る勇気を持つものが真のヒーローであると考えており、龍騎の力を持つ緑谷に自身の考えを教え、導く等、相澤先生とは違った立ち位置で緑谷を支えるが秋山は彼を危険視している。また合理性を求め、全てを守るスタンスを持つ相澤先生とは意見が合わないのか度々、対立する描写がある。
デッキ構成
アドベント
ソードベント
アクセルベント
ホイールベント
ファイナルベント
龍騎アカデミア再編版を製作検討中!
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いる。再編して欲しい。
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いらない。このまま続き描いて。