聖園ミカに転生した男の話 作:本当に先生は聖人なのか?
ワカモが初対面で何故か惚れたり通常ではあり得ない描写が多すぎたのでこの結論に至りました。
突然だが今現在トリニティ総合学園には薬物を禁止する法律はあってもタバコや飲酒といった嗜好品を禁止する法律は無い。
過去にそういった法律はあるにはあったのだが
生前重度のヘビースモーカーであった彼にとって喫煙が禁止される状況はとても耐えられるものではなかったのである。
そんな法律を押し通した〝彼女〟が1人、屋上でタバコを吸っていると世界に
なおその催眠は【シャーレの先生の事を好意的に捉えやすくなる】という効果だった事を数週間後の邂逅時に知る事になった。
数週間後〜
砂塵を巻き上げながら、一台の列車がアビドス自治区へと滑り込む。
窓の外に広がるのは、どこまでも続く黄土色の世界。風が砂を運び、遠くには朽ちかけたビル群が陽炎に揺れていた。
「……ここが、アビドス」
聖園ミカは静かに呟いた。
トリニティ総合学園の整えられた街並みとは何もかもが違う。
乾いた空気。容赦なく照りつける太陽。
「……本当に何もないんだ」
そう言いながらも、その声に見下すような色はない。ただ純粋な驚きだけがあった。
ティーパーティーになる前からアビドスの話は聞いていた。砂漠化が進む前の全盛期はキヴォトスで最も長い歴史を誇り多数の生徒が通う最大にして最強の学園であったと。しかしそんなアビドスも今となっては数名の生徒しか残っておらず廃校していないのが奇跡のような惨状であった。
乾いた風が、砂を巻き上げながらフェンスを鳴らしていた。
アビドス高等学校の近くに建つビルの屋上の端に一人の少女が静かに立っている。
聖園ミカ。
トリニティ総合学園の名を背負う彼女は、眼下に広がる戦場を無言で見つめていた。
校門前ではヘルメット団が次々と押し寄せ、それをアビドス対策委員会の生徒たちが迎え撃っている。
銃声が断続的に響き、砂煙の向こうで閃光が弾ける。
百戦錬磨のミカの目から見てもアビドスの生徒たちは少数精鋭であり淀みなく動いていた。
ホシノが最前線を支え、ノノミの弾幕が敵を押し返し、セリカとシロコが確実に敵の数を減らしていく。後方ではアヤネが状況を把握し、戦場全体を繋いでいた。
「……ふぅん」
誰に聞かせるでもない、小さな呟きだった。
慢性的な人手不足、資金難。眼下で戦う彼女たちの姿からは、そんな現実に争おうという意志を感じた。互いを信じ合い一つのチームとして戦う姿は、どこか眩しく映る。
だからこそ余計に〝異物〟が目障りに感じた。
「あいつむしろ邪魔してない?」
生徒達の陰に隠れるように後ろから指示を出しているナヨナヨした見た目の男。
前世で嫌いだった伊藤誠というキャラにどことなく似ている彼は「そんな事わざわざ言われなくても目の前にいるんだから分かってるだろ」と言いたくなるような指示を飛ばしている。
「先生、右です!」
「了解。シロコ、援護!」
その声と共にシロコの射撃によって隊列を組んでいたヘルメット団が崩壊した。
退却を始めるヘルメット団を見て歓声を上げるノノミ。安堵したように息を吐くセリカ。「終わったねぇ」と気の抜けた声を漏らすホシノ。
それを見届けたミカは静かに踵を返した。
「……あれが噂の〝先生〟かぁ」
噂では銃弾一発掠っただけでも死んでしまうらしい。指揮もあまり意味があるとは思えない。戦う生徒も前線に出ずに隠れてた方が助かるだろう。だが先生は生徒に囲まれ「流石先生です!」と称賛を受けている。
「洗脳…いやあれは暗示かな?」
意識しなければ気付かない、しかし確かに精神に作用する効果を感じる。耐性が弱ければ初対面なのに何故か惚れる、といった現象も起こり得るだろう。
ミカは誰にも届かない独り言を残し、ゆっくりと屋上を後にした。その後トリニティに帰ろうと歩いてる最中砂漠を渡る風がふと止んだ。
聖園ミカは足を止める。
「……?」
誰も気づかないほどの、ほんのわずかな違和感。
風の流れでも、砂の音でもない。
もっと深く、本能に直接触れるような、重く、禍々しい圧力だった。
ミカは静かに目を閉じる。
遠く――遥か彼方。
視界には何も映らない。砂丘の向こうには、ただ地平線が広がるだけ。
それでも、その先に”何か”がいることを、彼女は確信していた。
「この気配は……。」
まるで大地そのものが悲鳴を上げているような、圧倒的な存在感。
常人なら気づくことすらできないほど遠方にあるにもかかわらず、その異様な気配だけが、まるで世界を押し潰すように伝わってくる。
ミカはゆっくりとその方向へ視線を向け笑顔を浮かべた。
side:対策委員会
アビドス廃校対策委員のメンバーと先生が部室で案を出してあっている最中、突如遠方の乾いた砂漠から低く腹へ響くような轟音が走る。
地面がわずかに震え、校舎の窓ガラスが小さく軋んだ。
「……今の音。」
最初に顔を上げたのはシロコだった。
その視線は迷うことなく、砂煙の立ち上る地平線へ向けられる。
再び轟音。
今度は爆発音に続き、何か巨大なものが崩れ落ちるような衝撃が響く。
「普通の銃撃戦じゃありません……。」
ノノミが不安そうに呟く。
ホシノも昼寝をする気配を消し、ゆっくりと立ち上がった。
「おじさんの勘だけど、嫌な予感しかしないねぇ。」
セリカは思わず息をのむ。
「あんな音、この辺で聞いたことないわよ……!」
先生は砂煙の向こうを見つめた。
爆発の間隔。
地響き。
空気を震わせるような重低音。
どれも、ただの小競り合いでは説明がつかない。
そして、一瞬だけ見えた。
遥か彼方。
砂煙の向こうで、黄金色の閃光が空を切り裂く。
「あれは……。」
誰かが言葉を失う。
次の瞬間には、巨大な黒い影が姿勢を変え、大地を揺らすほどの衝撃が伝わってきた。
先生はすぐに判断を下す。
「全員、現場へ向かおう。」
その一言に、生徒たちは即座に頷く。
「了解。」
シロコはライフルを抱え、真っ先に駆け出した。
ノノミとセリカが続き、アヤネは通信機を取り出しながら周囲の状況確認を始める。
ホシノだけが一瞬だけ立ち止まり、遠くの砂煙を見つめて小さく呟いた。
「……あそこ、一人で戦ってるのかな。」
返事はない。
だが、先生は走る速度をさらに上げた。
砂を蹴り上げながら、一行は戦場へと向かう。
近づくにつれ、爆発音はますます激しくなる。
熱風が頬を打ち、空には黒煙が立ち上る。
そして、砂煙の切れ間から見えた。
巨大な機械兵器――ビナー。
その圧倒的な巨体へ、たった一人で挑み続ける白い翼の少女の姿が。
「……あれは。」
先生も、生徒たちも思わず足を止める。
彼女が誰なのか。
なぜ一人で戦っているのか。
その答えを知る者はいなかった。
だが、一つだけ確かなことがあった。
――放っておくわけにはいかない。
先生は静かに前へ踏み出した。
Side:ミカ
砂嵐の向こうで、超巨大兵器ビナーがゆっくりと姿を現す。
都市を覆い尽くすほどの巨体。
砲門が赤く輝き、全火器が一斉にミカへ照準を合わせる。
だが、聖園ミカは一歩も動かなかった。
「そんなに構えなくても大丈夫。」
静かな声が砂漠に響く。
「一発で終わるから。」
ビナーの主砲が火を噴く。
光の奔流が一直線に迫る。
軽く避けて屠ろうとしたその瞬間――
「危ないッッッ!!!
背後から突如聞こえてきた男性の大声に気を取られて反応が一瞬遅れたミカは光の奔流に飲み込まれた。
やがて轟音が遠ざかり、砂塵がゆっくりと風に流されていく。
誰もが固唾を呑んで、その先を見つめた。
そこには——
白い翼を静かに広げた一人の少女が立っていた。
轟ッ!!
大地が陥没するほどの衝撃とともに、彼女の姿が消える。
次の瞬間には、ビナーの眼前。
まるで肩を叩くような気軽さで放たれた拳。
コン――。
乾いた音が一つ響く。
一拍遅れて。
ビナーの巨体全体に無数の亀裂が走った。
頭部ユニット。
主砲。
脚部。
装甲。
内部フレーム。
すべてが同時に砕け散る。
轟音とともに数千もの金属片が宙へ舞い上がり、山のような巨体は一瞬で部位ごとに分解されて崩れ落ちた。
巨大兵器だったはずの姿は跡形もなく失われ、砂漠には砕けた機械部品が雨のように降り注ぐ。
静寂。風だけが砂を運んでいく。
都市を脅かしていた災厄は、たった一発の拳で、完全に機能を停止していた。
ミカは拳についた砂を軽く払うと、壊滅した戦場に興味を無くしたようにその場を立ち去ろうとした。
「ッ待って!!」
何を言おうとしたのかは分からない。だがこのまま去らせてはいけないと〝先生〟は直感していた。
背後から追いかけ肩へ手を置く。
「!!!」
反射だった。
考えるより先に体が動き、ミカは勢いよく後ろへ蹴りを繰り出す。
下から真上へ振り上げるように繰り出された蹴りは〝先生〟の足と足の間を通り過ぎた。
パリンッ!パンッ!
ビナーを破壊した一撃を遥かに超える力で繰り出されたであろう蹴りは咄嗟に張られたであろうバリアを軽々と貫通し〝男の象徴〟を正確に捉える。
何かが破裂した様な音が響いた後、股を押さえながら前のめりに倒れ、泡を吹きながら意識を失う先生にアビドスの生徒達が慌てて駆け寄った。
「あ、ごめん。急に触られたから反射的に……って聞こえてないか」
ミカは自業自得だと呆れた様子で先生を見下ろしていたがすぐに興味を無くし騒然とするアビドスの生徒達を残してその場から立ち去った。
先生ですがアニメ先生にしようと思ってるんですがどっちが良いですかね?
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アニメ先生でも良い
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好きにすれば良い
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アプリ先生で