蝶番平子の日常   作:鬼ころし

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 初投稿です


コンビニ弁当

 今日はバイトが休みの日。つまり、やることがない暇な日だ。

 さて、何をしようかと意気込んだところで、明日提出のゴールデンウィークの課題を思い出す。イヤなことを思い出してしまった。

 出鼻を挫かれた私は、渋々勉強道具をちゃぶ台に広げた。我が部屋に勉強机なんて高級品はない。ちゃぶも大家のお古だ。

「何からやろうか」

 机に置かれた課題は、数学、日本史、世界史、英語の四教科。これらが明日提出の課題だ。

 私はまず、最も苦手とする数学に取りかかった。他は一時間もあれば終えられるが、数学は無理だ。

 

「やっと終わったー」

 グッと大きく伸びをする。

 課題に悪戦苦闘しながら、やっとの思いで数学を終えると、時計は九時過ぎを示していた。

 そこで私は、ようやく空腹を実感した。腹の虫が私に向かって罵詈雑言を捲し立てる。落ち着け私の腹の虫。

 これはいけないと、私はノソノソと冷蔵庫に向かう。冷蔵庫を開けると、中には驚きの光景が広がっていた。

 なんと、珍しいことに食べ物があるではないか。しかも贅沢にもコンビニ弁当とは。

 ワクワクした気持ちで弁当を取り出した私は、チラッと消費期限を確認した。

 記された日付は、3日前だった。

「……3日前か」

 少し迷う。

 が、私は食べることを選んだ。まぁ大丈夫だろうという謎の確信があった。

 

 私は弁当を持って大家の部屋へ向かった。私の部屋には電子レンジがないからだ。

 お隣さんは持っているが選択肢から除外した。今は留守にしているからだ。それと、なんか怖いという個人的な理由もある。視線がなんか怖い。

 ノックをして返事を待つも何も返ってこない。大家は留守のようだ。

 大家から預かっている合鍵で扉を開け中に入る。きれいに整理整頓された玄関が私を迎えた。

 靴を脱ぎ、足音を立てないようにして電子レンジへ向かう。

 中に弁当を入れ、温める。冷えた弁当も美味しいが、今の気分は温かい弁当だ。

 ピーッと音が鳴った。温め終わった合図だ。

「あちっ」

 想定していたより大分熱いが問題ない。机に「電子レンジ借りました。平子」と書き置きを残して部屋を出て私の部屋に戻る。

 扉を開けると、乱雑に散らかった玄関口が私を出迎えてくれる。

 適当に足の踏み場を探し、卓に着く。

「いただきます」

 やはり美味しい。こんな贅沢は中々できない。私は弁当をとことん味わった。

「ごちそうさまでした、と。さぁ勉強だ」

 腹ごなしに課題に取りかかった私は、一時間で課題を終わらせた。

 私は翌朝をトイレで迎えた。

 

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